「薬効食・自然医食の効用」
森下敬一 著
◆中村天風 成功の実現 運命を拓く 天風瞑想録 盛大な人生 成功へ導く言葉 いつまでも若々しく生きる 真理のひびき ◆船瀬俊介 死のマイクロチップ ◆沼田勇 幕末名医の食養学 病は食から・日常食と治療食 ◆近藤誠 あなたの癌はがんもどき ◆安保徹 病気は自分で治す かたよらない生き方 ◆甲田光雄 生菜食健康法 ◆ロバート・キヨサキ 金持ち父さんシリーズ ◆佐藤富雄 朝の習慣を変えると人生はうまくいく ◆小林正観 100%幸せな1%の人々 ◆新谷弘美 腸からはじめる幸せ健康法 病気にならない生き方 ◆森下敬一 薬効食・自然医食の効用 ◆中野孝次 清貧の思想 ◆茂木健一郎 感動する脳 ◆本田健 スイス人銀行家の教え ◆稲盛和夫 稲盛和夫の哲学 ◆大岡昇平 野火 ◆藤田紘一郎 腸を整えれば心も体も元気に 万病を防ぐ水の飲み方選び方 ◆その他 沈黙の春 食べない健康法 内臓脂肪が病気の原因 バランスの良い食事が老化の原因 体温を上げると健康になる 不都合な真実 SASサバイバルマニュアル |
この本の初版は、1986年。
”理想的な食べ物とは”の主張は、沼田勇著「幕末名医の食養学」と近似。 石塚左玄の考え方(「一物全体食」、「身土不二(身食土不三と置き換えている)」、が根幹をなしているものと、想像されます。 具体的な食材の薬効については、沼田氏の本よりも、かなり詳しい。 沼田氏の本にある食べ方(フレッチャーイズムとか、少食、消化機能等)については、詳しく触れていないようだ。 「食物から血液が作られ、血液が体細胞に変化発展していっている」 この考えは、現代科学の分析とは、ちょっと異なるところですね〜(^_^;) 現代医学の考え方、現代医薬では、本質的には病気を治せないことも、納得。 「ガンは治る病気である」と、言い切っているのも、小気味いい。 現実には、理想的な薬効食に変えたとしても、体質が元に戻るまで時間が必要でしょう。 従って、全てのガンが治るとは思いませんが、理論的に矛盾なく、希望を与えてくれます。 人間の寿命には、地位も貧富も文化レベルも関係ない。 正しい食べ物を摂ることで、健康長寿が約束されている、ことが良く理解できました。 こういう薬効食の考えに加え、中村天風氏の心身統一の考え・実践ができたなら、鬼に金棒ではないでしょうか。 味覚についても、未精白穀類を摂ることで、有害食品は体自体が嫌がるようになるらしい。 玄米を食べ続けることで、外食産業の味の濃さに、違和感を感じられるようになりました。いままで一切の疑念なく食べていたものです。 「体は食物の化身である」・・・・肝炎で入院した体験がありますが、当然の報いですね(^_^;) 体は食物の化身である 「化学薬剤が病気を治し、健康づくりに役立つ」と考えるのは、まったくの幻想である。 すべての化学薬剤は、生体にとって本質的には「毒」 食物から血液が作られ、血液が体細胞に変化発展していっている。 穀物を主食とし、野菜・海藻・小魚介をメインにした副食にし、体質や病状に合った薬草を利用するのがポイント これによって、血液の浄化がより的確に進み、健康づくり・慢性病根治がよりスピーディにおこなわれるのである。 序章:自然医食で治す 食べ物は全て薬である=医食同源 体は食物によって時々刻々つくり変えられている。 食物→血→体細胞 日々を健康に生きるための食べ物と、病気を癒すために用いる医薬とは、本質的にはまったく同じもの。 栄養のバランスを取る=全体食の重要性 体質の陽性化をはかる=食べ物の陰陽 その土地の物を食べる=身食土不三 冷えは心身のバランスを崩す=女性の体を守る 病気は自然に姿を消していく=血を浄める 誤った食生活→腸内で腐敗や異常発酵→腐敗産物や毒素が吸収→血が汚れる→赤血球の造成に悪影響→血液の酸毒化 病気は体細胞が病的変化(炎症)をおこしたもの 血液を浄化すれば、すべての病気は根治できる。 ガンは不治の病などと呼ばれているが、実際はガンという病気そのものが難治なものではなく、療法が誤っているために治せないのである。 その証拠に、ひたすら血を浄める療法をおこなえば、ガン腫は放っておいても姿を消して、癌は完治してしまう。 自然治癒力の増強をはかる=自然医食の効用 自然治癒力の実態は、プロパージンと呼ばれる非特異的生体防衛酵素系。 自然治癒力の賦活をはかる上で、特に大事な条件は、 @マグネシウムと銅をしっかり確保すること Aリノール酸、レシチンを十分にとること B体質病状に合った健康補強食品と薬草茶を補足すること マグネシウムイオンを豊富に持っているのは、葉緑素であり、野草、自然農法野菜 銅イオンは、小魚介、とりわけ貝類 リノール酸、レシチンを豊富に含むのは、ゴマ、木の実、植物油 第一章 穀類・豆類の効用 万病を根治し体力をつける 食物の味というものは、単に食事を楽しむためだけでなく、体にとってより好ましいものを選り分けるための関門としての機能を持っている。 この機能はきわめて微妙でありながら、正しい認識と連動すると、実に的確な働きをする。この働きは、常々本物の味に親しんでいるうちに形成・強化されるものだが、何よりも効果的なのは、未精白穀米を主食にして、それをしっかり噛み味わう習慣をつけた時である。 穀類は、自然の味を感得する味覚を呼び覚ますのだ。 未精白の穀類は生理機能のバランスをもたらすものだけに、中庸の味を持っている。この味をしっかり体に覚え込ませておくと、体に有害な食品は、体自体が嫌がるようになるのである。 第二章 野菜類の効用 体のバランスを取る重要食品 第三章 木の実・海産物の効用 良質の脂肪と全体食になる食品 第四章 野草の効用 抵抗力を強めスタミナをつける |
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