「手に取るように金融用語がわかる本」
三菱総研経済調査部 監修 より
■証券取引所 Securities (stocks) exchange
一定基準を満たした企業の株を集中的に取引する専門の場。
日本には東京はじめ8箇所にある。
株式会社は、資本金を調達するために株を発行しますが、この株を無数にいる投資家に直接売り歩いていたのでは、大変な手間と時間がかかります。
そこで一定の基準を満たした企業の株は、買い手と売り手が一堂に会する専門の場所で、集中的に売買されることになっています。
この売買の場が「証券取引所」です。
証券取引所法で定められた特殊法人で、株式の流通市場の中心的存在です。
日本には東京、大阪など全国に8箇所あり、このうち東京証券取引所は、ニューヨーク証券取引所、ロンドン証券取引所と共に、世界3大取引所と呼ばれています。
手サインで注文を出し合う「立会い」のイメージが強いですが、現在は多くの取引所が完全にオンライン化し、立会いを廃止しています。
証券取引所の目的は、売買取引を集約させることで取引の効率化を図ることと、刻一刻と代わる株の価格を常時公表し、株の売買の判断材料を全ての投資家達に公平に提供することです。
ただし、一般の人が証券取引所に入って株を買うことはできません。
証券取引所での売買に参加できるのは、
・正会員・・・一定の資格を持った業者
・才取会員・・・正会員の取引を仲介する業者
・特別会員・・・注文を他の取引所につなぐ業者
という三つの会員だけです。
たとえ証券会社であっても、非会員ならば会員に委託して売買しています。
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