<外国為替取引の基礎知識>
FXは、「原則論としてナンピンをしてはいけない」、といわれています。 しかし、相場技術論者の私は、「一概にナンピンはダメ」とは 言い切れない場面に何度も遭遇しております。 長期相場には、国のファンダメンタルズが影響するため、 ナンピンがより被害を拡大させる可能性大です。 短期的な相場に勝つには、計画的なナンピン(分割売買) が有利と考えます。 なんとなれば、FXの場合、レバレッジの自由度の高さから、 容易にナンピンで平均値を有利にできるからです。 理想といわれる、1カイ、2カイ、4カイの分割さえ、恐怖心を あまり持たずに建て玉できるでしょう。 相場の変動幅(ボラテリティ)の低さも、分割売買の有利さを 助長します。 例えば、ドル円の年間変動110円から120円の10円幅とします。 この時に、資金150万円、1円ナンピン、max買い玉10万ドル としますと、買い平均値が115円。 マージンコールまで、大雑把に10円程度?(105円まで)の余裕。 これで、黙っていても年間36.5%の利益が転がり込みます。 150円 X 10 X 365 = 547500円 547500 ÷ 1500000 = 36.5% キャリートレードというものも、侮れないでしょう>^_^< これに加えて、ナンピンの建て玉を1円幅で手仕舞いした場合は いかがなことになるでしょうか? というのが、私のトラップトレードの発想です。 手法は、短期的な結果だけでは評価できないと考え、 現在検証を継続中です。 |
【FX両建てのさわさわ戦略】
限りある資金で、収益機会の最大化を狙い、売り買い両建てのポジションを構築しました。
さわさわ戦略には、階段状に買い玉を分散し、変動を収益に結び付けられる攻撃範囲と、
その範囲以下に下落した場合、スワップポイントのみでロスカットに耐える守備範囲があります。
私の場合、豪ドル/円では、攻撃範囲は104〜80、守備範囲は79〜60、60以下は
部分的損切りでポジション減の計画でした。
さわさわ戦略の根幹は、変動を機械的に収益にすること。
私の計画では、80円以下では、いかにおいしそうな変動があっても指をくわえて
見ているだけ、となります。
今回の急な円高を100年に一回の例外と表現する方もおられますが、
たとえ1000年に一回の変動であろうとも、強制ロスカットは避けねばなりません。
そこで、売りポジションでトラップトレードを仕掛けてみました。
スワップポイントの累積効果を分かっているつもりですから、「高金利通貨を売る」と
いうのは、心理的抵抗があります。
反面、「上げは買いで取り、下げは売りで取る」という相場の常識通り、の行動
ともいえます。下げトレンドが続いていればの話ですが(-_-;)
留意すべきは、急激な円高に対する急激な戻りです。
少なくとも過去の2年間の日足を見る限りでは、底で急激に反転する場合が
ほとんどです。
もしも、円安へのトレンド転換なら、損切りが必須です。
このため、売りポジションは数本と、ごく控えめにしなければなりません。
笑い話みたいですが、24日に建てた売り玉が、早速28日の高騰に会い、
損失拡大中です。
でも、なぜか冷静に見ていられます。
「損が広がる快感!」と書くと、相当な変人と思われますが、売りポジションの
損が広がるということは、その数十倍有る買いポジションの利益が拡大している
ことですから、愉快なのです。
「トレンド転換を検知するアンテナとして、反対玉を持て!(つなぎ売買)」
という相場生活者は多い。
実は、この感覚は持って見ないと分かりません。
頭で理解することとは、違う感覚です。
買いポジションと同時に「売りポジション」を持つメリットは、上述の資金増なしで
収益機会を広げ、トレンド検知のアンテナとなり、さらなる下落へのセーフティネットと
なること。
デメリットは、急激な戻しで損切りが必要になること。
売り玉を仕掛けた範囲の持ち合い変動回数(収益幅)が少ない場合、
トータルで損の上塗りになるリスクがあります。
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