【基礎:PERの示す意味は】

「イラスト図解でやさしくわかる株式入門」松沢淳一郎 著

■PERとはどんな指標か 

 株式市場でよく使われるPERとは、株価収益率のことを指します。

 英語のPrice Earnings Rasioを略した言葉です。

 PERは、株価を1株あたりの利益で割って算出します。
     ・・・中略・・・
     

■PERの使い方は

 PERで注意しなければならないのが、「1株あたりの利益」とは、一般的に過去の実績ではなく、将来の予想利益を使用するという点です。

 対象企業が研究開発費を計上しているかいないか、設備投資に積極的であるかないかなどで、予想利益も大きく違ってきます。
 予想利益により求められたPERですから、その捉え方は投資家によって異なるのです。

 PERの基本的な使い方は、数値の相対比較です。
 例えば、対象銘柄のPERの推移を出して、現在の株価が割高か、割安かをはかる方法や、同業他社のPERと比較する方法、業種の平均や、市場平均のPERと比較する方法などがあります。

 これにより、その銘柄の市場での人気の度合いもわかります。
 一般的には、PERが20〜30倍くらいは割安といわれていますが、万年低PERの銘柄などもあるので一概には言えません。

 なおPERは、世界的にもよく使われている指標で、日本は欧米より高い水準にあると言われています。
 これは税法の違いや、株式の持ち合い、金利が低いことなどが影響しているようです。
 最近は、グローバルスタンダードの考え方により、単独PER重視から、連結PER重視に移りつつあります。

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