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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●マクロ経済学の誕生 1929年に世界大恐慌が起こり、大量の失業が発生して、 これを如何に説明するかが社会的に大きな問題となりました。 なぜなら古典派経済学の考え方では、市場メカニズムに委ねられれる 限り、失業は起きないと考えるからです。 ここに現れたのがケインズで、失業の原因や失業率の削減政策など を解明しました。 これが、マクロ経済学の出発でした。 マクロ経済学は所得分析とも呼ばれ、集計された財の価格(物価) や産出量などから、国内総生産(GDP)や雇用量がどのように決定されるか を明らかにします。 ただし現在では、上に述べた理論を基礎とするケインズ学派と 新古典派という二つのマクロ経済に対する考え方が有ります。 新古典派は、古典派から発展したもので、市場メカニズムに任せれば 長期的には経済の不均衡は解消されることを強調します。 代表的な理論には、直接的に需要を創出するような公共投資を 行うのではなく、規制緩和など市場が効率的に機能するような マクロ的な供給面の改善を重視するというサプライサイド経済学 があります。 |