政治・経済・思想・信心・人生の悩み、ボヤキを綴ってみました

          <徒然なるがままに>

「Aさんとの四方山話(18)」

    連日官僚などの不祥事が報道されていますが、具体的事件内容よりも、
  悪いことを平気でやる人格を持った人間が重要なポジションにいることの
  方が憂慮すべきことです。

    トップの無能力さが原因か。
    こういう事態を放っておくのは●●●だけかと思っていましたが・・・。

    新聞では分からないイラクの一面をドキュメンタリー風にご紹介します。
    振返ってみると観光旅行はしたことはありませんが、仕事で海外に滞在
  した方が色々な真実がわかり思い出深い経験ができるようです。

    何事も表面的なものだけでは面白くないようです。

  <アマラ・国境の町>
    勿論四季のあるイラクであるが、夏の暑さと砂嵐は初めての日本人に
  とって最大の脅威となる。
    夏とは4月から10月である。
    アマラはバグダッドから南へ500キロ離れたイラク第二の都市バスラの
  近くにある。
    イランとの国境の町である。
    国境ということが大きな意味を持つ。
    即ち、地下油田が国境を跨いでいる場合、一方が先に掘削油道を
  作ってしまうと、反対側からいくら掘削しても油が噴出しない。

    従って、両国共、国境を挟んで掘削競争ということになる。
    偵察機が上空を旋回しているなどということもよくあることである。
    このような状況下では一日も早く設備が完成した方が勝ちである。

    設備請負会社に対する遅延ペナルテイは一日700万円というのは
  法外な話ではない。
    建設に携わる我々は、4月〜10月の炎熱地獄の下で頑張らざるを
  得ない。
    若かった。
    10時〜14時の最高気温は60度にもなる。
    20分も立ってはいられない。

    そして、もっと工事作業に手痛いのが砂嵐である。
    5メートル先も見えなくなり、作業中断となる。
    休憩時間に出されるチャイ、即ち非常に濃く煮出した紅茶に砂糖を
  たっぷり入れた飲物である。
    最初は日本人誰もが遠慮するが、あの厳しい気候の中で暮らしている
  と自然に飲むようになる。

    工事は午前10時までと午後2時から5時までということになる。
    日程遵守のもと、月150時間残業に文句をいう社員はいない。
    こういう気候の中でも日本人は気を抜かず、皆ガリガリになり、
  ベルトは緩くなってしまう。

    厳しい労働条件ではあるが、太陽が沈む風景には安堵感を覚え、
  日本人村の銭湯が待っている。
    素材の不十分さはあるが、日本人コックの作ってくれる日本食、
  イラクビール、密輸されたウイスキーなどは、格別の味がする。

    正月には特別に地中海の鮪一本を空輸し皆で素晴らしい味を堪能した。
    又、密輸アルコールでよいところは、防腐剤が入っていないせいか、
  本物の味を楽しめるということである。
    ドイツのレーベン・ブロイ、スエーデンのツボルグ、カールスバーグ、
  ベルギーのハイネケン、イタリアのキャンテイ・ルフィーノという赤ワイン、
  スコッチのホワイト・ホース。
    それから太陽の日差しの味がするレミー・マルタン。
    これらはイラクで憶えた味である。

    バグダッドと違い、辺境の地では自然の景色の移り変わりも
  驚かせるものがある。
    一番好い季節は春、即ち3月である。
    イラン高原からの雪融け水がジワジワと土漠の地を湿らせ始め、
  みるみるうちに、緑の絨毯と小花の海になる。
    砂漠とは異なる点である。
    何もない平原の先に地平線が一筋見える。
    真っ赤な太陽はとても大きく、大地の雄大さを感ずることができる。

    毎日毎日カレンダーの日付を消し、帰国の期待が自分を支えていた。
    そんな大変な場所ではあったが、今一度あの太陽を眺めてみたい。



    支配層が自分に与えられた能力を、自分の欲望のためにしか
  使えないということが、問題。
    なぜ、こんな心の貧しい人間に育ってしまったのかを追求していくと、
  幼い頃の心の傷とか、教育理念が浮かび上がってくるかも。

    たぶん親も、心の貧しい人間だったと想像します。

    イランだけでなく、イラク(イライラ戦争敵対国)にも行っていた
  のですか?
    日本に暮らしていると、陸続きの国境の緊迫した概念は、
  死ぬまで分らないと思います。
    旋回する偵察機、爆撃?、砲撃?の緊迫感は、現地にいなければ
  難しいですね。

