株式相場技法の基礎知識
【メールサポートQ&A:うねり感覚の習得】
【ご質問です】私は、現在のところ折れ線グラフで、毎日の終値を記入しています。
●●様の場合は、寄付き、高値、安値、終値を表した棒グラフを記入されておられる様ですが、うねり取りを習得する場合、どちらの方が良いのでしょうか?(質問@)
又、酒田罫線法等を勉強する方がもっと効率が良いのでしょうか?(質問A)
それとも何もせずに、只毎日、どちらかのグラフを記入していけば、その内うねりが理解できるのでしょうか?(質問B)
甚だ、幼稚な質問で申訳ないですが、お教え下さい。
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【回答致します】
ご質問、ありがとうございます
ご質問を、表面上から、お答えしますと、
@グラフは、折れ線でも、陰陽足=ローソク足でもかまいません。
シンプルな折れ線グラフの方が、うねりが見易いと思います。
逆に、陰陽足の場合は、情報が多い分、判断要素が多くなり行動のきっかけをつかみ易いかも。(新値本数、罫線組、型)。(うねり取り通信No.15下段添付も、参照願います)
A酒田罫線の勉強と、相場感覚の習得効率とは直結しないと思います。
酒田新値を良く知らない私が言うのも、生意気ですが、知識が多くなっても、感覚が優れているとは必ずしもいえません。評論家を見て下さい?
また、統計的な確率の問題で、当然ダマシもありますから、収益効率にも直結しません。
シンプルな場帖とグラフで、感覚を磨くのが一番と思います。
B意識する、しないにせよ、毎日の相場環境の変化をとらえながら、場帖をつけ、グラフを書くことで、あなたの銘柄の動きが見えてきます。
現に、あなたが、月足を書いた数銘柄から、日足で銘柄を絞り込んだということは、その銘柄の「うねりが素直にみえた」からでしょう。
建て玉をする前提で、動きを受け止めて下さいね。
他人事の感覚では、ダメですよ。
と、簡潔にまとめてみましたが、ご質問者の本当の悩みは、
(1)過去の値動きから、将来のうねりをどう読むか?
(2)練習売買の最初のきっかけをどうつかむか?
ではないかと、勝手に解釈し補足説明させて頂きます。
(思い込みが激しくて、ごめんなさい!)
私のテキストの基本的考え方は、
第一ステップ:相場に対する見方、考え方を改め
第二ステップ:道具と使い方を説明し
第三ステップ:うねり取り候補の複数銘柄から、一つに絞込み
第四ステップ:場帖とグラフで、相場感覚を訓練
第五ステップ:「1カイ・1ウリ」の練習売買で、玉を動かす訓練
第六ステップ:「1カイ・1カイ・2ウリ」の分割売買で、利益増大訓練
の構成です。
必要最小限の基本を理解されたら、次は、銘柄絞込みと相場感覚養成の具体的行動となります。
各ステップでのお悩みは、各自違っているでしょうから、メールでサポートすることに決めました。
ご質問の方は、第四ステップから、第五ステップへ移行中かな?と想定いたしました。
過去に、複数候補の日足を作り、(意識しないにせよ)その日足を読む練習をしたことになります。
あなたには、絞り込んだ銘柄の「動きが素直に感じられた」というくらい、うねりの感覚がマッチしていたわけです。
ところが、いざ、損益に直結する『建て玉をする前提でうねりをみている』と、2〜3ヶ月も下げ続けた株価だが、少し戻し、再び下降、6月安値を抜いて奈落の底に落ちるのではないかと、迷いが増すばかりでしょう。
理由は、損益に直結という逼迫感で、感覚が研ぎ澄まされいるから、と思います。
そうです。この真剣勝負を続けることで、うねりの感覚を習得できるのです。
安心して下さい!(ガッカリして下さい???)
練習の初期には、利益は期待できません。(期待してはいけません!)
一単位だけのカイ(一発買い)ですから、底値を拾えるはずがありません。
私なんか30単位も仕掛けても、天底は取れません!(泣)
底値付近で買えれば上出来です。
むしろ、上がり始めてから、買った方が精神的負担が少ないかも?
