株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

<株式相場技法うねり取り・メールサポート>

【値動きと出来高の相関関係】


【ご質問です】
  こんばんは、●●さん。

  ●●です。

  3月くらいから、うねり取り投資法を変えました。
  最初の半年は苦戦をして、15万損を出してしまいましたが。
 9月位から、波乗りが出来るようになったようで
 利益が出るようになりました。

  しかし、過去の売買履歴を見ると、本当に下手だなと思います。
 出来るだけではだめなんですね。
 まだまだ、技法の向上は必要だと感じています。

  ●●さんのHPの中にあるグラフで
 出来高も記載されていたようですが。
  林先生の著書には値動き出来高相関関係は無いと
 書いてありました
が。
 出来高と値動きの相関関係はあるのですか?
                                             ●●



【お答えします】
  ご無沙汰しております。

  「うねり取り」で、波乗りが出きるようになったとのこと、
  おめでとうございます。

  仰るように、始めは利益が小さいと思いますが、繰り返すこと
 で利益率も向上していきます。
  賭け事のように面白みは無いですが、「継続は力なり」を
 あと一年もすれば体で納得されると思います。
  是非、お続け下さい。


  さて、ご質問の「値動きと出来高の関係」ですが、
 出来高の多寡と、値段の上下の関連を見た場合、
 『相関関係は無い』という結論になります。

  では、なぜ私が出来高を記録するかといえば、『異常の検知
 に使えると思っているからです。
 
  具体的には、日々の出来高が突然2倍、あるいは3倍に
 跳ね上がるときがあります。

  典型的な事例は、年単位の下練りの後、最高値をつける時です。
 この時は、楽観の極みで、出来高を伴った高値追いが見られます。
  反対に、半年スパンくらいの下落が止まるときにも、出来高の
 ピークが底に近いことがよくあります。

  必ずしも、いつもそうなるとは限りませんが(~_~;)

  相場をやっている人の我慢(或いは、信用期日の関係かも?)
 は、半年位が限界のようです。
  高値つかみをした玉は、じりじり下げ、その前の下値指示線を
 下抜いた途端に投げてくるのを感じます。

  この投げをこなすと、新値更新が鈍り底打ちするイメージです。

  あるいは、「下値で突然出来高が急増、変だなと思っていたら、
 翌日、自社株買いの発表」というのも経験しました。
  おそらく、誰かが情報をリークしたのだと思います。
  「インサイダー取引禁止」といっても、きれい事で、実際は
 インサイダー取引で儲けている人はいると思って間違いない
 でしょう?

  出来高推移をみていて、こういうことの検知も可能です。 

  少なくとも、出来高の激増は、所有者の変化?があることですし
 、このサインを知ることは「常と違う=異常 の検知」として
 意味があるというのが、私の考えです。

 

  建て玉のよりどころについて

    相場で勝ち続けるには、その「より所」とする根拠を何にするかが重要です。
    その「より所」に、普遍性があればあるほど、安心して投資できますね。

    例えば、FAI方式(低位株投資)では、株価の推移を10年単位で追い、低迷した会社の業績が
  収益回復した時、株価が上がる経験則(必然性?)を根拠に、銘柄を厳選し、かつ複数銘柄に
  分散投資します。

    異銘柄さやとりの場合は、複数の銘柄間の株価差が、開いたり、縮まったりする
  経験則を、収益源とします。
    自分の性格にあった相場技法を知ることも重要です。

    コンピュータの発達した現在、時代錯誤ではないか?と仰るかもしれませんが、相場師は
  場帖(場帳)もグラフも手書き(相場師の三種の神器)です。
    手書きすることで、常とは違う違和感(相場感覚)を得やすくなるのです。

    「うねり取り」の場合は、数日から数ヶ月の比較的大きな相場の上下を、収益源に
  するものです。
    多くの銘柄の株価は、長期的な視点から見れば、ある値幅のなかで、上げ下げを
  繰り返している。(別の表現をすれば、大きな値幅の中で、持ち合っている)

    そのうねりの感覚に基づいて、「上げトレンドは、買い」で取り、
  「下げトレンドは、空売」で取る、を繰り返すものです。
    貸し株費用が発生し、逆日歩のリスクがある「空売り」が嫌いな人は、下げ相場は
  お休み(建て玉しない)です。

