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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●法的な強制力を持った通貨 銀行券は中央銀行からのみ発行されるようになりましたが、たとえ中央銀行 が発行する貨幣であっても、紙幣自体は単なる紙に過ぎません。 それではなぜ、人々がお札を求めるのかというと、それが1万円札として 他の人に受け取ってもらえると、全ての人が信じているからです。 そしてこのことを法律的にも規定して、社会的に通用する強制力を 持たせた貨幣を「法貨」といいます。 また、広い意味では貨幣と同義ですが、法貨として支払手段や流通手段 として使われている貨幣を通貨と呼びます。 法貨は政府や中央銀行からしか発行できず、他の主体が製造すると 法律で厳しく罰せられます。 現代の通貨とは、決済手段として使われている資産を指します。 資産には、貨幣、土地や家屋、株券や債券などの証券が有りますが、 決済手段として用いられるのは貨幣であり、これが通貨です。 通貨は、現金通貨と預金通貨に分けられます。 現金通貨は、中央銀行が発行する銀行券と政府が発行する補助貨幣 である硬貨のことです。 預金通貨は、銀行の決済システムを利用することで現金通貨と同様に 支払手段として機能する当座預金や普通預金を指します。 ●地域通貨 最近では町おこしのために、その地域だけに通用する地域通貨が 利用されているところもあります。 地域通貨は限定的な通用力しか持ちませんが、通用する範囲が限定 されていることで地域経済の独立・活性を促す要因にもなります。 また、どうしてもサービスや産業が集中する都市部にお金が集まってしまう 現状を緩和する効果も有ります。 |
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