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スマートマネー流・優良ファンド選択法 ★★★★★★
スマートマネー流株式選択術 (ピーター・フィンチ著)
本著では、主に米国の株式ファンドに投資するにあたり、五つの重要な項目を
挙げています。
この考え方は、投資の基本であり、日本の投資信託を買う時にも当てはまるし
海外ファンドを購入するにあたっても、重要な判断です。
1.自分の投資目的を明確にする
2.長期にわたるパフォーマンス(運用成績)をチェックする
3.ファンドのリスクとボラティリティ(変動率)を評価する
4.手数料と税金を最小限に抑える
5.担当のファンドマネジャーを知る
1.自分の投資目的を明確にする
優良ファンドの追跡調査を始める前に、まずその金は何のための金
なのかを把握しておかないといけない。
例えば、退職後に備えてお金を蓄えるつもりなのか、家の頭金に
するために貯めておいたお金なのか、投機目的でボーナスをはたいて
中国に賭けてみるのか。
その答えによってそれぞれの方向性が見えてくれば、最適なファンドの
範囲をかなり狭めることが出来る。
目的がはっきりしない場合でも、せめて
アセットアロケーション(
資産配分)の
計画くらいは立てておこう。
多くの調査結果が示しているように、
適切な資産配分はリターンを
最大化する上で非常に重要なのである。
資産配分を決めるにあたっては、どのくらいまでリスクを取れるか、
ということも判断材料の一つとなる。
また、お金を必要とする日が先であればあるほど、積極的な運用が
出来る。
それに、相場の乱高下にどれだけ耐えられるかということも検討して
おかないといけない。
例えば、ファンドが一ヶ月で5%か10%値を下げてしまったとしたら、
夜、あなたは眠れるだろうか。
眠れなくなるようだったら、ラテンアメリカや東南アジアに集中投資
しているような
エマージングマーケットファンドのような特に
ボラティリティの高い
ファンドは買わないことだ。
ハイテク関連の
業種別ファンドも、リストから外しておくべきだろう。
★★★★★★ 公的年金の問題点について ★★★★★★
私達の公的年金(厚生年金と国民年金)の積立金合計は約150兆
円だそうです。
この積立金の運用責任を持つ年金積立金管理運用独立行政法人
(GPIF)によると、昨年(2007年)一年間の運用成績は、5兆8千億円
(全体の3.87%)のマイナス。
損失額の9割(5兆3千億円)が、日本株下落によるものとのこと。
実際の日本株投資は、アクティブ運用委託先が13社。
08/3末の資産残高合計は約3.1兆円。
この資産が、5.3兆円減った結果とすると、もともとの運用資産は
8.4兆円。半減以下にされたわけです。
13社への運用委託費用・手数料合計が340億円。
「泥棒に追い銭」とは、まさにこのことでしょう。
13社の運用成績を、TOPIX基準で評価された方がいます。
その方のデータによると、
◎ベスト1位は、フィデリティ投信 +7.62%
◎ベスト2位 モルガンスタンレー・アセットマネジメント +4.08%
◎ベスト3位 東京海上アセットマネジメント投信 +1.84%
□ワースト1位 シュローダー証券投信投資顧問 ▲2.96%
□ワースト2位 JPモルガン・アセット・マネジメント ▲2.02%
□ワースト3位 DIAMアセットマネジメント ▲0.8%
ご注意頂きたいのは、プラスの成績といっても、あくまでもTOPIXよりも
下げ幅が小さかったというだけで、全部マイナスのまやかし?あり。
こういう「まやかし」とは無縁の世界、絶対値での資産の増加を評価
する「海外ヘッジファンド」は、買ってよかったと改めて思います。
また、山崎養世氏は、「公的年金は年金受給者である国民の利益
を最優先するという、当たり前の原則(受託者責任)が確立されて
いない」問題点を指摘されています。
こんな「あたりまえのこと」も行われていなかったとは、怒りの感情
しか持ちえません。
欧米の年金運用では常識であり、違反すると刑事罰だそうです。
ところが日本には、官僚は悪いことをしない前提だから、罰則が
無いそうです。(あっても、適用は極まれ)
国民をバカにするのもいいかげんにしてくれ\(~o~)/
上記GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)に、
「最適ポートフォリオの概念が無い」ことも、基本的な問題です。
運用利回り3.2%をうたいながら、資産の三分の二の100兆円を1.5%
程度の日本国債に投下し続け、毎年1.7兆円近い損失を生み続け
ていることは、国民に対する裏切り行為そのものではないでしょうか?
GPIFが基本ポートフォリオを含む中期計画を策定する際、
厚生労働大臣の認可を受けることとなっており、その時に厚生労働大臣
は財務大臣と協議して認可する仕組みになっているそうです。
まさに、「越後屋、お主も悪よのう!」の密室談義。
「腐ったりんご」は、棄てる以外策はない。
政権交代をする以外、改善の道は残されていないのか?
もっと悲観的な見方をすれば、政権交代したところで、腐ったりんご
(官僚機構)は棄てられないため、実質的な進歩は国が消滅するまで
無いかもしれませんが・・・(~_~;)
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