株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。 |
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《株式分割時のグラフ》【ご質問です】●●様
「うねり取り」講座を受講しております○○です。お世話になっています。 グラフについて、いくつか質問させて下さい。 ・ 過去に遡ってグラフを書く場合、過去の株価データを取得し、それに基づいてグラフを書くことになる訳ですが、過去に株式分割があった場合、株価データの取得先によっては、株価が修正されている例が多々あります。 この場合、修正された株価データをもとに書くのがいいのか、あるいは修正されていない株価データをもとに書くのがいいのか、どちらでしょう? 将来分割があった場合には、それ以前のグラフは書き直さない限りは修正不可能ですから、その整合性から過去の株価データも未修正のものがよいのですか? ・ FAI関連の書籍を見てましたら、株式分割があった場合、月足グラフでは 当該分割のあった月の月足が長い陰線になる為、同じ月の月足を2つ書くという記述がありました。 例えば、本日(2月11日)が権利日とすると(祝日なので本来このようなことはありませんが)、2月1日・11日の終値をそれぞれ1本目の月足の始値と終値、翌日の2月12日(日曜でないとします)・28日 の終値をそれぞれ2本目の月足の始値と終値として描くということでよろしいのですか? また、その際、仮に2本の月足が重なってしまった場合はどのように処理するのでしょうか? (例えば、1対1.1の分割であれば重なることもあり得ると思います) ・ 上記で株式分割の際の月足グラフについてお尋ねしましたが、日足グラフで、 ローソク足でなく、終値の折れ線グラフの場合、分割の前後で折れ線は不連続にして 描くのが良いのでしょうか? ・ テキストには「配当落ち、増資、減資には印を付けます」とあります。 これら印はそれぞれ別のものにするという理解でよいのですか? (「ハ」「ゾ」「ゲ」とか「○」「△」「◇」とか) また、印を書く位置ですが、ローソク足(折れ線グラフの場合は終値)のすぐ上あるいは下でよいのですか? 場帳にも同様の印を書くという理解でよろしいですか? 以上、ご回答宜しくお願い致します。 【回答致します】 ○○ 様 おはようございます ご質問、有難う御座います 文面から、あなたの真剣さが、ひしひしと伝わって、身の引き締まる思いです。 さて、我々相場技術論の立場から、グラフに対する基本的考え方から、説明致します。 ■事実をゆがめるな! 株価の動きを説明するのに、「利益が倍増したから上がった」とか、「分割をしたから下がった」とか、理屈を付け説明されると、納得したような気分になり易いですね。 ところが、我々が追っかけているのは、理屈でなく、感情で動く株価なのです。 会社の価値は、60日のような短期間に、数十パーセントも上下することは、理屈では説明出来ないでしょう? 我々に必要なことは、株価が上下した事実だけなのです。 上下した事実が先にあり、「この材料の影響度合いは、この程度であった」と、値動きを受け入れるわけです。 従って、修正される前の株価データを採用するのが、大原則です。 ■不連続のまま描け! 但し、要因は示せ! 修正される前の株価データを採用しますと、月足でも、日足でも、当然、不連続となりますが、そのまま書いて下さい。 但し、ご指摘のような事例では、株価が大きく跳びますので、月足は、2本描くFAI方式が良いと思います。 重なることを心配されておりますが、右にずらして書いて下さい。 (分割があった年は、13本の月足となるわけです) 日足(折れ線)も、不連続で描いて下さい。 具体的には、1日或いは2日程度空白とするのが、わかりやすいでしょう。 図示しますと、 ----●-----●----● ●----●-----●---- となります。 空白部分に、「株式分割1:2」とかを注記します。 こうすれば、将来、株式分割があっても、書き直す必要は、有りませんね。 ■余計なものは、書き加えるな! テキストに、平均線、抵抗線、トレンドライン、出来高等をグラフに記入するのを禁止しました。 自分で引いたラインで、自分の相場感覚が規制を受けるのを避けるためです。 例えば、下値抵抗線を引くと、無意識に「これ以上は下がらない」という感覚が頭の隅に残り、大きく買い乗せたり、それ以上下降した場合のドテンが遅れたりします。 株価は、思いがけない動きをするものです。 それを受け入れるには、自らの感覚を規制してしまう余分な線は、引かないようにしましょう。 また、あなたが目をつけた銘柄が、頻繁な株式分割を繰り返すのなら、「うねり取り」には、適さないと思います。 以上を踏まえ、具体的に回答します。 (Q1)株式分割があった銘柄のデータは、修正されたデータを使うべきか? →(A1) 修正前を使うのが大原則です。 修正後のデータしか入手できない場合があったとして、 月足で銘柄選定候補を抽出する段階なら、 そのデータを使うのも止むを得ないでしょう。 (Q2)将来株式分割があった場合、過去データは未修正でよいのか? →(A2) 未修正のままが良い。 グラフを書き直す必要もありません。 (Q3)株式分割の月足の描き方は? →(A3) FAI方式で、分割のあった月は、2本の月足を、 重ならないようにずらして記入して下さい。 (Q4)日足折れ線グラフは、不連続で書くのか? →(A4) 上記参照 (Q5) 配当落ち、増資、減資等の印は、別にするのか?印を書く位置は? →(A5) 別の印を、場帳及び、グラフに記入します。 位置は、ご指摘とおりローソク足(折れ線グラフの場合は 終値)のすぐ上あるいは下に記入して下さい。 |
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