株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

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相場技法・値動きの受け止め方

【ご質問です】

 お世話になりありがとうございます、●● 様。 ●●です。 

 銘柄選択で月足、日足作成をして、●●様が質問に丁寧に答えてもらったお陰で、総合的に判断した結果、9062日通をやることに決めました。
 いろいろとありがとうございました。

 質問ですが、{場帖での値動きの受け止め方の方法}ですが、
1、昨日よりいくら下がった

2、2日前よりいくら下がった

3.3日前よりいくら下がった

4.その前の安値よりよりいくら上がった

5.その前の高値よりいくら下がった

6.その次の前の安値よりよりいくら上がった

7..その次の前の高値よりいくら下がった

8.6と7を3ヶ月前ぐらいまで繰り返しています。

 このようなやり方でやっていますが、それでいいのでしょうか?

質問2、前回の高値と安値がわかりやすいように、しるしをしていましたが、 {板垣浩先生のプロが教える株式投資}で、場帖には、値段だけで何も書かないほうが良いとありました。

  前回のの高値と安値にしるしををすると、高値と安値すぐにわかり、場帖をたどりやすいように思うのですが?

質問3.林先生の本では、朝に場帖とグラフ書いた方がいいとあります。
  ●●様も朝にやっているみたいですが、私の場合仕事の関係で、朝できる時と、できない時があります、そのような場合、夜に統一してした方がいいのでしょうか、それとも、朝できるときは朝した方がいいのですか?

 また、他に注意点がありましたらそれも宜しく願いします。

 つたない質問ですが、宜しくお願いします。


【お答えします】
 こんにちは

 銘柄選定から、日々の値動きの受け止めまで、順調に進めておられるようですね(*^_^*)

 場帖を毎日、3ヶ月遡るとは、すばらしいご努力です。
 林先生も、板垣先生も、相場感覚の習得には、グラフよりも場帖を奨めておられます。

 ところが、私は、グラフ感覚を主体にしており、適切な回答ができないことを、お断りしておきます。


■質問1.場帖場帳)での値動きの受け止め方法及び、他の注意点について

  銘柄選定の時にも説明しましたが、値動きの好き嫌いは、個人によって異なります。
  同じように、相場感覚の養成方法も、個人によって好き嫌いが大きく、最適な方法も、人によって異なるものだろうと思います。
   
  従って、以下に私のやり方を説明しますが、これが「基本」とは考えないで下さい。
  あくまでも、一つの事例です。

  ※私の感覚は、直感(右脳?)派です。従って、場帖よりもグラフから受ける イメージを重視しております。

  ご質問のように、デジタル数値を暗算比較して、判断する作業は、初期の頃はしましたが、いつの頃からか、グラフからのトレンド転換の兆候を読み取るように変化して参りました。
  (同じように、建て玉についても、変化しております・・・。)

  毎朝の作業は、場帖を記入してから、グラフを記入し、建て玉と余裕資金を ネットで検索、念のため自分の玉帖玉帳)、値板と相違ないか確認します。

  その後、グラフと値板を見ながら、建て玉の検討に入ります。
      
 @まず、過去からのトレンド=今は、上昇中?、下降中?を意識します。
   「トレンドは、反転するまで継続する」が公理ですね。
 
 A次に、そのトレンドに「変化の兆しがあるか否か」を考えます。
   変化の兆しは、箇条書きしてみます。
 
   ・うねりの周期(CSKの場合は、3週間〜最長6ヶ月)に近付いてきた。
   ・新値更新が止まった、或いは鈍くなった。
   ・実体が短くなった、上下のヒゲが短くなった。
   ・相対的にみて、底の場合は出来高が少なく、天井は激増傾向がある
   ・逆行の長い足がでた
   ・過去の抵抗線に近付いた
   ・過去数日の足が抵抗を感じている
   ・足の組み合わせから受ける感じ(酒田新値の型?)
       ・・・・

  その条項がどういう場合に転換とみるかは、残念ながら規定がありません。
  ずいぶんいい加減なやつと思われるでしょうが、その時々の気分・・・かも?(^_-)-☆
  (たぶん、組み合わせが多すぎて、うまく表現しきれないですね)
  NY市場の影響も受けますし、日経平均の動きの割りに、自分の
 銘柄の動きが良いとか、悪いとか・・・
  おそらく、相場全体の勢いも、無意識の内に判断要素に加わって
 いると思います。

  相場感覚の養成とは、このような複合体験の積み重ねを要するものと考えます。 

 ※月足或いは、日足を書いて納得されたように、うねりには周期があります。

  ある期間は、同じトレンドが継続します。
  注意事項としては、「うねり取り」を仕掛けるには、必ずうねりの周期(期間)を意識して下さい。 (値動きの受け止めにも、うねりの周期を加味する)


  例えば、下げトレンドが反転とみた場合、うねりの周期からみて一定の期間は、大きな売り玉を建てないこと。(買い玉を売る時も、ゆっくり売ること)

       

    
■質問2.場帖への印
  付けない方が良いでしょう。
  グラフにも、余計な書き込みはしません。

  私は、グラフを重視しておりますので、グラフに書き込みした場合を考えてみます。
  例えば、抵抗線を引きますと、その線は越えないという判断が、無意識に働き、ドテンを遅らせたり、不利な増し玉をしたりします。

  トレンドラインを引きますと、そのラインを超えないという妙な錯覚に、  陥るかもしれません。
  ご存知の通り、移動平均線も、当りません。


  場帖に印を付けることにより、その値を意識し過ぎ(或いは、無意識に)、 トレンド転換の判断を狂わせるような気がします。

  私の体験では、無意識に頭の中に入っている数値(前提条件)を、現実が超えたとき(前提条件が、前提でなくなったとき)、なんともいえない 不安感に襲われ、冷静な判断ができませんでした。
     
  我々は、先の分らない相場の世界にいますので、固定観念にとらわれない心理状態を保ちましょう。



■質問3.日々の作業時間   
     
  私は、早起きして「朝に統一」をお奨めします。

  夜にしかできないのなら、夜に統一して下さい。
  ばらつくのは、よくありません。

  相場感覚は、微妙なものです。
  少しでも、マイナス要素(心理を乱すもの)がある場合は、全て取り除くようにして下さい。

   
蛇足・・・
  夜の作業を朝に持ってきても、トータルの睡眠時間は変わらないはずですが、・・・
  これは、余計な口出しですね(~_~;)


【お礼頂きました】
お世話になりありがとうございます、●●様。●●です。 
丁寧な回答ありがとうございました。

1.場帖(場帳)での値動きの受け止め方は、林先生、板垣先生の本では相場感覚の習得には、グラフよりも場帖を奨めていて、 実際場帖をたどっても良くわからず本当にうねりが見えるようになるか心配でしたが、 ●●様の言うように場帖にこだわらずにグラフでもいいんだと思うと気が楽になりました

 これからは場帖とグラフ(特に周期)を意識しながら日々の値動きを受け止めていきたいと思います。

2.場帖への印を付ける事で無意識に意識するのですね。
 グラフと同じなんですね、なぜ印をつけない方がいいかが良くわかりました。

3.私は、早起きして「朝に統一」をお奨めします。=できればそうしたいのですが、
朝がんばってやってみます。

いつも丁寧な回答ありがとうございました。
 
 
  



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