海外のお金持ちが投資する海外ファンド(ヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。 |
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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●金利の種類 金利にもいくかの異なる性質を持つものが有ります。 私たちが金融機関から借り入れたりするときの金利は、借りたい人が多い場合 には金利を上げても借り手に困らないので上昇し、借りたい人が少なければ 金利を下げないと借り手がいなくなってしまうので下落します。 このように市場の需給関係によって決まる金利を市場金利といいます。 一方、政府が経済の状態を見ながら政策的に決定する金利もあり、 その代表が公定歩合と呼ばれる金利です。 ●物価の変動を考慮した金利 金利は物価を考慮するかどうかでも違ったものになります。 物価の影響を考慮する金利を実質金利といいます。 例えば1万円の預け入れに対して、1年後に1万1000円を受け取る場合 には、名目金利は10%です。 しかし、私たちにとって問題なのは、手持ちのお金でどれくらいの財が買えるか ということです。 例えば米の価格(物価)が1年で20%上がって1万2000円になっていたら どうでしょうか。 1年後に金利収入で1000円増えたのに、1年前は預金で買うことのできた 米1俵が、買えなくなっています。 1年後に米がどれだけ手に入るのかを見るには実質金利に注目します。 計算すると、米は0.92俵しか手に入らなくなっているのがわかります。 実質的に8%損することになるので、実質金利は-8%です。 名目金利が20%以上になって始めて、実質金利はプラスとなります、。 また、名目金利がゼロであっても、物価が下がっていれば実質金利はプラスに なります。 |
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