【メールサポートQ&A:利益の伸ばし方】

【ご連絡頂きました】

毎回丁寧なお答え感謝しております。

質問した矢先から、世界的株安でものすごい下げで驚いています。
私は上げ相場からの参加ですので、今回のような下げは初めての経験です。

 先週の金曜日の時点(6/2)では、全面安で始まりましたが、引けにかけて値を戻し、勢力線が出ましたのでJSRの売りを手仕舞い、買いに転じたのです。早く買いすぎたようで、また火曜日に売りに転じました所、自社株買いの話を耳にし、あまり下落率が少ないのかなと質問しながらも手仕舞いしてしまいました。(どうやら、そうする必要も無かったようでした。)

 理論値参考にさせていただきましたが、●●様がおっしゃられる通り、理論値だの指標だのに惑わされないようにしたいと思います。(PERだの薄々当てにならないとは、感じていました。)
質問後、今回も市場の流れをみたら、明白であると感じました。

「株価が、『どちらの方向に行きたがっているのか』を、自分の感覚として場帖とグラフで受け止めて下さい。」、という●●様の言葉が、今回の下げでよくわかりました。以後、素直に株の流れに従いたいと思います。

 そのためにも、●●様がおっしゃられる通り、場帖グラフともにノートが大切だなと思い毎日気づいたことを記帳しています。

 今回のような下げの後の下げどまりは、どのような結果になるかわかりませんが、JSRのあと丸紅を少し空売りしました。玉があるとより、下げ止まりがわかりやすいかと思ったからです。
 空売りはしたことがなっかたのですが、気分的に楽です。下げはいつも悲鳴を上げる側でしたので、冷静でいられるので嬉しいです。(丸紅も以前売買したことがあり、すこしなじみがあるのです。
 2ヶ月さかのぼって場帖をつけてみました。グラフは月足だけ作成途中です。
 丸紅を売買していくかはわかりませんが、規模が大きすぎる点や誰でも知っていて市場参加者が多い点などは、まずまずかなと思えるのですが。)

 明日はSQで、その後はっきりするようなことをテレビで見ました。おまけに騰落レシオが50%ぐらいでと、指標は気にかけないと思いながらも耳にしてしまうと”ううん”と判断がにぶりそうです。
 下げの底値は、天井のように値動きが荒いのとは違い、静かだと聞きました。
 今回初めての大きな下げですので、どのような下げ止まりをするのかじっくりと見てみたいと思います。

 丁寧なご返答ありがとうございました。勉強になりました。

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【お返事です】

 あなたが今まさに感じておられること(=市場の勢い、自分の感情の迷い)が重要です。 
 市場が暴落の恐怖におののき、あなたが当落レシオ50%割れで、買いたくてウズウズして入る時、自分の株がどういう値動きをしたか?
 この経験が、一番貴重です。 

 この積み重ねが、相場感覚を磨くのです。
 あなたは、玉を動かせる段階に達しておられますので、あと一息で「こうすれば利益に結びつけられるコツ」を会得されると思います。

 前回添付しましたJSRの月足で、2002年10月以前の動きが、「うねり取り」に適しているようにも見えますね(机上論ですが)。
 但し、もしもJSRを手がけていたと仮定しますと、2003年からの上昇相場で、空売りし「青天井の恐怖」を味わっていた可能性が高いですね(笑)
 その点で、大きすぎる資本金の企業は、少しは安心です。(もっとも、海外のファンドが手がけてくれば、資金量の桁が違いますから油断はできません)。そういう場合でも、注意深く観察していれば、いままでと違う勢いで上値抵抗線を超えていくことを感知し、ドテン買い越し等、対応が出来るかも?

 5月からの下げは、3年間上げ続けた流れの変化が感じられますので、戻りを買いで取るより、下げを売りで取る方がやり易いかも??(すみません。売りに偏っているのは、私の趣味です。)

 丸紅は、画面で見る限りは、ゆったりした動きに見えますね。個人的には、こちらの方が好みです。
 現在、空売り玉をお持ちとのこと。
 建て玉を持ち、感覚を鋭くすること、大賛同です。

 このチャンスに、
  ・下げどまりを感知すること
  ・利益の玉を持続する苦痛(笑)
を、是非体験して頂きたい。

 「下げ止まりまで持続できた」ということは、この段階での「買いも入れられる」ことになり、ノコギリ(往復で取る)で利益の激増が可能となります。

 といっても、練習当初からドテンは、考えないで下さいね。
 まず、売り玉を手仕舞い、冷却期間をおいてから、改めて「カイ1」の試し玉から始めること。

 常に、「用心深さ」を忘れないようにして下さい。
 じっくり時間をかけ、売りそびれた人が、我慢ができなくなり投げ出すまで待つのです。

 買いは、底値を拾おうとしないこと。
 下げ続けたグラフが反転し、再び下げ、再度の反転上昇が前の上昇ポイントを大きく超えた(=上昇確認)後、で十分間に合います。

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