【基礎:委託保証金(証拠金)】

「スマートマネー流株式選択術 (ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著)

■委託保証金(証拠金) margin


 信用買い(空買い)とは、証券会社から金を借りて証券を買うということ。
 そして、融資を受ける時にはこの委託保証金を証券会社に差し入れなければならない。

 アメリカでは、最低委託保証金率は売買代金の50%で、キャッシュで支払うことになっている。
 例えば、信用で1万ドル分の株を買いたければ、最低でも5000ドルを差し入れなければならない。
 信用買いでは、自己の投資資金だけでなく、借りた金も失う恐れが有る。



 日本の場合の、信用保証金率(証拠金率)は、証券会社によって異なるようです。
 例えば、私が取引しているM証券では建て玉必要証拠金は40%、I証券では30%です。
 M証券では、保証金率が30%を割ると、追加保証金が必要となります。

 米国では、保証金は現金に限定されているようですが、日本では株券はもちろん、他の有価証券代用有価証券)も受け入れてくれます。
 但し、代用有価証券は、時価評価ではなく、債券の種類によって評価率(代用掛目)が異なります。
 東証一部上場銘柄は、8割ほどで換算されます。

 また、証拠金は、何割かは現金を要求されます。

 信用建て玉には、現物取引にはない手数料がかかります。
信用取引の費用
 当然この分も、余力を考慮する必要があります。

 追加保証金追証)の発生原因としては、
  @相場観の失敗
   ・信用建て玉の評価損の拡大、代用有価証券の値下がり
  A合併、併合
   ・A銘柄とB銘柄が合併する際、一時的に上場廃止となるケースがあります。この期間、代用有価証券として評価されないので注意が必要です。
  B月末株価50円未満
   ・月末株価が50円未満の銘柄は、翌月の15日から代用掛け目がゼロとなります。
  C未収費用の増加
   ・売り建て玉において、累積で逆日歩が発生し費用の増加で追加保証金となるケースがあります。

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