海外ファンド・ヘッジファンド投資の基礎知識

 海外のお金持ちが投資する海外ファンドヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。
 英会話ができない私でも、渡航もせず海外ファンドを入手できるんですね。 そんな魅力ある海外投資の基礎知識集です。

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◆メールサポートご挨拶
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◆有力ファンドについて
◆ファンド選定法
◆ファンド選別ツール
◆副島隆彦氏格付けヘッジファンド
◆ファイナンシャルリテラシー
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◆投資ファンドの四分類
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◆米国債
◆ジャンクボンドとハイイールド債
◆ボラティリティとベータ値
◆アルファ値
◆決定係数(アールスクエア)
◆ファイナンシャルプランナー
◆先物取引とオプション
◆利回り・利回格差・利回曲線
◆ROE・ROA・ROI
◆アセット・アロケーション(資産配分)
◆ファンド会社(投信会社/投資会社)
◆逆張り投資家・コントラリアン
◆信用格付け・債券格付け
◆政策金利とコールレート
◆マネーサプライ
◆金利と利回り
◆インターバンク市場
◆リスクこそが利益の源泉
◆オフショア市場
◆デリバティブ
◆外貨預金のリスクと外貨建てMMF
◆債券(公社債)市場
◆外債とデュアルカレンシー債
◆金融商品の性質
◆投資信託
◆預金保険制度とペイオフ
◆金本位制とドル本位制
◆固定相場制と変動相場制 
◆国際通貨体制の歴史

   

 橘玲著「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方

タックスヘイブンとは、直訳すると、「租税回避地」で、所得に対して税金がかからないか、税率が極端に低い国のことで、大半はカリブ海や、南太平洋、ヨーロッパ周辺の島国です。
 
 ほとんどの国は、観光以外に何の産業もない貧しい国で、資産課税や法人税を無税にすることで、世界中から金融機関や事業法人を誘致し、機関投資家や事業法人を誘致し、富裕層の資金を呼び込むことができれば、雇用が発生し、経済が活性化します。

 失うものが何も無い以上、「無税化」は合理的な選択なのです。

 こうして世界には多数のタックスヘイブンが生まれ、巨額のマネーを吸い寄せています。

 海外への資産逃避を防ごうとすれば、先進諸国も対抗して税率を
 下げざるを得ません。
 逃げ足の早い金融資産への重課税は、特に困難です。

 そのうえ、世界最大の金融マーケットをもつアメリカが事実上のタックスヘイブン政策を行っていることで、話がさらに複雑になります。

 アメリカは国民総背番号制を実施し、個人のタックスヘイブン利用を厳しく監視する一方、海外資金を自国のマーケットに呼び込むために、非居住者(外国人)の投資家に対し、銀行預金の利子や、株式・債券の譲渡益を無税にするなど、さまざまな優遇税制を実施しています。

 金融市場シティを有するイギリスも、同様のタックスヘイブン政策を行っているため、OECD諸国の有害税制対策も、足並みを揃えるのは容易ではありません。


 「海外ファンド通信No.11」にも書きましたが、本年6月27日の日経に『先進各国が、海外金融取引課税強化に乗り出す』記事が載りました。

 アメリカ、イギリスなどのOECD加盟国は互いに租税条約を締結しているので、税務当局同士が情報交換をしている。
 特にアメリカ内国歳入庁IRSは、少しでも不審な口座があると、頼んでもいないのに勝手に各国の税務当局に情報を流しているそうです。

 プライバシー侵害を嫌う人は、日本と租税条約を結んでいない国の金融機関を利用することで、自らの権利を守れます。

 しかし、実施には、上記の国益がぶつかり合い、多くの困難が予想されます。

 私見ですが、もしもタックスヘイブンの情報開示が行われれば、その国からのキャピタルフライトが起こり、打撃は計り知れないでしょう。
 
 従って、主権国家の制度が維持される限りは、開示は行われないと考えますが、いかがでしょうか?


 

★★★★★★ スマートマネー流・優良ファンド選択法  ★★★★★★
           スマートマネー流株式選択術 (ピーター・フィンチ著)

 本著では、主に米国の株式ファンドに投資するにあたり、五つの重要な項目を挙げています。
 この考え方は、投資の基本であり、日本の投資信託を買う時にも当てはまるし海外ファンドを購入するにあたっても、重要な判断です。


      1.自分の投資目的を明確にする
      2.長期にわたるパフォーマンス(運用成績)をチェックする
      3.ファンドのリスクとボラティリティ(変動率)を評価する
      4.手数料と税金を最小限に抑える
      5.担当のファンドマネジャーを知る



1.自分の投資目的を明確にする

 優良ファンドの追跡調査を始める前に、まずその金は何のための金なのかを把握しておかないといけない。

 例えば、退職後に備えてお金を蓄えるつもりなのか、家の頭金にするために貯めておいたお金なのか、投機目的でボーナスをはたいて、中国に賭けてみるのか。

 その答えによってそれぞれの方向性が見えてくれば、最適なファンドの範囲をかなり狭めることが出来る。
 目的がはっきりしない場合でも、せめてアセットアロケーション資産配分)の計画くらいは立てておこう。

 多くの調査結果が示しているように、適切な資産配分はリターンを最大化する上で非常に重要なのである。

 資産配分を決めるにあたっては、どのくらいまでリスクを取れるか、ということも判断材料の一つとなる。
 また、お金を必要とする日が先であればあるほど、積極的な運用が出来る。

 それに、相場の乱高下にどれだけ耐えられるかということも検討しておかないといけない。
 例えば、ファンドが一ヶ月で5%か10%値を下げてしまったとしたら、夜、あなたは眠れるだろうか。

 眠れなくなるようだったら、ラテンアメリカや東南アジアに集中投資しているようなエマージングマーケットファンドのような特にボラティリティの高いファンドは買わないことだ。
 ハイテク関連の業種別ファンドも、リストから外しておくべきだろう。




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