海外ファンド・FX・株式等の投資活動に必要な基礎知識

 学校では決して教えないことですが、お金に関する知識の有無は、人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。
 投資活動(海外ファンドFX・外国為替取引、株式投資等)に不可欠、或いは知っていた方が有利な基礎知識を集めました。

リピートイフダン・トラップトレード>

    過去の日足データより、1円キザミで買いポジションを持ち、1円上がったら手仕舞い
  (仕切り)を繰り返す、リピートイフダントラップトレードについて、収益を最大化する
  キザミ幅があるのでは?と、仕掛けの幅を1円と50銭、仕切りの幅を1円から6円までとり
  実際の値動きに当てはめ、収益回数と収益金額をシミュレーションしてみました。
  

    この手法は、買い玉を持ち続けるリスクに加え、必然的に天井つかみが避け
  られないため、少しでも挽回(スワップポイント)が期待できるように、通貨ペアは
  高金利通貨AUD/JPYとNZD/JPYで試算しました。

    期間は、ひまわり証券さんより無料提供されている日足四本値データを活用。
    2005.1.3〜2008.3.28 3月28日時点では、最高値から1円キザミの損玉を抱え
  ていることになります。

    ★AUD/JPY 
       収益(仕切)回数 180回 収益金額180万円
       最大ドローダウン241.5万円(106→86) 値洗い損▲112.5万円(106→90) 
    ★NZD/JPY
       収益(仕切)回数 186回 収益金額186万円
       最大ドローダウン253.0万円( 96→74) 値洗い損▲162万円(96→78)

    両通貨ペアとも、3月28日時点で最高値から15〜18%ほど下落しているにも
  関わらず、収益金額が値洗い損を上回っているのは、単純なキャリートレードよりも
  この手法が優れていると判断できる根拠と思います。

    実際には、これに加え持ち玉のスワップポイントが上乗せされます。
  (高値掴みのポジションは、キャリートレードと同じようにスワップポイントが得られる)

    値動きと仕掛けあるいは、仕切りのタイミングについて、もっと詳細に分析
  しますと、07年3月までは穏やかな上昇基調が続いていたため、一ヶ月に
  2回から3回、最も少ない月では、取引回数ゼロもあります。

    逆に、08年度に入ってからは、うねりが大きく、頻繁になっていますから、
  例えばAUDの例では、07年103回、08年36回と、仕切り回数の77%を占めて
  います。

    07年8月の急落(円の急騰)から、完全にうねりの特性が変わったといえます。
    今年4月までの為替相場を見るかぎり、08年度はあきらかに、今までとは
  異なる大きなうねりが生じています。

    大きなうねりには、大きなキザミが似合うのではないでしょうか?

    これが、リピートイフダン・トラップトレードスウィングトレードの要素を加えようとした
  アイデアです。

    仕掛け(エントリー)は、キザミが変わらない限り、最大ドローダウン(最大リスク)は
  変わりません。
    回収(仕切り手仕舞い)を3円単位にしてみました。
    (試算通貨はAUD/JPY  期間は08.1.2〜08.3.28)

    すると、 1円仕切り(収益回数 34回34万円)の場合と比べ、収益(仕切)
  回数は12回と激減しますが、収益金額は、36万円と微増になりました。

    う〜ん・・・ 細かく動かせば、動かすほど(手間ばかりかかる割には)、
  多く稼げるわけではないようです。

    では1円ナンピン仕掛け、2円仕切りではどうでしょうか?
    (試算通貨はAUD/JPY 08.1.2〜08.3.28)
    すると、収益回数21回 収益金額42万円となりました。

    なかなか、いい感じです・・・

    収益のキザミ単位も、うねり(トレンド)の大きさに対応した、最適な大きさ
  があるようです。



    上記、シミュレーションはきりの良いXX円00銭を使いましたが、もっとキザミを
  小さくすれば毎日収益機会が訪れ、収益を伸ばせるのでは?・・・と考え、
  50銭単位でもシミュレーションしてみました。

    この場合、単純には、最大ドローダウン金額(ロスカットリスク)は2倍になります。

    この時にも、はたして仕切り単位をどうするか迷いました。
    50銭キザミで仕掛け、50銭で利食いするのが普通でしょうが、一日で2円、
  あるいは3円、上下するのが珍しくない市場です。
    50銭単位では、あまりにも忙しすぎ、「労多くして益少なし」の可能性も
  考えられます。

    ということで、50銭キザミ仕掛け(エントリー)、1円50銭仕切りでシミュレーション
  (資産通貨AUD/JPY 07.11.1〜08.3.28)
    結果は、収益回数88回、収益金額132万円、3月28日時点の値洗い
  361万円です。
    値洗い損が大きいのは、保守的な考え方で、不利な期間を選んでいること
  も一因です。うねりの高値を選べば、当然、値洗い損はなくなります。
  一番重要なのは最大ドローダウンに注目したレバレッジ資金管理です

