株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

<相場技法うねり取り・メールサポート>

【メールサポートQ&A】

相場技法・継続こそ力なり

ご質問です】
●●様

突然のメールを、お許しください。
実は昨年、●●様の「相場技法入門」を
購入した●●と申します。


半年のサポートメール期間を通り過ぎてからなので、
このメールを出そうか悩みましたが、
藁をもすがる思いでメールを出すことにしました。


もし、お気に触るようであれば、
読み捨てて頂いても結構です。


実は購入してから半年、15銘柄くらいを月足を書きました。
その中からいくつか気になった銘柄の日足を書きました。


こう書くとスムーズに言ったようにとられそうですが、
15銘柄を書いても「どれがいいのかわからない」状態でした。


しかし、悩んでいても進まないので、
比較的よい感触のあったANAをはじめました。


ただ、始めたものの波乗りがうまくできないまま、
昨年は終わってしまいました。


そうはいっても1カイ1ウリに徹して、
昨年は3万円程度の利益のみでしたが・・・。


このままでいいのか疑問に思いつつも、
毎日日足を追いながら、
今年は5月まで書きました。


しかし、今年になってからANAの波の周期が
変わった感じになってきました。


書きつづけたものの、
やはり違和感がとれず、
さらにモチベーションがあがらず
とうとう日足を書くのをやめてしまいました。


もしかしたら、日足を書くのを
やめるべきではなかったかもしれません。


このまま書き続けるべぎったのでしょうか。


せっかく「うねり」を勉強しはじめたので、
このまま「うねり」そのものをやめるのも
大変もったいないと思っています。


正直、また新たな企業を探そうかとも思っています。


わからなくなってしまいました。


●●様のあくまで私見でけっこうです。
アドバイスをいただければ、
大変助かります。


突然のメールをお許しください。
それでは失礼いたします。
               ●●



【私の考えをお伝えします】

 あなたは成功一歩手前の、重大な岐路に立っていると思います。
というのは、かなり「うねり」の感覚が育成されてきたと想像される
からです。 
 これから書くことに、ご自分で納得されたなら、是非お続け下さい。

 

 月足15銘柄、数銘柄の日足を書き、ANAに絞り込んで
「1カイ1ウリ」の練習売買、教科書通りのすばらしい行動です。
 あなたの半年間の努力は、ご自分で感じておられるより
大きいような気がします。

 
 月足選定段階での「どれがいいのかわからない状態」
という気持ち、良く判ります。
 どれがいいのかは、練習売買し、相場感覚を身に付けながら
徐々に自信をつけていくもの
だからです。
 私も選んだ銘柄が、「これでいいのだろうか」という不安は
かなり長期にわたり感じていました。
 特に負けが込んできた時に、強い迷いが生じました。

 しかし、銘柄決定するまでに要した工数を考えたら、
とても別の銘柄に移る気がおきませんでした。
(図書館に通って新聞の縮刷版から、数年間の日足データを集めたり、
月足も、日足も相当な工数を費やしています)



 
既に相場感覚が習得されているのでは?

 「ANAの波の周期が変わった」と感じられるということは、
すばらしい成果です。
 なぜ、変わったと感じた(異常の検知)のでしょうか?
 この銘柄に対する慣れが出てきた(うねりが見えるようになった)
ためではないでしょうか?

 しかし、うねりの周期が変わることは想定済みのはず?
中止の理由と結びつくのは、私には理解できません。


 完璧に「気に入った」(うねりをする)銘柄は存在しません。
 たとえ100点満点の銘柄を探したとしても、将来にわたりその「うねり」が
継続する保証はありません。
 逆に、「10年来とは違う動きが必ずある」という危機意識を常に忘れずに
取り組む必要があります。


 銘柄選びは、ある程度のところで妥協し、その「うねり」に慣れることに
全力を傾注すべきです。



自分で銘柄選定したものだから大きな間違いは無い

 資金量の違い、あるいは性格の違い?から、損失を抱えて我慢できる水準は
ひとによって大きく違います。
 同様に、利益を抱えて我慢できる水準も異なります。

 面白いのは、相場をしない(玉を動かさない)で我慢できる期間も
異なるのです。
 半年単位の売り買いで我慢できるひともいれば、一週間注文をださないと
我慢ができないひともいるでしょう。

 月足を見たあなたが、「比較的良い感触」と表現しているのは、
     ・株価水準(資金量による制約)とか
     ・うねりの期間(我慢の限界)とか
     ・うねり幅(利益率、損失率)とか
     ・周期性(利益の安定度)
・・・等を、(特別意識しなくても)総合的に判定したはず。

 その上で、ANAを選び出すのに要した膨大な工数、思考過程を
お忘れですか。
 半年間の努力(ANAの相場感覚習得)が、勿体無いのでは?




