「スマートマネー流 株式選択術」
ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著 より
■インデックス(指数) index
特定の市場、業種、アセットクラス(資産の種類)を代表するような株式、債券、その他の証券を選んで合成したもの。
例えば、
●S&P500種株価指数はアメリカの大型株、
●ラッセル2000指数はアメリカの小型株、
●モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)EAFE指数は欧州・豪州・極東の外国株、
●リーマン・ブラザーズ総合債券指数は全米の債券市場を代表するインデックス。
こうした総合指数は、特定の市場全体の動きを見るときや比較するときのベンチマークとして利用できる。
例えば、大型株ファンドを持っているなら、そのトータルリターンとS&P500のそれとを比較すれば、ファンドのパフォーマンス(運用成績)が良いかどうかが分る。
■インデックスアービトラージ(指数裁定取引)
index arbitrage
株式バスケットすなわち多数の銘柄を一括して買うか売るかする一方で、株価指数先物を使って反対売買をする。
例えば、一時的に現物が先物よりも割安になっていたら、現物を買って、先物を売り、その価格差すなわちスプレッドを利用して利益を得ること。
しかし、市場間の瞬間的な価格の歪みに乗じてサヤ取りをしているうちに、市場をより効率的にするような経済的役割を果たしていることになる。
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