    お休みといっても、何もしないわけではなく、毎日場帖とグラフを書いて、いつ下げ止まるか
  を注意深く観察します。

    「うねりとり」には、適する銘柄と、そうでない銘柄があります。
    長期にわたり、大きな持ち合い幅の中で、なんども上げ下げを繰り返す銘柄が、最適と
  いえます。(銘柄選定法

    何十年に一度の化ける動きをする仕手株材料株品薄株新規上場株では、
  うねりの繰り返し確率が、低すぎるのです。

    違和感が有ると思いますが、優良株も「うねり取り」の対象では有りません。
    むしろ、長期的に、優良株として評価された会社が、十分成長し、
  少しぐらいのヒット商品では、業績貢献も限られ、微々たる成長しかできなくなった時。
    巨体を持て余すようになり、右肩上がりの株価もすっかり勢いを無くした後が、
  ねらい目となります。

    言い方を代えますと、「うねり取り」には、地味な、大化けをしない、
  成長力をなくした面白くもない銘柄?、を厳選する必要があります

    なぜなら、あなたの収益源には、「安定したうねり」が必要だからです。

    加えて、忘れて頂きたくないこと
      【資金、目いっぱいの仕掛けは、絶対禁止!!】

    相場で破産する人は、いろいろいるが、統計的な事実があります。
    それは、資金目一杯の仕掛けをする人は、必ず破産するということ。

    従って、これから、練習売買する時も、資金は最低3単位(3000株分)、
  できれば4単位預けてから開始して下さい。
    練習売買の間、資金を出し入れしてはいけません。


    自分が厳選した銘柄の株価の動きを、毎日、場帳とグラフで受け止め、
  下げ止まったかな?とおもったら、1単位の買い(試し玉)を入れます。

    相場の波は昔から、「三月またがり60日」といわれています。
    数日の短いうねりから、半年を越える長いうねりもありますが、
  林輝太郎先生および関係者の方々のご著書には、具体的に統計をとった
  事例も載っています。

    自分好みの銘柄を選び(銘柄選定法2)、練習売買を始める時は、
  天井から、2〜3ヶ月(なるべく長い波の方が、安心感)後の下げ止まりを
  狙います。
    
    たぶん、最初は早過ぎ?で失敗!、となるかもしれませんね。
    しかし、それは、全く問題ありません。
    そのために、資金を抑え、時節を待つ、うねり感覚の訓練をしているわけ
  ですから。

    結果的な損益にとらわれずに、冷静に株価の動きを見る癖をつけましょう。
    下値抵抗線を勢いよく超えそうか、新値更新が鈍りそうか、 或いは
  順調に戻りそうか?
    場合によっては、仕掛ける前に決めた損切を実行するのも良いでしょう。

    重要なポイントは、
       【市場の実勢はどうだった? 
         この時、自分の銘柄は、どう動いたか?】

 
    この感覚を肌で感じ(相場感覚の受止め)、それを繰り返すこと!

    これが、他の本に書いてない、相場感覚を身に付けるポイントと
  思っております。
    相場感覚につきましては、場帖とか、グラフから受ける感覚とか、
  上記のような体験の繰り返しが必要ですから、ある程度時間が必要と
  なります。
    「継続こそ力なり」です。


    さて、私が「より所」とする、もう一つの重要要件は、
      【上がった株は、必ず下がる。
               下がった株は、上がるとは限らない】


    これが、私の建て玉が、売りが多い(オーバーヘッジ)理由です。
    資金1千万の場合で、CSKの株価は、2000円〜5000円が大きな持合
  と見ておりましたから、具体的な自主ルール(最大建て玉)は、
        売りは、最大30単位(約1500万円)、
       買いは、最大15単位(約750万円)

  です。 
    現実には、強弱の相場観は、絶えずあやふやなものですから、
  売り買いの玉数の差が大きくなる機会は僅かなものです。

    売りは、上げ止まりを感じた時、大きく仕掛けますが、
  買いは、小さく試し玉1単位ずつ。
    その後も、小さく分割して仕掛け、平均値が有利になるような建て玉
  を心がけております。
 
    あなたも、練習売買で、数回続けて利益になると、つい気が緩んで、
  大きく仕掛けたい感情にとらわれると思いますが、ここが一番肝心です。
    じっと我慢して下さい。
    相場感覚の習得期間も、人それぞれです。

       【資金目一杯の仕掛けは、破産へまっしぐら】
  を思い出して下さいね。

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