銘柄探しを繰り返しては際限が無い

 自分の思惑と違う動きになると、別の銘柄が気になるものですが、
ここで別の銘柄に行ってしまえば、際限がありません。

 表現がキツイですが、
    ・逃げの心はありませんか?
    ・銘柄のせいにしておりませんか?

 ふたたび月足からやり直す気力はありますか?
 せっかく日足まで書いて絞り込んだ銘柄です。
 自分の気にいらない動きだからと中止し、次の銘柄を探すとなると、
うねり感覚はゼロに戻り、あたらしい銘柄も最後は納得できない動きを始める⇒
ふたたび新しい銘柄探し⇒・・・と、結局、同じことの繰り返しになりませんか?


 「5月からの違和感がとれない」のは、逆にいえば慣れてきた証拠。

 まだ、半信半疑でしょうから、試しに別の銘柄を追っかけてみて下さい。
 たぶん、ANAの相場感覚が身に付いているため、新しい銘柄の動きに
大いなる違和感を感じると思います。

 私は、迷っている時、平和不動の場帖日足を書いた経験があります。
 その時は、うねり幅とタイミングの違い、建玉を想像してみても、
全くタイミングが合わず波にのれません。
 うねりの違いが、気持ちが悪くなるほど違和感が大きく、
続けることが出来ませんでした。


 あなたも、新しい銘柄の場帖、グラフを書いた時、その動きに違和感
を感じたのなら、ANAの相場感覚が身に付いていますので、
ANAを続けることが成功への近道と思います。


 言うまでも有りませんが、相場の動きは、自分の期待(時間軸も含め)通り
に動くものでないことを前提に建て玉されてますね。
 頭では分っているつもりでも、実際に自分の思惑と逆行した時、
損切りできないとすると、本当に分った『=実技を伴った』とはいえません。
 常に、天底、うねりの幅、期間で思惑を裏切られることも考慮に入れます。
 どちらかといえば、「動きを当てる(時間軸)」より、
「想定したうねりになるまで待つ」感じです。

 というと、完璧に底を捉えることを狙っているかと思われるかもしれませんが、
うねりの周期は、統計的に「三月またがり60日」といわれるほどノンビリしたものです。
 ゆっくり構えて、のんびり仕掛けましょう。

 表現がおかしいですが、「底を意識するより、うねりの転換期を意識する」感じです。


 転換期を感じられるようになれば、損得に関係なく練習売買は成功といえるでしょう。



 転換期は、時間が経過すれば(逆行値幅が大きくなり、トレンドを形成しますから)
誰でもわかりますね。
 底を捉えようとすると極端に難しくなりますが、転換期の比較的早い時期に
仕掛けられれば、合格点としませんか?
 あなたの狙っているうねりの周期が60日だとすれば、
底打ちから10日ほど過ぎても(底練り期間内)間に合うのではないでしょうか?

 ANAの昨年度の足と、練習売買の状況を比較すれば、
(わざわざここに書くまでもなく、ご自身ですでに充分反省しておられるように)
弱点がわかり、取り方が分かってきておられるのでは?



相場感覚は毎日の繰り返しでしか得られない

 毎日、場帖を書きグラフをひいて、昨日まではこう動いてきたから、
    ・うねりの周期的にも、
    ・値幅からみても、
    ・抵抗線から考えても、
    ・或いは値動きからみても
そろそろ底打ちかな?・・・・と考えたとします。

 ところが、翌日の新聞ではこう動いた・・・
この日足を付け加えると、こういう動き、こういう判断になるが・・・
という体験を繰り返し脳に蓄積します。
(特別意識しなくても、作業を繰り返すことで蓄積されていきます)

 売買練習の時に感じたと思いますが、玉を持てば、
直接損得が伴うことで、より強烈に脳に蓄積されます。
 買い玉を持つまでは、上がる可能性にしか目が行かなかったのに、
買った途端に、下がる兆候に過敏になったりしませんでしたか?
 玉を持たない時の感覚と、持った時の感覚の違いは、
体験しなければ分からないでしょう。
 また、この体験を繰り返した時に、前とは違う感覚の体験と
感じるでしょう。
 こういう蓄積で成長するのです。
 
 「ANAの波の周期が変わった」ことを感知できるということは、
逆に言えば「うねり感覚」が身に付いたことで、再び元の波に戻った時
収穫につなげられるでしょう。
 



繰り返し一つのことをやる強さ

 林先生が、商品の「さやとり裁定取引)」だけを5年続けた
おばさんの話をしておられます。
 先生のアドバイスは、商品は一種類のみ、やり方は「さやとり」以外は一切禁止。
 そのいいつけを守り、おばさんは1億を達成しました。

 そのおばさんは、特別頭が良いわけではない。
 「誰だって、5年も続ければ、うまくなって当然」と仰っています。

 我々も、一つの銘柄のみを、「うねり取り」だけで取り組めば、
誰だってうまくなって当然ではないでしょうか。
 この意味からも、自信を持ってお続け下さい。

  

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