    もっと、収益単位のキザミを多くしてみました。(AUD/JPY 08.1.2〜08.3.28)
      ■50銭キザミ仕掛け、2円仕切り 収益回数40回 収益金額80万円
      ■50銭キザミ仕掛け、3円仕切り 収益回数37回 収益金額111万円
      ■50銭キザミ仕掛け、4円仕切り 収益回数24回 収益金額136万円
      ■50銭キザミ仕掛け、5円仕切り 収益回数16回 収益金額80万円

    この期間は、10円越えの下げ、上げ、下げがありました。
    この「うねり」には、結果的に4円仕切りが最適でした。


    では、もっと小さい「うねり」に対しては、どういう結果になるのでしょうか?
  それぞれ、7円の波、4.5円の波、4円、3.5円、2.5円の波をシミュレーション。

    【7円うねり】
      ■50銭仕掛1円仕切=収益回数24回 収益金額24万円
      ■50銭仕掛1.5円仕切=収益回数21回 収益金額31.5万円
      ■50銭仕掛2円仕切=収益回数19回 収益金額38万円
      ■50銭仕掛3円仕切=収益回数15回 収益金額45万円
      ■50銭仕掛4円仕切=収益回数12回 収益金額48万円
      ■50銭仕掛5円仕切=収益回数10回 収益金額50万円
      ■50銭仕掛6円仕切=収益回数8回 収益金額48万円

    【4.5円うねり】
      ■50銭仕掛1円仕切=収益回数15回 収益金額15万円
      ■50銭仕掛1.5円仕切=収益回数12回 収益金額18万円
      ■50銭仕掛2円仕切=収益回数9回 収益金額18万円
      ■50銭仕掛3円仕切=収益回数4回 収益金額12万円
      ■50銭仕掛4円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛5円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛6円仕切=収益回数0回 収益金額0万円

    【4円うねり】
      ■50銭仕掛1円仕切=収益回数8回 収益金額8万円
      ■50銭仕掛1.5円仕切=収益回数6回 収益金額9万円
      ■50銭仕掛2円仕切=収益回数5回 収益金額10万円
      ■50銭仕掛3円仕切=収益回数3回 収益金額9万円
      ■50銭仕掛4円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛5円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛6円仕切=収益回数0回 収益金額0万円

    【3.5円うねり】
      ■50銭仕掛1円仕切=収益回数6回 収益金額6万円
      ■50銭仕掛1.5円仕切=収益回数5回 収益金額7.5万円
      ■50銭仕掛2円仕切=収益回数4回 収益金額8万円
      ■50銭仕掛3円仕切=収益回数2回 収益金額6万円
      ■50銭仕掛4円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛5円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛6円仕切=収益回数0回 収益金額0万円

    【2.5円うねり】
      ■50銭仕掛1円仕切=収益回数4回 収益金額4万円
      ■50銭仕掛1.5円仕切=収益回数3回 収益金額4.5万円
      ■50銭仕掛2円仕切=収益回数2回 収益金額4万円
      ■50銭仕掛3円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛4円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛5円仕切=収益回数0回 収益金額0万円
      ■50銭仕掛6円仕切=収益回数0回 収益金額0万円


    当然のことながら、仕切りのキザミ(収益単位)が大きくなると、うねりが小さく
  なるに従って収益機会(回数)が少なくなります。
    また、この試算は、あくまでも特定期間の事例でありますから、これとは異なる
  リズムで動く「うねり」も当然あるはずです。

    仕掛けと仕切りのキザミ幅をどうするかという問題は、資金量にも性格にも
  関係があると思います。
    資金量は、損切りしない前提では、通貨ペア毎の最大変動率に耐える必要が
  あります。

    変動率(ヒストリカルボラティリティ)は、EXCELにも算式が用意されています。
    統計的には、±3σ(サンシグマ)内に、99.7%入るといわれても、後の0.3%が
  強制ロスカットを引き起こす可能性があるかぎり、その対応を考える必要があります。

    性格と書きましたのは、相場を志していますと、我慢が出来る限界といいますか
  注文を出したり、手仕舞いをしたりする行動の間隔に、差異があるのです。
    ある人は、チャンスが来るまで何ヶ月でも待ち続けるでしょうし、毎日売買して
  いないと落ち着かない人もいるでしょう。

    従って、キザミの問題は、最終的には、「場況によって最大収益がでるキザミ幅
  は異なり、かつ実践者の資金量と性格によりキザミ幅が異なる」という結論に
  落ち着くと思います。

    私の現在実戦中の設定は、AUD/JPYでは、50銭仕掛け・2円手仕舞い、
  NZD/JPYでは50銭仕掛け・1円50銭手仕舞いです。
    M2Jのように全自動ではなく、手動ですから注文の手間と収益のバランスを
  考えた結果です。
    本年(08年)は、まだしばらくサブプライムショックの金融不安がぶり返され、
  相場の上下動も大きいと見ています。
    相場が一本調子に変わったと判断したら、手仕舞い幅を小さくする予定です。

   
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