<外国為替取引の基礎知識>
相場に勝ち続けるには、基本方針を貫く必要があります。 基本方針には、何らかの基盤となる普遍的な事項、統計的事実 などがあれば強いですね。 さて、投資対象として最も難しいといわれる外国為替取引に、 普遍的といえるものが存在し得るのでしょうか? 国為替取引における普遍的事項? それは、ドル円の過去の統計では、年間変動率が±10%程度 (大きな年は20%超)、日々の変動は平均すると68銭。 為替に及ぼす要因は、景気、金利、財政、株価、輸出入、 税制当局、政治的、突発的、ファンドetc.様々いわれ、上下動するが、 長期間にみると決定的なものは金利差らしい?(という主張が多い)。 しかし、我々が相場をしている(短い)期間に、ある要因に沿って 見込み通り相場が動くことは皆無?ではないでしょうか。 「最も難しい金融商品」といわれる所以です。 では、確実なことはないのか? と見渡したところ、スワップポイントが(現在の日米金利差は 急激には変化しそうもない)比較的確実にもらえそうだ。 毎日160円近くもらえれば、1年で58,400円 年率で5%近くなる。 レバレッジを3倍にすれば、うれしいことに15%にもなる。 (もちろん、見通しが外れれば、3倍の損失ですが(~_~;) 年間のドル円相場の変動率が10%として、それを上回る スワップポイントがもらえれば、勝てるのではないか??? というのが、発想の原点でした。 では、では、この利点を活かす方法は無いのか? 本当に、勝てる方法なのかな? 大きく逆行したときに、破産する恐れはないのか? 損切りルールをどう取り入れるのか? ・・・ ・・・ と悩んだ後、面倒ですが過去データ(それも、長期に逆行した 一番不利な期間)でシミュレーションすることにしました。 |
【FX両建てのさわさわ戦略】
限りある資金で、収益機会の最大化を狙い、売り買い両建てのポジションを構築しました。
さわさわ戦略には、階段状に買い玉を分散し、変動を収益に結び付けられる攻撃範囲と、
その範囲以下に下落した場合、スワップポイントのみでロスカットに耐える守備範囲があります。
私の場合、豪ドル/円では、攻撃範囲は104〜80、守備範囲は79〜60、60以下は
部分的損切りでポジション減の計画でした。
さわさわ戦略の根幹は、変動を機械的に収益にすること。
私の計画では、80円以下では、いかにおいしそうな変動があっても指をくわえて
見ているだけ、となります。
今回の急な円高を100年に一回の例外と表現する方もおられますが、
たとえ1000年に一回の変動であろうとも、強制ロスカットは避けねばなりません。
そこで、売りポジションでトラップトレードを仕掛けてみました。
スワップポイントの累積効果を分かっているつもりですから、「高金利通貨を売る」と
いうのは、心理的抵抗があります。
反面、「上げは買いで取り、下げは売りで取る」という相場の常識通り、の行動
ともいえます。下げトレンドが続いていればの話ですが(-_-;)
留意すべきは、急激な円高に対する急激な戻りです。
少なくとも過去の2年間の日足を見る限りでは、底で急激に反転する場合が
ほとんどです。
もしも、円安へのトレンド転換なら、損切りが必須です。
このため、売りポジションは数本と、ごく控えめにしなければなりません。
笑い話みたいですが、24日に建てた売り玉が、早速28日の高騰に会い、
損失拡大中です。
でも、なぜか冷静に見ていられます。
「損が広がる快感!」と書くと、相当な変人と思われますが、売りポジションの
損が広がるということは、その数十倍有る買いポジションの利益が拡大している
ことですから、愉快なのです。
「トレンド転換を検知するアンテナとして、反対玉を持て!(つなぎ売買)」
という相場生活者は多い。
実は、この感覚は持って見ないと分かりません。
頭で理解することとは、違う感覚です。
買いポジションと同時に「売りポジション」を持つメリットは、上述の資金増なしで
収益機会を広げ、トレンド検知のアンテナとなり、さらなる下落へのセーフティネットと
なること。
デメリットは、急激な戻しで損切りが必要になること。
売り玉を仕掛けた範囲の持ち合い変動回数(収益幅)が少ない場合、
トータルで損の上塗りになるリスクがあります。
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