株式相場技法の基礎知識
【基礎:株式投資指標の種類】
「イラスト図解でやさしくわかる株式入門」松沢淳一郎 著■市場全体を見る指標とは
どんな銘柄を買えば儲かるか、どんな時期に売れば、損失を出さずにキャピタルゲインを得ることができるのか、これは投資家にとって、一生正解が出ない命題でしょう。それほど株価の上昇・下落を見極めるのは難しいのです。
しかし、これまでその時代時代でいくつかの指標が生まれ、それが 大きな成果をあげています。
まず基本的な指標と考えられるのが,出来高と売買代金です。
これは、株式市場全体の動きを表すものです。
さらに市場全体の動きを表す指標として、さまざまな平均株価があり、その代表ともいえるのが日経平均株価です。
このほかに単純平均株価、東証株価指数(TOPIX)、日経300、日経500 などがあります。
・・・中略・・・
■指標に対する考え方は
このように、株価を推し量る指標は,時代と共に移り変わってきています。最近、利回り革命以前によく使われた配当利回りが指標として見直されるという、面白い現象も起きています。
いろいろな指標がありますが、ただ単に各銘柄をその指標に当てはめれば株価の予測ができるというわけでは有りません。 指標のほかにも、株価の変動要因(市場の内部的要因、外部的要因など)を把握し、それぞれを多角的に分析する姿勢が大切です。
こうしてみると、指標とは、株価という生き物に右往左往する投資家が考え出した、「道しるべ」のようなものかもしれません。
PER、PBR,PCFR、ROE等の意味は、知識として知っておく必要はありますので、説明文を載せております。
しかし、それで儲かるかといえば、残念ながら”否”です。
考えてみますと、PERは、全て?の人が平等に得られる情報です。
新聞の情報も、万人が入手できるものですね。
あなたは、これまで新聞のニュースで儲かったという話を、一度でもお聞きになったことは有りますか?
そうです! 理屈で儲けることは、不可能なのです。
この真実に、早く気付く必要があります。
われわれ相場の実践者は、理屈は関係なく、安くなったときに買い、高くなった時に売ることができるように、相場感覚を磨き、腕で利益をもぎ取るのです。
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