「スマートマネー流株式選択術」
ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著
■消費者物価指数(CPI)
consumer price index
消費財の価格変化を測定したインフレ指標。
都市部で購入・提供された特定の商品・サービスのリスト項目に基づいている。
こうした消費財の中には食品、交通手段、住居、電気・ガス・水道、衣服、医療、娯楽などが含まれる。
指数データの発表は米労働省が毎月行っている(訳者注 ブレの大きいエネルギーと食品価格を除いた「コア指数」が重要)。
■生産者物価指数(PPI)
producer price index
生産者の出荷段階の商品価格に基づいたインフレ指標で、毎月、米労働統計局が発表している
(訳者注 PPIはWPIとは異なり、商品出荷時点での価格なので、輸送コストや流通マージンは含まれていないが、「卸売物価指数」と訳されることもある)。
PPIは食料品、金属、石油、ガス、その他の多くの商品価格をカバーしているが、サービス価格の測定はしていない。
しかしエコノミストらは消費者物価指数(CPI)の変化を正確に先取りする指標として、PPIのトレンドに気をつけている。
というのも、生産者価格の上昇あるいは下落がいずれは消費者に響いてくるからだ(訳者注 特に、ブレの大きいエネルギーや食料品を除いた「コア指数」が注目される)。
これはインフレが将来的に債券の元利金の価値を目減りさせてしまうからだ。
一方、株式市場のほうはPPIの数日後に発表されるCPIによって、PPIのトレンドが示す内容が確認されるか否定されるのを待ってから反応することが多い。