株式相場技法の基礎知識
【愛読相場書のまとめ方】
私は、濃い内容の本を理解する時は、プレゼンテーションソフト(PowerPoint)を使い、最初に目次を全て打ち込み、次に印象に残ったキーワード或いはキー項目を著者の主張レベルを意識しながら一つの表にまとめます。出来上がった表を再度読み込んで、内容の理解を深めます。
相場技法の習得には、体験の繰り返しを要しますから、実際の体験後再び読んだ時に、印象に残ったキーワード等を書き加えます。
時には、記入したキーワードが間違っていたり、より重要項目を見落としている場合もあります。
実践(体験)→納得→修正→実践→納得→修正と、何度も繰り返すことで、著者の主張されることを理解し、身に付けられると信じます
下記は、私が具体的に書き出したキーワードの一部です。
相場技法(相場技術書)は、自分が体験することで、意味が深まってきます。
誤解を恐れず言えば、「同じ日本語なのに、意味が異なる」のです。
例えば、「損切り」という言葉の意味は初心者でも理解できますが、初めて買った株が、「下がりそう」という感覚を得たとしても、「損切りの実行」は難しいのです。
これが、経験を積めば、危なくなったら投げ(損切り)が出来るようになります。
言い方を変えれば、「(意味が)判る」から、「(実行)できる」ようになると、言うことです。
これが、相場技術といわれる所以です。
「材料、ニュースは無視せよ」といわれても、新聞の一面に載れば、気になる?でしょう。
ところが、そういうニュースの後の値動き、情報に踊らされる弊害を体験すると、全く無視できるようになります。
長年生き残ってきた相場のプロの世界には、「してはいけない格言」のようなものが存在します。
これも、守らねばならないし、守れるようになるのです。
下記は、相場師スクーリング (林輝太郎相場選集 同友館)を読んで、私なりに重要と思う箇所を抜き出したものです。
技術に関する本は、同じ本なのに読み返すたびに、内容が違う印象を受ける部分が出てきます。
人は、「自分の(技術の)レベルしか、理解できない」そうです。
確かに、同じ日本語を読んでも、全くインパクトが違うことが有ります。
おそらく、これからも読み返すたびに、新しい発見があることでしょう。
また、そうでなければ、進歩していないことにもなります。
こういう意味で、下記のまとめ内容は、私のその時点のレベルを表したものになっています。
経験を積む前は、本の表現そのままが良いと思います。
自分の理解したなりの言葉に置き換えてしまうと、著者の意図した内容と異なる恐れがでてきます。
その意味で、私がまとめたものが、著者の意図を、曲解、浅い理解、未熟な理解になっているとしたら、申し訳ございません。
読者の方は、それぞれの経験に応じた理解で、ご自分なりにまとめる練習をして頂ければ良いでしょう。
経験の少ない方は、基本的な言葉、箇条書き等を、経験の豊富な方は、深い視点で行間を読んだまとめ方ができると思います。
最初は、行数、言葉が少なくても大丈夫です。
読み返すたびに、付け加えていけば、あなたの理解と進歩を自分自身で自覚することもできます。
こういうまとめから、先々、自分の売買基準、ルールのようなもの、にまとめ上げることで、あなた個人のまたとない財産になることは、間違いありません。
本を読むことを加速すれば、知識は増えますが、技術の進歩は、徐々にできるものです。
着実に基本の練習売買を繰り返すことで、必ず身に付きます。
あせらず、ゆっくりを心がけて下さい。
「相場師スクーリング」のまとめ方事例
T)飛躍のステップ
■相場の三要素=実践の三つの基本
@予測 A技術 B管理
・相場は、見込みの適不中如何に拘らず、商いの方法だに宜しきを得ば、必ず利益を博するを得べし
■悪い建て玉は直ちに消せ
