海外のお金持ちが投資する海外ファンド(ヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。 |
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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●GDPとは何か 経済の規模や福祉を測るのに良く使われる経済指標が、 GDP(Gross Domestic Product:国内総生産)です。 GDPは、1年間で生産される最終財及び最終的なサービスの 価値です。 生産過程における部品や原材料は中間財と呼ばれ、 最終財には入りません。 財やサービスが最終財か中間財であるかは、誰が使うか、あるいは 何のために使うかによって決まります。 たとえば、消費者が車を買えば最終財ですが、運送業者が車を 買えば中間財となります。 GDPがなぜ最終財の合計だけかというと、全ての財を含めると 二重計算になるからです。 例えば車の場合、価格の中に部品代が含まれているので、 部品代を別に計算すると、部品代が2回計算されることになる からです。 GDPは最終財の価格と生産量との積の合計です。 したがってGDPが上昇するといっても、価格が上昇する場合も有れば 生産量が上昇する場合も有ります。 そこで現在の価格で計算した名目GDPと、基準となる年の価格 (物価)を使って計算した実質GDPが使い分けられています。 実質GDPの上昇は生産量の増加を意味しており、雇用量の増加 や生活水準の上昇と結びつくので、物質的に豊かになったことを表します。 |