    気温60度、砂嵐、与えられた条件の中での最善の酒と料理、
  「土漠が緑の絨毯と花の海」は、感動モノです。

    このすばらしい経験を後輩に伝えたいものです。



    イラン・イラク戦争勃発時には国境の町アマラに滞在中でした。
    仕事中でも時折遠くで大砲の音がしたり、地雷が道に仕掛けられて
  いたので、正式な宣戦布告は突発的には感じられなかったのです。

    国境線は北から南まで果てし無く続いているので、朝鮮半島のように
  バリケードのようなものはなく、不明確な感じでした。
    油田は国境線まで数キロのところだったようです。

    土漠の宿舎の近くを地響を立てて戦車が通るようになった頃、
  日本への帰国命令が出ました。

    バグダッド空港は民間機に対しては閉鎖され、陸路隣国KUWAIT
  への逃避行となりました。
    トランクは宿舎においたまま。
    国境の中立地帯を数キロ歩いてやっと隣国の検問所に着きました。

    イラクと比べKUWAIT民衆の経済的豊かさはタクシー運転手の
  ゆったりした表情から分かりました。
    ホテルや町の清潔感も別世界でした。
    空港ビルは当時の成田空港よりも素晴らしく見えました。

    こういう経済的豊かさは現在のドバイにも見ることができます。
    もっともドバイの慌しさは疲れますが。

    国家事業故に、24時間秘密警察に監視されていたのでしょうが、
  息苦しさは感じられません。
    ドライバーもすべてスパイです。

    中近東には様々な面、様々な人達がいます。
    観光では見られない面です。

    こういうことを求めて、危険をある程度承知で、多くの若者が
  ゆくのかも知れません。

    イラクのニュースでクルド人紛争の記事は気になります。
    イラクでの重要な業務の一つはプラント・オペレーション指導です。
    被指導者が理解力がないと、指導者の仕事は賽の河原と
  なります。

    英語ができ、制御機器の操作を理解でき、トラブル発生時、
  苦労をものともせず一生懸命にやるのは、イラク人ではなく、
  雇われ人のクルド人です。

    礼儀正しく本当に頼もしいパートナー、生徒でした。
    優秀な民族であるだけにイラク人からは危険視されている
  のだと思います。

    良いものを良しと見る目があるのが文明人であるならば、
  イラクにはかつての文明はなくなっていました。
    大統領のフセインを倒す力が国になかったのでしょう。

    30年前のお話です。
    
    やっぱり英語ができないと海外では一人前に認められません。
    いくら人間性がよいといっても。


    今朝の「こころの時代」は国立極地研究所名誉教授の
  内藤靖彦さん。
    面白い海洋の話でした。
    様々な魚の生態系について、現象発生の理由を分かり易く
  話されていました。
    単なる事実の羅列でなく、物事の裏にある何故かを
  分かり易く話してくれました。
    南極探検隊長もされた東大出の方です。

    先日のNHKドキュメンタリーに出ていた弁護士も当り前の
  生き方をしているようで、好感が持てました。
    日本にはいっぱいいい人がいます。
    こころの栄養剤になります。



    地雷と戦車が日常生活の身近にある。
    トランクを放棄してのクウェートへの逃避行。
    生死の境を彷徨った経験があるのですね。

    「逃避行」なんて、私には関係の無い話だと思っていた
  のですが、身近な人の体験談で正直驚きました。
    人生観が変わってしまうくらいの衝撃があるのでしょうね。

    若者が、スリルを求めて中東に行くのは、「危険を承知」
  というより、単なる「無知」の結果のような気がしますが・・・

    クルド民族は、優秀なゆえ警戒されているのですか?
  (トルコの一部?とイラクの北部を統一し独立国家建設?)
    ユダヤも、ナチにおなじ扱いを受けたのかも。

    優秀さを恐れた虐待、優秀さを悪事に、どちらも嫌ですね。
    これも、遺伝子に組み込まれた神のいたずらか?


    自然界の裏にある「何故か」は、興味を惹かれます。
    こういう研究を通しても、全ての生物の輪廻を考え、
  宗教観が生成されるような気もします。

    南極探検隊長は、人格、リーダーシップ、決断力
  だけでなく創造力も要求されます。
    なぜなら、ブリザードの中では、現在あるものを工夫して、
  全ての要件に対処しなくてはならないから。

    東大にも、そんな要件を満足した人がいたのですね。
  (人格欠落人間ばかりと、思ってました)
    人格的にも技術的にも優秀な人に、使命感を与えれば
  おもしろい成果が期待できるはず。

    人選したのが誰か知りませんが、極限状況で集団を
  リードできる人材抽出ができたことに、拍手をおくります。



    馬鹿な人間には優秀さと狡さの見分けがつかないと
  いうことは●●●人事を見れば理解できる筈です。
    それとも愚民政策的発想か?

