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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●日銀当座預金 預金通貨には普通預金と当座預金の二種類があり、これらを 要求払い預金と呼んで、定期預金と区別しています。 要求払い預金は、いつでも現金に替えられます。 しかし、銀行は預金と同額の現金を常に準備しているわけではありません。 銀行は預金総額の一部だけを準備金として日銀に預けており、これを 日銀当座預金(日銀預け金)といいます。 また、どのくらい預ければよいかは法定預金準備率として定められていて、 銀行は必ず守らねばなりません。 じつは、全ての預金を一気に引き出しにこられると、銀行はそれに応じる ことができないのです。 ●信用創造機能 しかし、銀行が預金の一部しか保有しなくても良いおかげで、 信用創造機能が働きます。 信用創造機能というのは、銀行が預金の一部しか保有せずに 残りを貸し出しに回すことで、どんどん預金通貨を増やしていく機能です。 例えば、預金準備率を10%として、Aさんが1万円預金したとします。 銀行は1000円のみ日銀当座預金に預けて、残りの9000円をBさんに 貸し出します。 Bさんがその9000円を支払いに当てると、それを受け取ったCさんが それをB銀行に預金します。 そうすると、今度はB銀行でも10%だけ保有しておけばよいので、 8100円がまた貸し出しに回されます。 この時、A銀行の預金とB銀行の預金を合わせると、1万9000円に なっています。 これが信用創造機能であり、預金と貸し出しが繰り返されると、 預金通貨は増大していきます。 |