海外のお金持ちが投資する海外ファンド(ヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。 |
||
関連記事 | 【ボラティリティとベータ値】 | |
◆海外投資と税金 |
「スマートマネー流株式選択術」 ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著 ■ボラティリティ volatility 短期的に価格が乱高下するような証券あるいは相場の性質を表すもの。 訳語としては、「(価格)変動率」、「(価格)変動性」、「価格変動リスク」、「乱高下」、 「不安定」などが使われる。 証券やミューチュアルファンドの、市場全体に対する相対的なボラティリティを測定する尺度には、ベータ値がある。 株価が乱高下するにはさまざまな理由があるが、企業の見通しが特に不透明、発行済み株式数が非常に少ない、すなわち流動性がない、などが考えられる。 ベータ値も株やファンドに適用できるが、ミューチュアルファンドのボラティリティの測定には、標準偏差のほうが広く利用されている。 ちなみに、標準偏差とは、ファンドの過去のリターンのレンジを調べ、ポートフォリオ (アセットアロケーション)の最高リターンと最低リターンのブレの可能性をみていくもの。 ■ベータ値 beta ベンチマークに対する投資対象のボラティリティ(変動率)を測定する尺度。 株式あるいは株式ファンドの場合は通常S&P500、債券あるいは債券ファンドの場合は、財務省短期証券(TB・トレジャーボンド)をベンチマークとする。 ベンチマークのベータ値は常に1.00である。 そこで、ある株式ファンドのベータ値が1.00とすると、その値動きはS&P500とほとんど同じように上下してきたということになる。 一方、ファンドのベータ値が1.25なら、上げ相場ではS&P500よりも25%大きく上昇し、下げ相場では25%大きく下落することが予想される。 一般には、ベータ値が高いほど、リスクも高くなるが、「決定係数」(アールスクエア=Rの二乗) が高くない場合は、ベータの統計値は無意味となることのある。 なお、決定係数とは、投資対象のリターンとベンチマークとの相関関係の確かさを判定するもの。 日本の株式投資信託のベンチマークは、トピックス(TOPIX)。 TOPIXが上がった時、同じ程度に上がれば、上出来。 TOPIXが下がった場合、その下落率よりもファンドの下落率が小さければ、優良ファンドと評価される。 それなら、情報収集、判断に苦労して売買運用するより、何も考えず、トピックス採用銘柄を素直に買って持っているだけで良い。 天邪鬼な見方だが、日本の投資信託の実績をみるかぎり、正しいような気がします。 顧客の立場でなく、投資信託(ファンド)会社の立場から考えた一番利口なやりかたは、アクティブファンドと銘打って、運用手数料を高額に設定しておき、実際は、TOPIX採用銘柄を全て買い、後の売買は一切せず、ひたすら保有するのみとする。 こうすれば、一切の手間がかからず、TOPIX上昇と同等の利益を確保でき、かつ高額な運用費が転がり込む。 相場に勢いがなく下落した場合でも、TOPIXと同等ですから顧客には非難されることもなく、場合によっては、他社のアクティブファンドより成績が良いので、割増ボーナスがでるのでは? というのは冗談としても、日本の「専門家が運用する投資信託」は、買ってはいけません。 もしも買う場合は、10年スパンでみた株価水準が、底値付近にいる時に限ります。 |
★★★★★★ 投資の基本的考え方について ★★★★★★ |
|海外ファンド|株式相場技法うねり取り|FX(外国為替証拠金取引)|情報起業|料理・グルメ|お奨め本|注文方法|筆者|特定商取引法|サイトマップ|TOPページ|