【メールサポートQ&A:損切り】

【ご質問です】

 建て玉が失敗であったと判断した場合、直ちに損切りする様にと書かれていますが、買い玉であれば売り手仕舞いするのでしょうが、その場合も、高い日の朝、寄り付きに売るのでしょうか?

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【回答致します】

○○ 様

 ご質問、ありがとうございます。

 おっしゃる通りです。「損切り」は、翌朝寄付きで成行き手仕舞いして下さい。

 ご質問の方は、「売りは、高い日の翌日。買いは、安い日の翌日」、という大原則をご存知の上で、

 (1)「その原則に反する行動を取るべきか否か?」
 (2)「安い日を待てば、少しでも損金額が減るのでは?」
という意味を含めた質問と、理解しました。
(もし、間違っておりましたら、再度ご質問下さいね)

 心理的に、抵抗が大きいことは承知の上で、言いますね。
損切り」は、大原則に反する行動が必要です。

 これから、経験されるに従って、納得されるはずです。
 私も、何度悔しい思い、不甲斐なさを感じたことやら。「おかしい」、「だめかな」と思った時点で、損切りしておれば、こんなに損金が膨らまなかった!! と反省しきりです。

 僅かの金額を惜しんで、損切りを指値したことも有ります。
「損切り」を決断しながら、「指値」して、売れなかった。
この後、なにが起きると思いますか?

 驚くべきことに、その後の打つ手、打つ手、全てが外れになるのです。
 手を打つ度に、損害が膨らむのです。恐怖心に陥ります。
 信じられないでしょうが、人間の心理は微妙なものです。

 逆に、「おかしい」→成り行き手仕舞い をした後は、その後、すぐ損金を取り戻せる場合が多いのです。

 皆様は、銘柄選択が終わりましたら、すかさず、場帳日足グラフ 記入を始め、相場感覚の養成をして頂きます。
 既に、日足グラフを数銘柄描かれている方は、検証してみて下さい。
 例えば、下値抵抗線を超えて下押した時、意外に深く沈んでいませんか?

 株価は、感情で動くのです。
 下値抵抗線を超えると、「半値になってしまうのではないか」、という恐怖心が芽生えます。
 これが、深く沈む理由です。
 この時に、何らかの理由で損切り出来なかったら、あなたにも、恐怖心が芽生えるのでは?
 
 「損切り」は、誰でも理解しますし、誰でも知っています。
 ところが、「出来る」人は稀少です。
 相場で資産を築くには、絶対に「出来る」ようになる必要があります
 4単位の資金で練習中に、1回でも経験すれば、出来るようになるでしょう。
 
 「損切り」は理屈でなく、技術です。
 出来なければ、「生き残れない」位の決心で、望んで頂きたい。

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