【私の愛読相場書】

 技術の習得には、「カラダを動かす」繰り返しが必須。

 ところが、株式を売買するのに、「カラダを動かしている」という実感がない。
 しかし、「ここで買って」、「ここで売って」を実体験すると、上手・下手があることが判る。

 下記は、私に技術の大切さを悟らせてくれ、今も繰り返し読んでいる図書です。

 技術は、「理論→体験→納得→理論」を繰り返し進化するものだと思います。

 林輝太郎先生のご著書には、それぞれの内容によって重複するところがありますが、技術というものを表現するには、当然と思いますし、逆に多くのご本を拝見することで、理解を深めることが出来ます。

 また、立花氏とか板垣氏のご著書から、林先生とは異なった表現を読むことで、理解を深め、納得を得られることもあります。
 立花氏は、相場感覚に徹した職人のような建玉技術、板垣氏は比較的技巧を抑えた波乗りが特徴と、自著「自立のためにプロが教える株式投資 」で述べておられます。
 両氏の本からも、大衆投資家から抜け出す考え方の変革と申しますか、パラダイムシフトと申しますか、とにかく思考回路の変革に苦しんだ過程が克明に描かれ、胸を打ちます。

 数千円の投資で、思考変革を促してもらえます。生き残る投資家には、必然の資本投下(設備投資)と考えますが、いかがでしょうか?



●株式上達セミナー 林輝太郎著 同友館
 本書は、相場に対する考え方、具体的な売買方法、相場への努力のエネルギーの向け方、実例・・・ と、大変濃い内容である。
 読み始めると、一気に引き込まれてしまうが、それでもあまりにも多岐にわたる深い内容のため、数回は目を通されたい。
 私は、濃い内容の本を理解する時は、プレゼンテーションソフト(PowerPoint)を使い、最初に目次を全て打ち込み、次に印象に残ったキーワード或いはキー項目を著者の主張レベルを意識しながら並べます。
 出来上がった表を再度読み込んで、内容の理解を深めます。

 例示しますと →愛読相場書のまとめ方

 相場技法は、体験の繰り返しを要しますから、体験後再び 読んだ時に印象に残ったキーワード等を書き加えます。
 時には、記入したキーワードが間違っていて、より重要項目を見落としている場合もあります。

 実践→納得→修正→実践→納得→修正と、何度も繰り返すことで、林先生の主張されることを理解し、身に付けられると信じます。
  ⇒amazon:株式上達セミナー―これで成功は約束された


●売りのテクニック 林輝太郎著 同友館
 株式というと、すぐに「買い」という言葉が浮かぶが、「売り」という概念が欠落していては、全くダメということを自覚させてくれます。

 「買ったものは売る」、「空売りしたものは買い戻し」て、一連の動作を終結させなければならないものです。
 従って、「売り」の概念が存在しないのは、株式投資活動とは呼べない。
 「買い」より、むしろ「売り」を率先して学ぶ必要があります。

 私は、この本から相場の公理
  『上がった株は、必ず下がる。下がった株は、上がるとは限らない』
を学んで、売り好きになりました。

 株式相場を志すかぎり、一度は読んでおくべき著書でしょう。

  ⇒amazon:売りのテクニック

●あなたも株のプロになれる 立花義正著 青潮出版

 この本は、上場会社の次長だった立花氏が、独学で身に付けた短期売買の手法です。
 売り買い両方(のこぎり)を狙い、両建てで相場感覚を受け止めます。

 相場への姿勢、格言、考え方等読み易い部分もありますが、核心部は相場技法バリバリで、初めは理解し難いと思います。
 ある程度、実践経験を積んでからのほうが、読みやすいかも知れません。

 私は、著書に書いてある全ての期間にわたって、終値の折れ線グラフを作成し、売買の建て玉と残玉を記入して、立花氏の相場技法を追っかけました。
 場帖、売買譜から分析できたことは、リズムで試し玉を入れ、感触が悪ければ損切り、良ければ増し玉し、うねりに乗る(波乗り)方式です。

