海外ファンド・ヘッジファンド投資の基礎知識

 海外のお金持ちが投資する海外ファンドヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。
 英会話ができない私でも、渡航もせず海外ファンドを入手できるんですね。 そんな魅力ある海外投資の基礎知識集です。

預金封鎖を想定した資産防衛


 橘玲著「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」から抜粋します。

       対策 評価              コメント
預金・国債 最悪 真っ先にカットされる。インフレに弱い
外貨預金・株・不動産・
タックスヘイブン
投信や会社
甘口 預金をカットするだけなら生き延びられる。
しきんが流れてきて暴騰の可能性もあり。
しかし、資産価値を再評価した上で資産課税される可能性は残る
海外で預金口座を作る 中辛 小額なら問題ないかも。
多額の裏金をプールしているのが見つかれば相当厳しい(犯罪)。
日本に資産運用のための
会社を作る
中辛 政府と法人の救済が目的なので、法人として資産を持っていた
方が、個人よりもマシであると予想できる
タックスヘイブンでない国
に会社を作り、日本の預金・
国債以外に投資する
辛口 日本の徴税権から距離を置く。
外貨をただ持っておくだけでも実質価値を守ることができる。
ただし海外会社に時価評価課税されるリスクは残る
非居住者になる
パーペチュアルトラベラー
移民)
激辛 完全に日本の徴税権から逃れる。ただし、非居住者の定義や解釈
が変更されるリスクあり。
移民の場合は、そこのカントリーリスクを背負い、なおかつ
日本の国際的ステイタスに影響される
  完璧な資産防衛対策は、「非居住者」になる以外なさそうです。

 「非居住者」になるには、国内に住民票はむろん、金融資産・不動産等
 の資産を所有せず、家族共々出国し、2年以上が経過するか、2年以上
 滞在する予定で出国することが条件のようです。
 (税逃れが目的とみなされれば、否認される恐れあり)

  個人的には、国を棄ててまで資産防衛をすることは、本末転倒と考えます。

  かといって他の方法は、法律改定で徴税されるリスクが存在しますね。

  しかし、中辛、辛口の方法でも、全く対策しないよりは、何倍も有効と
 考えられます。

  汗水たらした我々のきれいなお金ですから、できうる限り守ってやりたい
 ものです。

   

     ★★★★★★ スマートマネー流・優良ファンド選択法  ★★★★★★
        スマートマネー流株式選択術 (ピーター・フィンチ著)
    本著では、主に米国の株式ファンドに投資するにあたり、五つの重要な項目を
  挙げています。
    この考え方は、投資の基本であり、日本の投資信託を買う時にも当てはまるし
  海外ファンドを購入するにあたっても、重要な判断です。

      1.自分の投資目的を明確にする
      2.長期にわたるパフォーマンス(運用成績)をチェックする
      3.ファンドのリスクとボラティリティ(変動率)を評価する
      4.手数料と税金を最小限に抑える
      5.担当のファンドマネジャーを知る



    1.自分の投資目的を明確にする

       優良ファンドの追跡調査を始める前に、まずその金は何のための金
      なのかを把握しておかないといけない。

       例えば、退職後に備えてお金を蓄えるつもりなのか、家の頭金に
      するために貯めておいたお金なのか、投機目的でボーナスをはたいて
      中国に賭けてみるのか。

       その答えによってそれぞれの方向性が見えてくれば、最適なファンドの
      範囲をかなり狭めることが出来る。
       目的がはっきりしない場合でも、せめてアセットアロケーション資産配分)の
      計画くらいは立てておこう。

       多くの調査結果が示しているように、適切な資産配分はリターンを
      最大化する上で非常に重要
なのである。

       資産配分を決めるにあたっては、どのくらいまでリスクを取れるか、
      ということも判断材料の一つとなる。
       また、お金を必要とする日が先であればあるほど、積極的な運用が
      出来る。

       それに、相場の乱高下にどれだけ耐えられるかということも検討して
      おかないといけない。
       例えば、ファンドが一ヶ月で5%か10%値を下げてしまったとしたら、
      夜、あなたは眠れるだろうか。

       眠れなくなるようだったら、ラテンアメリカや東南アジアに集中投資
      しているようなエマージングマーケットファンドのような特にボラティリティの高い
      ファンドは買わないことだ。
       ハイテク関連の業種別ファンドも、リストから外しておくべきだろう。
    

   ★★★★★★★ 投資信託運用成績低迷について ★★★★★★★

    昨年までは、政府方針の「貯蓄から投資へ」の流れを受けたのか?、
   ゼロ金利の銀行預金を避け、外貨建ても含め投資信託(投信)への資金流入が
   活発でした。
    特に、グローバルソブリンに代表される毎月分配型の投信へは、加速度的な
   資金流入がみられました。

    ところが、昨年(07年半ば)以降、サブプライム問題が顕著になり、世界中の
   金融機関への影響が避けられなくなるに従い、株安、
   円高(高金利通貨へのキャリートレードの巻き直し)、リスク資産
   への投資削減と、投資信託の不調が目立つようになりました。

    07年度末の公募株式投信の純資産総額は66.8兆円(投資信託協会)。
    06年末に較べると、プラス11.1兆円で過去最高です。

    全体としては、日本の株式で運用する投信は不振でしたが、中国やインドなど
   新興国の株式で運用する投信や、海外の高金利通貨で運用する投信が
   好調でした。

    ところが、半期別の資金純増額を見ると、年前半1〜6月の10.4兆円増から、
   後半7〜12月は4.2兆円増と6割減。

    この背景には、米国のサブプライムローンから派生したデリバティブ
   (低格付け債券と高格付け債券を融合させた商品を、再び、組み合わせた)
   商品が世界中に販売され、減価が算定できなくなった。
    
    会計は、時価会計が原則であるから、その損失額を算定するため売りに出すも
   買い手不在で値付かず。
    これが、世界的にモノライン(金融保証会社)まで巻き込んだ金融市場の
   信用収縮懸念、景気減速懸念を引き起こした。

    そして株式や不動産などの相場が昨年夏以降、急激に不安定になり、
   運用環境が大幅に悪化しました。

    特筆すべきは、リスク限定型投信では株価急落によって、
   日経平均株価など予め決められた水準(ノックイン価格)を
   下回り、元本保証が消滅した商品が多発しているようです。

    安定志向の投資家に好まれる傾向がありますが、ノックイン価格を
   下回ると元本割れする可能性が高くなるというリスクは、
   忘れてはなりません。

    むしろ、ノックインなどという概念が不要な、オルタナティブ
  (全天候型)投資を選ぶべきではないでしょうか?
    上がるだけでなく、必ず下がる時もある相場の世界において、
   「(空売りを交えないで)買いのみで利益を上げる」というのは、
   不可能ではないが、限りなく難しいというのが、個人的考えです。
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