    ご紹介した話はほんの一部です。
    延べ2年間も暮していれば色々なことがあります。

    結婚するには男は大金が要ります。
    石油収入はフセインの周りに集まり、民衆は非常に
  貧しい生活です。

    結果として様々なことが社会の歪みとして出てきます。


    トランクは後日日本へ送られてきました。


    出会い喫茶って何ですか?


    毎朝こころの時代で素晴らしい方々と出会っています。
    本やCD,テレビ・ラジオでも沢山の出会いを楽しめるのに。
    厳選された人との出会いを。

    寂しい、孤独な人々が多い世の中なんですかね?



    イラクでの経験は、平和ボケした日本人には貴重です。
    今この時に、砲声をききながら暮らし、地雷で吹き飛ばされる
  子供がいる世界の真実を、朝礼等でお話し下さい。

    イライラ戦争では聞きませんが、アフリカ、中南米では、
  誘拐されチャイルドソルジャーにされた子が多数います。
    日本軍の自爆攻撃と同じ、誘導装置とか起爆装置代わりに
  生身の子供が使われているのです。

    その子の、心情は想像だに出来ません。

    陸続きの国境(実際には、塀も柵さえない)を持つ国々の人は、
  好むと好まざるに関わらず、にこやかな表情と猜疑心を併せ持って、
  生き残ってきたのでしょうね。

    日本人の無表情は、素性の分っている村だからこそ通用
  すること。

    出会い喫茶とは、「喫茶店営業形態の買春斡旋業」のこと。
    交渉云々は連れ出した店外でするため、店としては感知せず
  という理由で、法的追求を逃れている。

    「こころの時代」と対極にいる、こころの貧しい中年男と
  こころの貧しい女子高生が主役で、裏社会の資金源となっている
  いつもの構図が浮かび上がってきます。

    こんな、心の貧乏な国民を量産したのは、戦勝国としての
  深い意図が有ったのか、それとも、占領国自身が心の豊かさと
  無縁の存在であったのか?

    米国の支配層の行動を眺めると、どうやら後者のような
  気がします。



    新世界(米国)と旧世界(欧羅巴)の違いはロックの世界でも
  見られます。
    言はば土壌の違いからきているのでしょうか。

    米国:ジャニス・ジョプリン、CSN&Y、ボブ・ディラン、シカゴ、
  ジミー・ヘンドリックス、CCR、イーグルス、サイモン&ガーファンクル
    英国:ビートルズ、クリーム、ローリング・ストーンズ、ディープ・パープル
  カルチャー・クラブ、レットツェッぺリン・・・
    
    優劣ではなく、音の深みがまず違います。
    英国には湿り気があり、米国には加州の乾燥した青空があります。
    英国の曖昧な暗さに対し、米国にはくっきりした輪郭のある影が
  見えます。
    欧羅巴の湿った汗はすぐ乾く米国の汗とは異なります。

    或る時は米国にいたくなったり、或るときは欧羅巴にいたくなったり
  します。
    中近東や印度の音楽もじっくり聴くとおもしろいですよ。
    ビートルズが取り込んだシタールは随分都会的な感じになっています。

    それぞれ違いがあり、争いが起こるのもこう見てみるとわかるような
  気がします。
    お互い好いところを見ればいいのに。

    特殊な場所でのことは太古の時代からあったことだそうですが、
  気持の満足が得られるのですかね?
    物事の価値基準としては気持の満足度が大きいと思いますが。

    でも人それぞれ何に満足するかが違いますよね。
    そういう意味では食べたり、呑んだり、音楽を聴いたり
  は安く済みますよね。
    特殊な場所に真面目そうな人が行くのには吃驚します。
    Kさん、Wさん、Iさん、Mさん・・・。

    でも、作業者のことを考えるといけないことはできないですよね?

    そこいらの男よりも“なでしこJAPAN”の闘士達の方がよっぽど
  芯が通っていそうで清々しい。
    もっとも、我々の受験戦争時代から世の中に男らしさは
  消え始めていたけど。

    こころの時代の出演者は皆男らしいですね。
    女の体をしている人でも。

    ラジオ深夜便の番組表はネットで見られます。
    よいプログラムがあります。眠れぬ夜の為にですが。

    学閥の愚かさを身近で感じたことはありますか?
    ●●●でもありますね。
    いずれも小人のすることですが。

    現実にこういうことがあると、職場や社会は困る場合が
  多くなります。

    M大学はそういう風潮は強くはなさそうですね。
    W大、K大、TH大、広島大、秋田大などに多く
  見られました。

    閉鎖的な嫌らしさは男らしさの反対側にあります。
    小人が肩を寄せ合う姿は醜く見えます。
    
    小人徒党を組むです。
    肩を組んで校歌を歌う姿に嫌らしさを感じませんか?

    
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