【基礎:委託保証金・信用余力・追証】

■委託保証金

 信用取引を行う場合に顧客が証券会社に差し入れる担保のことで、約定金額の一定率以上の金銭を、約定日の翌々日の正午までに差し入れなければなりません。

 委託保証金の最低基準は、約定金額に対して30%以上かつ30万円以上 と、定められていますが、証券会社によって扱いは異なります。

 委託保証金は、現金のほか上場株式等の有価証券をもって代用することができます。

■委託保証金率

 信用取引を行った場合、約定金額に対し顧客が証券会社に差し入れる委託保証金の割合のこと

 委託保証金率が30%であれば約定金額の30%以上の保証金が必要となります。
 保証金率の最低基準は30%以上と定められていますが、証券取引所や証券会社の判断で変更される場合があります。

■委託保証金維持率

 信用取引の委託保証金の額は、計算上の損失や代用有価証券の値下がり分を差し引いて計算されるため、建て玉金額に対して、一定の率以上を維持する必要があります。

 この率を委託保証金維持率といい、最低維持率は20%と定められています。
 委託保証金が相場の変動等により最低維持率を割り込んだ場合は追加保証金追証)を差し入れなければなりません。

■信用余力

 新規建てを行うにあたって充当可能な保証金の最高額をいいます。

 信用余力は保証金に差し入れた有価証券等を、代用有価証券の掛け目(代用掛け目)で計算した保証金総額から、信用建玉評価損(諸経費含む)及び、既存の信用総建て玉に充当している保証金額を差し引いた金額となります。
 この保証金余力委託保証金率で除したものが新規建玉可能額となります。

  ★保証金余力 =( 保証金総額 − 信用建て玉評価損(含む諸経費) - 既存の建て玉総額 ) × 委託保証金率

  ★新規建て玉可能額 = 保証金余力 ÷ 委託保証金率


■追証

 委託保証金の総額が、相場の変動等により発生した計算上の損失や、代用有価証券の値下がり等により減少し、必要額(建て玉金額に対する委託保証金の最低維持率)を下回った場合に、投資家が追加で差し入れなければならない保証金のことです。

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