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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●日銀の役割 日本の中央銀行である日本銀行(日銀)の役割や、公的な金融機関 について見ていきましょう。 まず、前提として、 政府の経済政策の最終目標は、完全雇用、 経済成長、物価安定であると考えられます。 これらの目標を達成するために、財政政策と金融政策が行われます。 その内、日銀が担当するのは金融政策です。 日銀は、金融政策を通じて三つの最終目標を達成し,また, 金融システム全体の安定を図る機関であるといえます。 ●金融政策の中身 財政政策は直接的に最終目標を達成しようとする政策ですが, 金融政策は間接的に最終目標を達成する政策です。 そのため金融政策によって最終目標にどれくらいの影響を与えられる のかは、明確な判断ができません。 そこで最終目標の手前に,マネーサプライと金利という中間目標を設定 して,まずそれを達成することを考えます。 この二つの操作方法は、日銀の民間銀行への貸し出しや、金融機関 との債券や手形の売買、あるいは、預金準備率操作などです。 日銀が民間銀行へ貸し出しを行ったり、債券や手形を買い取れば 通貨の供給量を増やすことができます。 あるいは、預金準備率を操作すれば、銀行の信用創造機能を 使って通貨の供給量を増減させることができます。 通貨の供給量が増えると、銀行は貸し出しに回せる資金が増える ので、金利が下がります。 |