学校では決して教えないことですが、お金に関する知識の有無は、人生を左右すると言っても過言ではないでしょう。 |
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「初心者のためのやさしい金融」 塚崎公義・山澤光太郎 著 元来は、保険の存在により人々の行動が変化し、それが保険の存在を危うく することをモラルハザードと呼ぶ。 実際には、政府の過保護が民間企業の自助努力の意欲を失わせる場合など も含めた広い意味で用いられる場合も多い。 盗難保険に加入した人が、カギを買わなくなると、盗難が増えて保険会社は 倒産してしまうでしょう。 このように、保険に加入した人が行動を変えることで、保険の存在が危なく なってしまうことを、モラルハザードと呼びます。 政府によって預金が保護されていると、放漫経営をしている銀行でも、預金を 集めることが出来ますから、銀行経営者に放漫経営を思いとどまらせる抑止力が 減ってしまいます。 これもモラルハザードです。 ペイオフを解禁すればこうした弊害は減らせますが、預金保険制度がある 以上、モラルハザードを完全には防げませんから、当局の検査などで厳しく 放漫経営をチェックする必要が有るわけです。 モラルハザードという言葉は、より広い意味で用いられることも有ります。 政府が過保護であると、業界が自助努力を怠るインセンティブとなりかね ません。 親が過保護だと子供が真面目に働かないといったイメージでしょうか。 貸し手と借り手の間でも、モラルハザードの問題は起こります。 借り手が全財産をハイリスクハイリターンの投資に用いるとします。 成功すれば莫大な利益が借り手の株主に入り、失敗すれば株主は有限責任 ですから貸し手にも被害が及びます。 これは借り手に有利で貸し手に不利といえるでしょう。 借り手のモラルハザードが発生する余地があるというわけです。 |
■投資基礎 →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった →投資を始める前に読んでおきたい名著 →実際投資に役立つ王道の著
→定期預金や郵便貯金は欠陥商品 →ABS/SPC(特別目的会社) →ALM(Assets and Liabilities)
→RR分類と受益証券説明書 →保護預かり/保管振替制度と単位株 →株式累投(るいとう)とミニ株
→証券総合口座とラップ口座 →金融持ち株会社 →証券取引所
→店頭市場とJASDAQ →譲渡性預金CDとCP →モーゲージ担保証券MBSとCMO
→EBITとEBITDA →IRA(個人退職年金勘定) →インデックスと指数裁定取引
→インデックス運用とインデックスファンド →売上高利益率の各種 →景気指標と先行・遅行指数
→ゼロクーポン債とコーラブル債 →株価オプションと株価指数オプション →キャピタルゲインとキャピタルロス
→ファンドの回転率と買戻し手数料 →グロース投資(成長株)と積極型 →債券・社債と債券ファンド
→株式ファンド・インカムファンド →純資産と純資産価額/NAV →消費者物価指数CPIと生産者物価指数PPI
→バリュー投資とバリュー型ファンド →転換社債型新株予約権付社債(CB) →イールドスプレッドとイールドカーブ
→直接金融と間接金融 →金利と債券価格 →金利と為替
→優先株と劣後債 →BIS規制と早期是正措置 →金融商品の型とタイプ
→リスクを減らす方法@ →リスクを減らす方法A →リスク許容度と期待リターン
→モノラインとは →直接金融と間接金融 →銀行の業務
→銀行に対する規制 →自己資本比率規制 →証券取引所の機能
→投資信託の仕組み →RTGSと時点ネット決済 →ヘッジファンド
→税効果会計 →モラルハザード →金融政策の有効性
→信用創造 →ハイパワードマネー →スワップ取引
→オプション取引 →先物取引 →証券化
→外国為替相場とは →変動相場制 →購買力平価説
→為替レートの変動要因 →基軸通貨 →国際収支統計
→債券収益七つのキーワード →外貨建て資産を持つ意味とは →外債の元利金支払い不能リスク
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