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「図解雑学 通貨と経済」 野村茂治 著
●生産と支出と所得は等しくなる 生産、支出、所得は統計上みな等しくなるはずであり、これを 三面等価の原則といいます。 この関係は、 総生産=総支出=総所得 と表すことが出来ます。 ●生産面、支出面、分配面から見るGDP 一国の経済全体で見ると、財を買っているのは、民間、政府、 外国だと考えられます。 民間の支出は、消費と投資のことです。 外国の支出とは、 輸出−輸入 のことで、これを海外経常余剰 と呼んでいます。 これらをまとめると、 総支出=民間消費+民間投資+政府支出+海外経常余剰 と表せます。 総支出=総生産 ですから、 GDP=民間消費+民間投資+政府支出+海外経常余剰 とも表せます。 このように考えるGDPを支出面のGDPと呼び、生産面から見るGDPを 生産面のGDPといいます。 また同様に 総生産=総所得 でもありますが、所得は消費、貯蓄、税金に 分配されるので、分配面のGDPといいます。 |