「スマートマネー流株式選択術」
ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著
■キャピタルゲイン capital gains
証券、不動産、その他の資産を売却したときに得られる実現益 (資産売却益、売買差益、値上がり益)。
米内国歳入庁(IRS)からどのくらいキャピタルゲイン税をとられるかは、その証券の保有期間で決まる。
保有期間が1年以下の株から得た売却益は、「短期キャピタルゲイン」とみなされ、通常の所得税率を課せられる。
つまり、最大で39.6%取られる可能性がある。
しかし1年超保有すれば、キャピタルゲイン税は最大でも20%で済む。
■キャピタルゲインによる収益分配金
capital gains distribution
ミューチュアルファンドがキャピタルゲイン(売却益)によって得た収益を、株主(受益者)に株数(口数)に応じて分配するもの。
こうした分配金は年に1〜2回もらえるのが普通だが、ファンドマネジャーが売却した証券をどのくらい長く保有していたかによって、長期あるいは短期のキャピタルゲイン税を課せられることになる。
そこで、ミューチュアルファンドを購入する前に、分配金の支払い直前でないことを確かめておこう。
でないと、自分が儲けたわけでもないのに、税金をふっかけられることになる。
税金が気になるなら、ファンドの回転率にも注意が必要。
■キャピタルロス capital loss
資産を購入価格より下で売却することによって被った損失 (資産売却損、売却差損、値下がり損)。
このキャピタルロスをうまく利用すれば、税金支払い時に好都合となる。
キャピタルゲインをキャピタルロスで相殺すれば、税負担が軽くなるからだ。
こうした戦法を「損出し」という。