利益を目的にするより、”うねりで玉を動かす練習”と言った方が正しいくらいです。
利益を狙うのは、第六ステップの2単位分割売買です。
この分割売買で、平均値を有利にすることを覚え、利益の伸ばし方を覚えましょう。
無責任な発言ですが、今は玉を動かす練習と割り切って下さい。
あなたの銘柄のうねりの周期は、どれくらい?(最短?、最長?、平均?)
もともと、うねりのある銘柄を選んだはずですから、自信を持って下さい。
うねりの周期の平均期間下げれば、買いに出ても有利なはず。
是非、玉を持った状態(利益玉でも、損玉でも)での、相場の動きを受け止める感覚を経験して下さい。
全く、違う感覚に驚かれることでしょう。
文字表現ばかりでは、分かりづらいですから、私のCSKの練習売買を添付致しました。
下手な売買で、とっても恥ずかしいのですが、事実は事実として公開します。
最初のキッカケとして、ヒントになれば幸いです。
感覚は、今思い出しながら書いておりますので、いい加減です。
当時は、もっと鋭い感覚があったはずですが・・・
さて、CSKは99年に17000円を越すピークをつけた銘柄です。
2000年に入り、ジェットコースターのように下落したのを3,000円台から注目しておりました。
平均 | |||||||||||
月/日 | S | H | L | E | 出来高 | 売買 | 単価 | 累計 | 売値 | 買値 | |
14 | 1,610 | ||||||||||
15 | 1,650 | ||||||||||
16 | 1,620 | ||||||||||
17 | 1,563 | ||||||||||
20 | 1,520 | ||||||||||
21 | 1,510 | ||||||||||
22 | 1,510 | ||||||||||
24 | 1,510 | ||||||||||
27 | 1,599 | −1 | 1,500 | −1 | 1,500 | ||||||
28 | 1,899 | ||||||||||
29 | 2,120 | ||||||||||
30 | 2,010 | ||||||||||
12/1 | 2,010 | ||||||||||
4 | 1,945 | ||||||||||
5 | 1,853 | ||||||||||
6 | 1,840 | ||||||||||
7 | 1,750 | ||||||||||
8 | 1,895 | ||||||||||
11 | 1,880 | ||||||||||
12 | 1,860 | ||||||||||
13 | 1,826 | ||||||||||
14 | 1,760 | ||||||||||
15 | 1,720 | ||||||||||
18 | 1,680 | ||||||||||
19 | 1,640 | ||||||||||
20 | 1,550 | ||||||||||
21 | 1,370 | ||||||||||
22 | 1,448 | ||||||||||
25 | 1,460 | ||||||||||
26 | 1,461 | ||||||||||
27 | 1,661 | ||||||||||
28 | 1,570 | ||||||||||
29 | 1,662 | ||||||||||
01.1/4 | 1,733 | ||||||||||
5 | 1,693 | ||||||||||
9 | 1,587 | ||||||||||
10 | 1,470 | ||||||||||
11 | 1,362 | ||||||||||
12 | 1,460 | ||||||||||
1/15 | 1,550 | ||||||||||
16 | 1,530 | ||||||||||
17 | 1,702 | ||||||||||
18 | 1,800 | ||||||||||
19 | 1,800 | ||||||||||
22 | 1,710 | ||||||||||
23 | 1,920 | ||||||||||
24 | 2,220 | ||||||||||
25 | 2,620 | ||||||||||
26 | 2,620 | ||||||||||
29 | 2,330 | ||||||||||
30 | 2,445 | ||||||||||
31 | 2,415 | ||||||||||
2/1 | 2,600 | 1- | 2,600 | 0-0 | 2,600 | ||||||
2 | 2,515 | ||||||||||
5 | 2,340 | ||||||||||
6 | 2,480 | ||||||||||
7 | 2,410 | ||||||||||
8 | 2,370 | ||||||||||
9 | 2,410 | ||||||||||
13 | 2,340 | ||||||||||
14 | 2,410 | ||||||||||
15 | 2,330 | ||||||||||
