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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●近代経済学 各人の利益の追求が、見えざる手によって社会全体の利益の最大化 につながることを証明し、市場メカニズムの有効性を最初に説いたのは アダムスミスでした。 近代経済学はここから始ります。 この後を受け継いだのが、メンガーをはじめとする限界効用各派と リカードですが、リカードの考え方は、マルクスによって引き継がれました。 限界効用学派の功績は人々の満足感などを数値化し、数学的な 理論の裏付けをもって、市場メカニズムに基づく個々の経済主体 (消費者や企業)の活動を分析した点に有ります。 この理論は、マーシャルやケインズらへと引き継がれていきます。 主にアダムスミスからピグーまでの考え方(古典派経済学)を下地 として経済主体のミクロ的な観点から経済を分析する理論を、 ミクロ経済学と呼びます。 しかし、ケインズにおいて市場メカニズムを万能とする考え方の欠点が 指摘され、経済全体をマクロ的に分析することと、政府の積極的な 市場介入の必要性が説かれるようになります。 この理論はいはゆるマクロ経済学として体系化されています。 |