海外のお金持ちが投資する海外ファンド(ヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。 |
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「大前研一ニュースの視点」より引用
昨年度に、「プライマリーバランスを1年前倒し」といっていたのは、 大嘘広告で、実際には、再び借金が積みあがる見込みという。 さりとて、政治家も官僚にも、全く返そうという意思が感じられない。 個人国債が発行されるようになると、いよいよ最終段階という話を聞いた。 それを象徴するように、個人国債の購入額は、4年で2倍に伸び30兆円になった。 大前氏のレポートを読んでいると、この国の政府にも絶望である。 こんな借金を積んでも、自分が政治家の任期中、或いは、官僚の現役中に 何かが起こらなければ、「後は野となれ山となれ」とオオボケかますつもりらしい。 善良なる我々は、できるだけ自己防衛する以外に選択肢は無いと いうことでしょう。 ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ 基礎的財政収支 09年度に7兆8000億円の赤字 国債残高 2010年度末、600兆円突破の見通し ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ ●日本全体が夕張化しているという事実に目を向けるべき 財務省がまとめた2007年度以降の財政状況の推計によると、 税収増で大幅に改善した国の基礎的財政収支は再び悪化。 名目成長率を3%として試算した場合、09年度で 6兆9000億〜7兆8000億円の赤字になる見通しとのこと。 少子高齢化に伴う社会保障費の自然増などが財政を 圧迫すると見込みだと言っています。 こんな話を聞くと、呆れてモノが言えません。 つい先ごろには、『景気回復の兆しがあり、 プライマリーバランスの黒字化を1年前倒しに・・・』などと 言っていたのは、一体何だったのか?と問い質したくなります。 ※「国と地方のプライマリーバランスの推移」チャートを見る → http://www.lt-empower.com/mag2/konews/070216.html#01 新規国債発行額も07年度予算で25.4兆円まで下がって きましたが、09年度から10年度で再び30兆円を超え、 国債発行残高は600兆円を突破する見通しだといいますから、 結局、「プライマリーバランスが改善された」などと言われて いたのは、単なる一時的なものに過ぎなかったということで、 政府の発表を聞いていると非常に混乱してしまいます。 さらに、日本の状態としてよろしくないのは、 この財政状況にあって、日本の国債は返済できないという 事実を認識していないという点です。 ・・・中略・・・ 私は、前々から日本の債務は返済が困難なレベルに 達しているということを強く主張してきましたが、 この試算を見ても、それは明らかだといえます。 現在の日本は、日本という国全体が夕張化しているという 状態なのです。 ・・・中略・・・ 確信犯的に返せる見込みのない国債を発行し続ける政府。 そして、夕張市だけを祭り上げて自らの問題を公表しない 政府には、大きな問題があるでしょう。 政治家や役人が持つ「問題を先送りにする、隠蔽する」という 体質の改善を強く望みます。 しかし、そのためには、単にそれを指摘・批判するだけでなく、 私たち個人がしっかりと自分自身で問題点を考え、判断し、 行動できるようになる必要があると思います。 自ら考えることを放棄してしまうと、結局は、ババを 引かされることになります。 政府の問題と片付けるのではなく、個人個人が意識を 高く持つことが大切ではないでしょうか。 以上 |
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