「真理のひびき・天風哲人箴言注釈」
中村天風 著
◆中村天風 成功の実現 運命を拓く 天風瞑想録 盛大な人生 成功へ導く言葉 いつまでも若々しく生きる 真理のひびき ◆船瀬俊介 死のマイクロチップ ◆沼田勇 幕末名医の食養学 病は食から・日常食と治療食 ◆近藤誠 あなたの癌はがんもどき ◆安保徹 病気は自分で治す かたよらない生き方 ◆甲田光雄 生菜食健康法 ◆ロバート・キヨサキ 金持ち父さんシリーズ ◆佐藤富雄 朝の習慣を変えると人生はうまくいく ◆小林正観 100%幸せな1%の人々 ◆新谷弘美 腸からはじめる幸せ健康法 病気にならない生き方 ◆森下敬一 薬効食・自然医食の効用 ◆中野孝次 清貧の思想 ◆茂木健一郎 感動する脳 ◆本田健 スイス人銀行家の教え ◆稲盛和夫 稲盛和夫の哲学 ◆大岡昇平 野火 ◆藤田紘一郎 腸を整えれば心も体も元気に 万病を防ぐ水の飲み方選び方 ◆その他 食べない健康法 内臓脂肪が病気の原因 バランスの良い食事が老化の原因 体温を上げると健康になる SASサバイバルマニュアル |
以下は、31項目まで続く箴言注釈を、部分的に抜き書きしたものです。
天風哲学の要諦を、集約し、天風氏が講演で補足説明したものを系統だって集めたものと思われます。 講演会での口語調の本は、落語でも聞いているような気易さがありますが、ややもすると、体系だった理解が遠のくかも? その点、この本は、箴言ですから、いきおい硬い表現ですが、天風哲学骨子の理解の近道に思います。 第12項目に、『完全なる人生に生きようと思うならば、先ず現在の瞬間を能う限り価値高く生きるべし』とあります。 日常、何の気なしにテレビを見ることがありますが、限りある命の時間を何に使うか?、常に自問する必要があると反省させられます。 このような心で生きたならば、長い間には雲泥の差がつくことは想像に難くありませんもの。 (1)人生の出来事に対応する其の精神態度が積極か消極かということで、その結論の成否が決定する。 「心」というものは、人間の命の生きるために使う生命用具であるから、絶対にこれに使われるべきものでない。 (2)価値ある人生に生きるには、先ず自分の本質の尊さを正しく自覚することが必要である。 真人としての霊性満足=自己の存在が人の世のためになるということを目標とする生活=いつも真心と愛の心で一切に対処する 「創造の生活」進化向上に順応する。 (3)真人たらんものは、常住心鏡の払拭を心に心して怠るべからず。 要するに心は、全体生命の現実更生の根本義なるがためである (4)人が、人の世のためを本位として生きる時、其の心の中に卑しい不平不満の火は燃えない。 (5)健康や運命というものは、それを消極的に考えない人々にのみ恵与されるよう宇宙真理が出来ている。 (6)信念の重要なことは大抵の人の知るところである。 然し、それを現実に堅持している人は極めて少ない。 (自己の言行の一切に対して、信念を堅持すること) (7)報償を目的としたり、恩に着せる心持ちで為される言行は、真の誠意でもなく、また親切でもない。 (8)人間の生命の力を、向上的のものであると正しく気づかぬ人は、その一生を平凡無為で終わることとなる。 (9)安定打坐法は、正当なる思慮と断定とを生み出す絶対的密法であるから、其心して践行に努力すべし。 (10)日々更新の宇宙真理に順応するには、先ず自己の心を日々更新せしめざるべからず。 (17)調和ということは、真善美の美に相当するもので、これは探求すべきでなく自ら進んで作為すべきものである。 (25)真の幸福は現在感謝を実行する謙虚の心から期せずして招来される (26)他人本願でのみ生活すると、人間の一番大切な理想というものが断然貫徹しない 天は自ら助くるものを助く (29)心身統一の達成を志すものは、感応性能の積極化ということには限度がないということを忘れてはならない (30)反省ということは、自己自信を正しく進歩向上せしむる、人生の最良なる要諦である |
|