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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●通貨を製造しているのは誰か 日本において紙幣を発行しているのは日銀ですが、実際に製造 しているのは国立印刷局です。 また、補助貨幣を発行しているのは政府で、製造しているのは 造幣局です。 補助貨幣の発行には制限がありませんので、政府がその気になれば いくらでも発行できます。 また、補助貨幣を発行すると、貨幣の額面から製造コストを引いた分が 造幣益として政府の収入となります。 日本銀行が発行する日本銀行券(日銀券)の場合は、いくらでも発行 するわけにはいかないようになっています。 ●紙幣の発行条件 みゃみに日銀券を発行できない理由は数多くありますが、その一つは、 日銀券の発行が日銀の負債となることです。 元々紙幣は、金との交換が保証された預り証でした。 預り証は、いわば金との交換を約束した債務証書です。 従って、金本位制では金との交換に応じられなくなるような紙幣発行は 基本的にできません。 現在は金本位制では有りませんが、紙幣の発行量に見合う、 金の代わりの資産を保有するようにしています。 そのため、負債である紙幣が増大するとき、必ず資産項目が増大して いなければなりません。 また、日銀券は印刷されると自動的に市中に配布されるものではありません。 日銀は銀行の銀行として、市中の銀行に資金を供給したりする機関ですが、 日銀券は市中の銀行と何らかの金融取引を行うことで流通していきます。 市中の銀行に資金を貸し付けたり、市中の銀行が保有する手形を 買い取ったり、或いは、日銀に持ち込まれた外貨と円を交換するなどして 資産項目を増やし、債務である日銀券を発行できるようにしています。 |
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