株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

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相場技法・平均値の求め方

【ご質問です】

  現在、銘柄は2つに絞り、2年間の日足の折線グラフを書き終わりました。

  もっとグラフを書いてみたいと思い、立花さんの本「あなたも株のプロになれる」の場帖を折線グラフにして、売買記録と照らし合わせて立花さんがどのような売買をしたのかを見てみる事にしましたが、建玉平均値を求めるのに苦労しています。

  初めは合っていると思うのですが、分割売買 分割手仕舞い となると訳がわからなくなってしまいます。
  恥ずかしながら、計算が苦手で・・・一応平均値?らしきものは出るのですが、それが合っているのかもわからない状態です。

  どのように計算すればいいのでしょうか?
  簡単な方法があれば、具体的に教えてください。

  よろしくお願いします。

 
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【お答え致します】

  銘柄の絞り込みが終わったとのこと。
  面倒な、第一段階卒業、おめでとうございます。
  早速、場帖場帳)とグラフの記入を継続して下さい。

  なおかつ、立花さんの売買に興味を惹かれたということは、相場感覚を場帖から得られ、建て玉の方法で波に乗ることを覚えようとしてされてます。

  すばらしいですね(*^_^*)



●立花さんの売買について

  実は、私も立花さんの本から場帖場帳)を作成し、折れ線グラフを引き、そのグラフに建て玉と残玉を記入、研究したことがあります。

  その時に得られた感想は、★リズムで玉を入れ、リズムで反対玉を建てているので、リズム取りと言えなくもないが、本玉、乗せは60日周期の(30日〜90日) うねりで手仕舞っている。
  ★結局、立花さんは、リズムで玉を建てることで、自身の相場観を確認し、その後、本格的な玉でうねりを取ることを持ち技とした相場師と考えています。



  さて、ご質問に関してです。
  私はご質問者のように、平均値の算出までは、悩まなかったですが、建て玉の手仕舞い順については、一定の法則(建て日順、単価益順、単価損順)は読めず、時々の好みかな?と思いました。
   
  ご質問の、「初めは合っていると思うのですが、分割売買 分割手仕舞い となると訳がわからなくなってしまいます」というのは、よく判ります。

  私も、増し玉時は計算しますが、分割手仕舞いを始めると面倒になり、空欄のままにすることが、よくあります。
  また、現物株は、建て玉ごとに個別に手仕舞い指定できませんので、今は、証券会社の口座から得られる平均値を使っております。
 


●平均値計算について

(1案)建て玉を個別指定で考える(独断で決める)

 具体的には、 単位数  単価   残玉    平均値   の順で書きます

       @  -1    100     -1      100
       A  -2     90     -3      93.33

  ここで、 1単位手仕舞ったとした時、 その玉は 100 円の玉と勝手に決め付けます。
     すると  1-    xxx     -2       90.00 となります。

  いや、私は、90円の玉を手仕舞ったと決めた方は、 
           1-    xxx     -2       95.00 となります。

  立花さんの平均値の算出は、この方式と思われます。

       

  しかし、実戦に移ったときに、現物株複数銘柄の一部を売却した場合、値板と玉帖(玉帳)の間に矛盾を生じ(利益が出ているなずなのに、損失、或いはその逆もあり)、なんとも気持ちが悪い。

  なぜなら、証券会社からの売買報告書は、現物買値の平均値を用いて損益を算定されているから。
 (手数料は当然として、加えて、特定口座源泉徴収の場合は、国税7%、地方税3%が加算) 値板と玉帳の矛盾を無くすには、(2案)を採ることになります。



(2案)買値平均値で、売却計算

  この場合は、
  
(残玉数X残玉の平均単価+追加購入の玉数X購入単価)÷(残玉数+追加購入数)
 が新たな平均単価となるわけです。

  具体的には、 単位数  単価   残玉    平均値   の順で書きます
         @  -1    100     -1      100
         A  -2     90     -3      93.33
  ここで、 1単位手仕舞ったとした時、 平均単価93.33円 の玉が2単位残ります。
     すると                -2      93.33 となります。

  次に、 3単位を80円で買ったとしますと、 
            -3     80     -5      85.33  となります。
             《 ( 2 X 93.33 + 3 X 80)÷(2+3)=85.33 》



 ※信用取引の場合は、個別建て玉に対する手仕舞いとなりますので、どの玉を手仕舞ったのかを悩む必要はありません。
   万一、判らなくなったとしても、 信用取引の建て玉詳細(建て玉一覧)から   平均値を算定できます。



(3案)ネット口座情報活用
   ネット口座の情報を見れば、値板はリアルタイム、玉帳は1日遅れ(証券会社により異なる?)で、正確な数値が入手できます。
  現物株の場合の平均値は、手数料まで考慮に入れて、画面に出ていますね。
    
  特に玉帳の記入では、メリットがあります。
  電話取引していた時代は、聞き間違えや記帳間違えがあり得るため、各自の玉帳管理が必須でした。
  しかし、ネットで直接指示し、コンピュータが計算するようになった今では、少し活用法が変化してきたかも知れません。
  特に、現金残高は、税金控除後の数値がわかるため、重宝しております。



  ★★★重視すべきは、相場感覚★★★

  玉帳等の記入が楽になった分だけ、相場感覚に集中できる環境が整ったのは、相場をする側からすれば良いことですね(*^_^*)

  釈迦に説法となるかもしれませんが、「”平均値”は、相場観には使わない」 ことを、強く意識して下さい。

  この時に使うのは、場帖とグラフのみです。
  この場合の相場観とは、上がろうとしているのか、下がろうとしているのか、 下げ止まりの兆候はあるのか、上げ止まりの兆候は出たのか・・・です。

  この感覚をつかんだ後に、資金配分、建て玉数と”平均値”から、本日の建て玉を決めるのが、日課となります。

  値板を見ずとも、記憶の片隅に入っていて、相場観に希望的観測が入り易いものです。

  修行僧ではないですが、無我の境地でグラフを見ましょう (^0_0^)


     






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