16 | 2,325 | ||||||||||
19 | 2,290 | ||||||||||
20 | 2,370 | ||||||||||
21 | 2,370 | ||||||||||
22 | 2,330 | ||||||||||
23 | 2,520 | -1 | 2,310 | -1 | 2,310 | ||||||
26 | 2,610 | ||||||||||
27 | 2,485 | ||||||||||
28 | 2,410 | ||||||||||
3/1 | 2,380 | ||||||||||
2 | 2,315 | ||||||||||
5 | 2,175 | ||||||||||
6 | 2,390 | -1 | 2,225 | -2 | 2,268 | ||||||
7 | 2,335 | ||||||||||
8 | 2,400 | ||||||||||
9 | 2,345 | ||||||||||
12 | 2,215 | ||||||||||
13 | 2,055 | ||||||||||
14 | 1,956 | -1 | 2,095 | -3 | 2,224 | ||||||
15 | 2,050 | -1 | 1,806 | -4 | 2,109 | ||||||
16 | 2,060 | -1 | 2,045 | -5 | 2,096 | ||||||
19 | 1,871 | ||||||||||
21 | 1,955 | -1 | 1,810 | -6 | 2,049 | ||||||
22 | 1,970 | ||||||||||
23 | 2,085 | ||||||||||
26 | ◇ | 2,270 | |||||||||
27 | 2,470 | ||||||||||
28 | 2,870 | ||||||||||
29 | 2,810 | 3- | 2,830 | -3 | 2,830 | ||||||
30 | 2,920 | 2- | 2,930 | -1 | 2,870 | ||||||
4/2 | 3,080 | ||||||||||
3 | 2,960 | ||||||||||
4 | 2,910 | 1- | 2,900 | 0-0 | 2,875 | ||||||
5 | 2,915 | ||||||||||
6 | 2,940 | ||||||||||
9 | 2,955 | ||||||||||
10 | 2,800 |
・10/30 1450まで下げ続け、11/8 1740まで、いったん上昇。
CSKは情報トップ企業だし、つぶれることはないでしょう。
十分の一以下になったのだから、買おう。
(3000円で目をつけたものを、なぜ、1500まで我慢できたのかは、不思議です。他の銘柄に集中していた?)
・再び下げ続け、11/21〜24まで3日間、1510でとまった?ため、翌日カイ 1500
・2日後、2120まで戻ったが、欲が出て売り損じ。この悔やみは、手仕舞うまで続く。
・12/21 1370 01年1/11 1362 と、再び買値を下回る(泣)
・1/25 2620まで上昇したものが、1/29 2330まで下落、1/30 2445 1/31 2415と上値を追わないため、 再び、売り損じる恐怖心から、 翌日2/1 2600で手仕舞い
・偶然天井付近を売り、調子にのって次の仕掛けをあせってます。
2/19 2290 から戻りはじめた直後の下げ、2/22 2330 をみて翌日カイ1(残玉−1)
・翌日2610を見逃し(当時、数日の短期売買の概念が無かった?)
・しかし、再び下げ、3/5 2175の翌日ナンピン カイ1 2225 (残玉−2)
・再び下げ、3/13 2055 2000割れは無いだろうと、勝手に判断し、翌日ナンピン1(残玉−3)
・3/14 1956 をみて、やけっぱちナンピン1(残玉−4)
・翌日2050 で、下げ止まりかな? とナンピン1(残玉−5)
・翌々日3/19 1871 をみて、とどめのナンピン1(残玉−6)
・その後の二日間の2000円割れには、怖くて手が出せず
・3/27 権利落ちだが、200円の上昇
・3/28 2870
・3/29 配当を取り、売り損じを恐れ、上げ止まりを確認しないまま ウリ3(残玉−3)
・3/30 前日の下げをみて、ウリ2(残玉−1)
・4/2 3080の高値を見逃す
・4/4 前日2960 の下げをみて、残った1単位を手仕舞い(残玉ゼロ)
・・・
と続くのですが、後は、値動きと建て玉を見て、想像して下さい。
下手な売買で、損切りができておりませんが、区切りをつける(ゼロを作る)のだけは、参考になると思います。
うねりの周期と価格の水準、下値更新が止まった下練り期間、「下げ続けたものが、反転し、再度下げた翌日の買い」を意識して練習して下さい。
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