 玉の入れ方、増し玉のタイミングに一定の法則が見られます。
 いつも、同じ(ような)玉数なのです。

 おそらく、現有する「感覚売買の著書」の、極致かもしれません。

 ⇒amazon:あなたも株のプロになれる―成功した男の驚くべき売買記録

●うねり取り入門 林輝太郎著 同友館

 「相場技法うねり取り」を学ばれる方には、是非お奨めします。
  ⇒amazon:うねり取り入門―株のプロへの最短コース
 「三月またがり六十日」という言葉が、プロの間にあるそうです。
 FAI投資法の連載に「五十一年からの九年間の、500円以下の400銘柄で、10%以上の波動を見せた2560件の事例で、その波動の実日数の平均は59.6日、それより小さい波動は、29.1日」という調査がある。
 株式相場には、平均すれば、60日程度の周期が統計的に証明されています。

 この波動を利用して、収益に結びつける技術が、「うねり取り」です。

 個人的には、おそらく、初心者がもっとも入り易く、習得も、比較的容易な技法と考えております。
 道具、資料についても、銘柄固定の私のやり方では、ネットからの最小限の情報で済みます。
 新聞すら読まなくても、可能です。

 林輝太郎先生のご著書には、考え方からやり方まで、非常に判り易く書いてあると思います。

 「うねり取り」の習得は誰でもできます。
 理論→実践→納得→理論と、あきずに繰り返せば、必ず習得できます。



●FAI投資法 林智之著

 林知之著「究極の低位株投資術 FAI投資法」には、下げきった低位株から、2倍に値上がりする銘柄を発掘して投資し、利益を確実にものにするという、嘘のような、すばらしい投資法である、とあります。

  ⇒amazon:究極の低位株投資術 FAI投資法
 業績の悪化した株は、長期間低迷したあと、業績の回復とともに、2倍、3倍と、大きく値上がりします。
 その上げの内、一番容易かつ安全に取れる”一段上げ”をとるのが、FAI投資法です。

 FAI方式のポイントは、「30項目のルール」と月足グラフによる銘柄選定と、場帖による相場感覚の養成です。
 低位株ですから、上がる可能性と同時に、破綻の恐れも有りますから、銘柄選定が重要です。
 この選定技術を磨くとともに、場帖(場帳)によって購入タイミングを習得します。

 確実な銘柄選択は、林投資研究所の会員になることです。
 「研究部会報」を読めば、注意銘柄、買銘柄全て判ります。


●中源線建玉法 林輝太郎著 林投資研究所発行

 「システム売買」という本の性格上、詳しい所まで、紹介できないことを、お許し願います。
 概要は、終値の折れ線グラフに、強弱観で色分けし、ルール(法示)に沿って、建て玉と、手仕舞いする方法です。
 ルールは、強弱観、建玉増減、資金運用の三つ。
 林投資研究所で、長期間のデータで確認し、好結果が検証されています。

 中源線は、プロ養成に活用され、多数の実績が有るとのこと。
 実践してみて、特に優れていると感じるられることは、玉を動かすことを学べる点と、初心者でも確実に損切りが、身に付く点です。
 損切りは、頭で考えているうちは、簡単ですが、いざ、本当に損が出る段になると、なかなか実行ができない、高度な技術です。

 私の知る限りでは、機械的売買法システム売買)の最高峰と、考えています。
 私が勉強したのは、5万円のバラ刷り教本でした。
 頭で理解していても、実践ではいろんな場面が出てきますから、ルール(法示)の適用に悩みます。
以下の紹介は、ルールをプログラム化できておりますから、ルールの見落しとか、適用に悩むことはなくなりますね。
⇒amazon:中源線建玉法ソフト(Windows対応・株式版)

【株式相場技法】
◆相場技法の種類
◆三種の神器
◆投資の常識
◆既に株をお持ちの方へ
◆空売り
◆練習売買・王子製紙
◆勝ち続けるには
◆自分の感覚を大切に
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◆具体的帳票活用と銘柄選定
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◆現渡し手仕舞い
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◆罫線グラフへの慣れ
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◆銘柄選定その2
◆銘柄選定から練習売買
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◆ツナギ売買
◆私の愛読相場書
◆相場書のまとめ方

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◆株式分割と権利処理価格
◆金利(日歩)と逆日歩
◆委託保証金・信用余力・追証
◆空売り・つなぎ売り・ドテン
◆買残高と評価損率
◆株式投資指標の種類
◆PERの示す意味は
◆PCFRの示す意味は
◆PBRとQレシオの示す意味は
◆証券取引所
◆株式累投(るいとう)とミニ株
◆保護預かり/保管振替制度と単位株
◆証券総合口座とラップ口座
◆店頭市場とJASDAQ
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