「スマートマネー流株式選択術」
ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著
■利回り格差(イールドスプレッド)
yield spread
さまざまな証券間の利回りの差。
償還期限(残存期間)や格付けの異なる債券同士を比較するのによく用いられる。
格付けが高く、残存期間の短い債券に比べ、格付けが低く、残存期間の長い債券ほど、利回りが高くなる傾向がある。
信用度の低い債券を評価する時は、格付けの高い債権よりもデフォルト(債務不履行)リスクが高いため、それに見合うだけの利回り格差があるかどうかを見極めなければいけない。
(訳者注 特に「イールドスプレッド」というときは、長期金利から株式の益回りを差し引いた値を示すことが多い)。
■利回り曲線(イールドカーブ)
yield curve
縦軸に利回り、横軸に残存期間をとって償還期限(残存期間)のそれぞれ異なる債券の利回りを表示したグラフ。
投資価値の一番高い債券が分るばかりか、経済指標としても利用できる。
通常のイールドカーブすなわち「順イールド」は右上がりで、短期金利のほうが長期金利よりも低い。
逆にイールドカーブが右下がりの「逆イールド」は、短期金利のほうが長期金利より高いことを示している。
順イールドは、債券市場が景気拡大を、逆イールドは、景気後退を先取りしていることを意味している。