<外国為替取引の基礎知識>
【06.12.2】 ここに来て日米両国の長期金利が急落している感じ。
両国とも、2月の水準まで戻った。 これは、何を意味するものなのでしょうか? 日銀は、ゼロ金利を解除したまでは良かったが、次の利上げは
マイナスのインパクトが大きすぎ、早々には踏み切れないと 市場が読み取った結果では? 同様に、米国債券市場は、住宅価格の頭打ちが個人消費を 冷やし、利上げ局面が終了に近付いていると読んでいるのは 間違いなさそうですね。 私は、毎日主な市場情報をメモっておるのですが、市場最高値 を更新しているNYが調整に入り、ここ数日の英FTSE100と独DAX の続落が気になりますね。 また、昨日はドルの一人負け(ドル安)状態でしたが、金価格が 伸びないのも、違和感ありです。 昨年2500円台をつけた金は、今年に入り一時2000円割れを 経験しましたが、その後は2000円から2400円のレンジでもみ合い、 昨日はその上限の2404円のレベルです。 一昨日のNYは、653ドル。 過去の最高水準=1トロイオンス722ドル('06/5)まで手が届くかも? 産金量減少、BRICs実需、米国利上げ打ち止め等の要因で、 上抜けする可能性が高いとみております。 金購入を検討中の方には、こんな情報もあります →国家破産下では金(ゴールド)は使えない |
【FX両建てのさわさわ戦略】
限りある資金で、収益機会の最大化を狙い、売り買い両建てのポジションを構築しました。
さわさわ戦略には、階段状に買い玉を分散し、変動を収益に結び付けられる攻撃範囲と、
その範囲以下に下落した場合、スワップポイントのみでロスカットに耐える守備範囲があります。
私の場合、豪ドル/円では、攻撃範囲は104〜80、守備範囲は79〜60、60以下は
部分的損切りでポジション減の計画でした。
さわさわ戦略の根幹は、変動を機械的に収益にすること。
私の計画では、80円以下では、いかにおいしそうな変動があっても指をくわえて
見ているだけ、となります。
今回の急な円高を100年に一回の例外と表現する方もおられますが、
たとえ1000年に一回の変動であろうとも、強制ロスカットは避けねばなりません。
そこで、売りポジションでトラップトレードを仕掛けてみました。
スワップポイントの累積効果を分かっているつもりですから、「高金利通貨を売る」と
いうのは、心理的抵抗があります。
反面、「上げは買いで取り、下げは売りで取る」という相場の常識通り、の行動
ともいえます。下げトレンドが続いていればの話ですが(-_-;)
留意すべきは、急激な円高に対する急激な戻りです。
少なくとも過去の2年間の日足を見る限りでは、底で急激に反転する場合が
ほとんどです。
もしも、円安へのトレンド転換なら、損切りが必須です。
このため、売りポジションは数本と、ごく控えめにしなければなりません。
笑い話みたいですが、24日に建てた売り玉が、早速28日の高騰に会い、
損失拡大中です。
でも、なぜか冷静に見ていられます。
「損が広がる快感!」と書くと、相当な変人と思われますが、売りポジションの
損が広がるということは、その数十倍有る買いポジションの利益が拡大している
ことですから、愉快なのです。
「トレンド転換を検知するアンテナとして、反対玉を持て!(つなぎ売買)」
という相場生活者は多い。
実は、この感覚は持って見ないと分かりません。
頭で理解することとは、違う感覚です。
買いポジションと同時に「売りポジション」を持つメリットは、上述の資金増なしで
収益機会を広げ、トレンド検知のアンテナとなり、さらなる下落へのセーフティネットと
なること。
デメリットは、急激な戻しで損切りが必要になること。
売り玉を仕掛けた範囲の持ち合い変動回数(収益幅)が少ない場合、
トータルで損の上塗りになるリスクがあります。
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