海外のお金持ちが投資する海外ファンド(ヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。 |
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◆海外投資と税金 |
「雑学3分間 金融」 太齊利幸 著■外貨預金のリスク外貨預金は文字通り、外国通貨の銀行預金です。預入額や預金残高が外貨建てになっている他は、基本的な仕組みは円預金と同じですが、外貨預金は預金保険機構の対象外となっています。 昨今の長引く日本の超低金利を背景に、外貨預金への感心が高まりつつあります。 しかし、外貨預金のリスクは、表面上見える高金利の裏に隠されている為替変動リスクです。 急激な為替レートの変化は、大きく資産価値を目減りさせたり、増やしたりするので、注意が必要です。 例えば、ドル預金を1万ドル、利率4%、預入期間1年、預入時為替レート115円、満期時為替レート100円とします。 すると、預入期間中の税引き後のドル受け取り利息は 10,000ドルX4%X0.8=320ドル となります。 ドル預金を設定したときの円資金は 115円X10,000ドル=1,150,000円 なので、 1,032,000−1,150,000=118,000 の損失 となります。 どうでしょう。 目先の4%に目がくらむと、こういうことが起こります。 しかし、満期時の為替レートが同じなら、何の問題もありません。 このように外貨預金は、為替の変動によって大きく利益や損失が生まれる ハイリスク・ハイリターン商品なのです。 ■外貨建てMMF そういう点では、外貨預金よりは満期の無い外貨建てMMFのほうがオススメ商品といえます。 外貨建てMMFとは、海外の投資信託会社によって外貨で運用される公社債投信です。 満期が無いため、預け入れ時より円高のときにはそのまま置いておき、円安になったときに解約すれば、為替差益を得ることができます。 上記の記述の中で、『満期時の為替レートが同じなら、何の問題もありません』というのは間違いと思います。 為替変換手数料を無私しているからです。 ご存知のように、銀行の為替手数料は、サラ金顔負けの、とんでもない暴利をむさぼっております。 通常、片道1円、往復ビンタで2円となっており、例えば預け入れと解約時のレートが同じ115円と仮定したら、1.7%の損失となります。 上記の例で正確に計算しますと、4%の利息の税引き後収益が320ドルとして、 投入資金は、115+1=116円 1,160,000円 満期元本と利息、10,000+320=10,320ドル 為替100円時、円に戻すには、 100−1=99円 10,320ドルX99円=1,021,680円 純利益は、 1,021,680−1,160,000=▲138,320 の赤字 上記本文よりも、なんと、20,320も損害が膨らみます。 銀行預金に比べれば、外貨建てMMFは、はるかに有利です。 有利といっても、銀行の半分ほど(ドル円で片道50銭、ユーロ円で片道75銭)の為替手数料をとられますので、FX(外国為替証拠金取引)を基準にすれば、お話になりません。 FXを使い、レバレッジ1倍で外貨を買えば、銀行預金と為替リスクは同じなのに、為替手数料は安く(片道10銭程度)、預金金利(FXの場合は、スワップ)は定期預金の数倍となります。 海外送金すら可能な、FX会社もあります。 信用リスク面でも、強力な信託制度を取り入れている会社もあります。 FXが身近になった今日この頃、「銀行で外貨を取引する理由はない」と、断言できると思います。 |
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