当たった時に利益を大きくし、外れた時に損を少く
・趣味的要素の排除 カネ儲けの仕事のしかたを身につけること
■相場師に見栄は不要 とにかく「ダメだ」思うたら切る
U)相場師ことはじめ
■食い違う実像
・全てが自己責任 絶対に冒険ができない 日常生活が地味になる
常に金銭感覚を正しく 経済原則の範囲内で 臆病にさえ見える
・玉の操作は繊細に、丁寧に、スリルもなく、せこく、 それを何十年も続ける
・単調な資料(罫線含む)の作成と建玉の管理に人生の大半を費すことになる
■主義主張があり、それに基づく方法を持ち、その方法を実践する
・一つの流儀に徹する事
手を拡げて「堕落する」ことを厳に戒めるべし
V)地味な売買論
■ストップマイナス志向
・売買というものは、極めて地味な波乗りの技術にある
(利益の出し方の本音)
■重要事項四つ
@準備、資料、管理、記帳を適正にし、あとはそれを怠らず続ける
A株式投資に適した道具(場帳、玉帳、資料)を持ち、有効な方法と順序をとる
B注意事項、禁止事項をまもる
C「売りのやりかた」の勉強してこそ投資家。
買いに偏るのを是正せよ
■あらゆる株式投資法の基本的必要事項
@勉強のノート A三種の神器の整備を怠らない
B資金に余裕を持つ
C利益率を量れる資金管理を行う
D場帳は記入し続ける
E新規売買は分割
F区切りをつける
■絶対禁止、条件付禁止、許容事項
@週足
A一次元のグラフ
B複合させたグラフ
Cパソコンによる分析チャート
Dチャートブック
E新聞・評論家の解説、予測記事
F決算解説記事は、表題のみ
G日中に値動きを聞く
H指値注文
I月曜の新規売買
J場帳をつけていない銘柄の売買
K共同売買
L平均株価を気にする
M体調が悪い時の 新規売買
以下目次の大項目、モノと技法について、技法の発生、売りというもの、明るい前途を、と続きます。
【株式相場技法】
◆相場技法の種類
◆三種の神器
◆投資の常識
◆既に株をお持ちの方へ
◆空売り
◆練習売買・王子製紙
◆勝ち続けるには
◆自分の感覚を大切に
◆新聞の整理
◆具体的帳票活用と銘柄選定
◆習得期間
◆酒田新値
◆メールサポートご挨拶
◆場帳・業績推移他様式
◆玉帳・値板様式
◆よりどころ
◆日足記入方法
◆損切り
◆分割売買
◆株式分割時のグラフ
◆うねり感覚の習得
◆相場技法・うねり取り
◆うねり取り(2)
◆うねり取り(3)
◆うねり取り(4)
◆うねり取り(5)
◆現渡し手仕舞い
◆順行か逆行か
◆ローソク足か折れ線か
◆罫線グラフへの慣れ
◆利益の伸ばし方
◆自社株買い
◆銘柄選定
◆切手屋/地場筋
◆銘柄選定その2
◆銘柄選定から練習売買
◆銘柄固定から一ヶ月
◆ミニ株活用
◆平均値の求め方
◆自分だけのルール作り
◆千円を跨るグラフ
◆値動きの受け止め方
◆日足作成のポイント
◆ツナギ売買
◆私の愛読相場書
◆相場書のまとめ方
【株式投資の基礎知識】
◆EPS・PER・PCFR
◆ROE・ROA・ROI
◆空売残高と空売比率
◆オプション・ストックオプション
◆BBレシオ
◆信用取引とは
◆委託保証金(証拠金)
◆信用取引の費用
◆制度信用取引と一般信用取引
◆貸借取引と貸借銘柄
◆証券金融会社と貸株
◆信用取引残高と信用倍率
◆規制措置・規制銘柄
◆差金決済・転売・買戻し
◆受渡決済・現引・現渡
◆弁済期限・期日・期日明け
◆株式分割と権利処理価格
◆金利(日歩)と逆日歩
◆委託保証金・信用余力・追証
◆空売り・つなぎ売り・ドテン
◆買残高と評価損率
◆株式投資指標の種類
◆PERの示す意味は
◆PCFRの示す意味は
◆PBRとQレシオの示す意味は
◆証券取引所
◆株式累投(るいとう)とミニ株
◆保護預かり/保管振替制度と単位株
◆証券総合口座とラップ口座
◆店頭市場とJASDAQ
◆インサイダー取引