株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

<株式相場技法うねり取り・メールサポート>

【ツナギ後の利益増大作戦】

  これは、世界同時株安時の07年3月4日に、お問い合わせに
 答えた内容から抜粋したものです。



  CSKは、12月からの上昇波動がそろそろ終わりに近付いた感じ?
 を受けておりました(うねりの上昇周期が3ヶ月目)ので、
 暴落前は3500株空売り、200株現物買いの
状態でした。

  ここ三日間の下げで、大部分を買いつなぎ 2600売り、2000買い
 の状態です。
 
  なぜ、買いツナギ(利益確保だが、手仕舞いしない)している
 かといえば、ここからの動きで利益を増大させるためです。

  これから下げ続けた場合(長期になると思いますが)、売り玉を
 手仕舞うことで、実現益を増大します(資金増=買い損失)。

  
  反対に、戻した場合は、新たに空売り玉を建て、古い空売り玉
 を現渡しで手仕舞いし、利益を確定(資金増)します。
  価格的には、前の建て玉よりも高い価格で売り玉を建てるように
 努力します。

  これで、総合的に評価しますと、空売りの平均値が上がり
 建て玉が有利になったと同時に、資金が増大しておりますから
 ますます株価上昇リスクに耐えられるようになります。

 
  下落の場合、買い玉は(値洗い)損失となりますが、三月は
 期末ですから、配当を受け取りながら、「コストダウンのツナギ」
 の買い玉として活かす予定です。


  「コストダウンのツナギ」については、後日「うねり取り通信
 にて詳細説明させて頂きます。


  建て玉のよりどころについて

    相場で勝ち続けるには、その「より所」とする根拠を何にするかが重要です。
    その「より所」に、普遍性があればあるほど、安心して投資できますね。

    例えば、FAI方式(低位株投資)では、株価の推移を10年単位で追い、低迷した会社の業績が
  収益回復した時、株価が上がる経験則(必然性?)を根拠に、銘柄を厳選し、かつ複数銘柄に
  分散投資します。

    異銘柄さやとりの場合は、複数の銘柄間の株価差が、開いたり、縮まったりする
  経験則を、収益源とします。
    自分の性格にあった相場技法を知ることも重要です。

    コンピュータの発達した現在、時代錯誤ではないか?と仰るかもしれませんが、相場師は
  場帖(場帳)もグラフも手書き(相場師の三種の神器)です。
    手書きすることで、常とは違う違和感(相場感覚)を得やすくなるのです。

    「うねり取り」の場合は、数日から数ヶ月の比較的大きな相場の上下を、収益源に
  するものです。
    多くの銘柄の株価は、長期的な視点から見れば、ある値幅のなかで、上げ下げを
  繰り返している。(別の表現をすれば、大きな値幅の中で、持ち合っている)

    そのうねりの感覚に基づいて、「上げトレンドは、買い」で取り、
  「下げトレンドは、空売」で取る、を繰り返すものです。
    貸し株費用が発生し、逆日歩のリスクがある「空売り」が嫌いな人は、下げ相場は
  お休み(建て玉しない)です。

    お休みといっても、何もしないわけではなく、毎日場帖とグラフを書いて、いつ下げ止まるか
  を注意深く観察します。

    「うねりとり」には、適する銘柄と、そうでない銘柄があります。
    長期にわたり、大きな持ち合い幅の中で、なんども上げ下げを繰り返す銘柄が、最適と
  いえます。(銘柄選定法

    何十年に一度の化ける動きをする仕手株材料株品薄株新規上場株では、
  うねりの繰り返し確率が、低すぎるのです。

    違和感が有ると思いますが、優良株も「うねり取り」の対象では有りません。
    むしろ、長期的に、優良株として評価された会社が、十分成長し、
  少しぐらいのヒット商品では、業績貢献も限られ、微々たる成長しかできなくなった時。
    巨体を持て余すようになり、右肩上がりの株価もすっかり勢いを無くした後が、
  ねらい目となります。

    言い方を代えますと、「うねり取り」には、地味な、大化けをしない、
  成長力をなくした面白くもない銘柄?、を厳選する必要があります

    なぜなら、あなたの収益源には、「安定したうねり」が必要だからです。

    加えて、忘れて頂きたくないこと
      【資金、目いっぱいの仕掛けは、絶対禁止!!】

    相場で破産する人は、いろいろいるが、統計的な事実があります。
    それは、資金目一杯の仕掛けをする人は、必ず破産するということ。

    従って、これから、練習売買する時も、資金は最低3単位(3000株分)、
  できれば4単位預けてから開始して下さい。
    練習売買の間、資金を出し入れしてはいけません。


    自分が厳選した銘柄の株価の動きを、毎日、場帳とグラフで受け止め、
  下げ止まったかな?とおもったら、1単位の買い(試し玉)を入れます。

    相場の波は昔から、「三月またがり60日」といわれています。
    数日の短いうねりから、半年を越える長いうねりもありますが、
  林輝太郎先生および関係者の方々のご著書には、具体的に統計をとった
  事例も載っています。

    自分好みの銘柄を選び(銘柄選定法2)、練習売買を始める時は、
  天井から、2〜3ヶ月(なるべく長い波の方が、安心感)後の下げ止まりを
  狙います。
    
    たぶん、最初は早過ぎ?で失敗!、となるかもしれませんね。
    しかし、それは、全く問題ありません。
    そのために、資金を抑え、時節を待つ、うねり感覚の訓練をしているわけ
  ですから。

    結果的な損益にとらわれずに、冷静に株価の動きを見る癖をつけましょう。
    下値抵抗線を勢いよく超えそうか、新値更新が鈍りそうか、 或いは
  順調に戻りそうか?
    場合によっては、仕掛ける前に決めた損切を実行するのも良いでしょう。

    重要なポイントは、
       【市場の実勢はどうだった? 
         この時、自分の銘柄は、どう動いたか?】

 
    この感覚を肌で感じ(相場感覚の受止め)、それを繰り返すこと!

    これが、他の本に書いてない、相場感覚を身に付けるポイントと
  思っております。
    相場感覚につきましては、場帖とか、グラフから受ける感覚とか、
  上記のような体験の繰り返しが必要ですから、ある程度時間が必要と
  なります。
    「継続こそ力なり」です。


    さて、私が「より所」とする、もう一つの重要要件は、
      【上がった株は、必ず下がる。
               下がった株は、上がるとは限らない】


    これが、私の建て玉が、売りが多い(オーバーヘッジ)理由です。
    資金1千万の場合で、CSKの株価は、2000円〜5000円が大きな持合
  と見ておりましたから、具体的な自主ルール(最大建て玉)は、
        売りは、最大30単位(約1500万円)、
       買いは、最大15単位(約750万円)

  です。 
    現実には、強弱の相場観は、絶えずあやふやなものですから、
  売り買いの玉数の差が大きくなる機会は僅かなものです。

    売りは、上げ止まりを感じた時、大きく仕掛けますが、
  買いは、小さく試し玉1単位ずつ。
    その後も、小さく分割して仕掛け、平均値が有利になるような建て玉
  を心がけております。
 
    あなたも、練習売買で、数回続けて利益になると、つい気が緩んで、
  大きく仕掛けたい感情にとらわれると思いますが、ここが一番肝心です。
    じっと我慢して下さい。
    相場感覚の習得期間も、人それぞれです。

       【資金目一杯の仕掛けは、破産へまっしぐら】
  を思い出して下さいね。

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