【メールサポートQ&A:順行か、逆行か

【ご質問です】
 ●● 様
 いつもお世話になっております。
 分割売買についてお教え願えますでしょうか。
 「うねり取り」通信の文中では  ■逆行3本までは、乗せる方向。
 4本出たら、ドテン準備。
 5本で、ドテン。
と書かれていますが、bookの【成功要件その18:平均値を有利に!】の文中では、
 「・・・私の場合は、値動きによるナンピンで、順行新値更新毎に、増し玉します。・・・」とあります。

 順行新値ではなくて、逆行新値毎に、増し玉ではないのでしょうか?
 例えば、酒田新値で、○5 
 1 買い
 2 買い
 3 買い
 4 ドテン準備
だと思うのですが?

 よろしくお願いいたします。
 
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【回答致します】

 ご質問、有難う御座います。
 前提条件の説明不足で、混乱させ、申し訳有りません。

 どんな方法で説明しようかな?と悩んだ結果、私が書いている日足グラフに、記号を付けて言葉足らずを補おうと思います。
 デジカメで撮りましたが、はたして見えますかどうか??

 最初に、言葉を定義しておいた方が判り易いと思いますので、異論があることを承知で、独断します。
 ●ナンピンとは、平均値を有利にする玉
 ●乗せとは、建て玉の平均値を不利にする玉
 例として、上げトレンドで説明します。

 この時、
 ●上げを順行。
  陽線が高値を更新する度に、1本、2本と数えます
 ●下げは、逆行。  
  陽線の新高値からの陰線本数を、新安値毎に数えます
 ●逆行陰線新値本数が、5本を越えたら、トレンド反転と判断する。
 従って5本以降は、下げが順行。上げが逆行。

 さて、添付写真をご覧下さい。
  
 相場当事者は、上昇相場と判断しているとします。
 @は、逆行陰線新値1本目、・・・Dは、5本目です。
  Aは、順行の戻り、1本目。
  Bは、順行の戻り、2本目です。

 ここからが、重要な前提条件です。
 同じトレンドグラフを見ているのですが、この動きを「買いで取りたい」と考えるのか、「売りで取りたい」と考えるので全く逆の建て玉になるわけです。

【ここから、さらに上げると見ている場合】
 この場合は、おっしゃるように、逆行新値毎に、増し玉します。
 逆行陰線新値1本目の@で1単位買い。(正確には、1本目が付いた翌日の朝の成り行き買い)
 Aで、ナンピン1単位買い
 Bで、さらに、ナンピン1単位買い
 C本目が出たら、上昇トレンドの反転を警戒します。
 D本目が出たら、下降トレンドに転換するとみて、損切り又はドテンします。
 ※ CとDの間に、1本短い陰線が有りますが、始値終値の1円違いは、本数に数えないやり方をとっております。(個人のお好みでルール化して下さい)
  そのまま数える方法(宗派?)も有るようです。

【下げを狙っている場合で、天井感を持った時:その1】
 下げを狙っている場合は、逆行が始まる前段階で、順行新値毎に空売り玉を重ねていて、目標単位数に近いとします。
 この場合は、逆行が始まっても、乗せはしません。
 下げ止まりの感触が出るまで、空売り玉を持続します。

【下げを狙っている場合で、天井感を持った時:その2】
 下げを狙っているのですが、売り立ての目標単位まで余裕が有る場合は、増し玉を考えます。
 タイミングは、順行の戻りで売り乗せします。
  ※ モデルケースでは、逆行陰線新値5本の後、上昇しておりますので、売り方針は、間違っていたことになりますね。

 順行、逆行も、トレンドが転換したばかりの頃は、当事者の感覚によって異なることになりますので、ややこしいですね。
 回答になりましたでしょうか?
 実際の建て玉は、余裕資金量に応じ、臨機応変(いい加減?)に建てております。

 「陰線新値何本だから、どうする」みたいな、固定された考え方はしておりません。

 実戦では、必ず規格を外れる動きが有るものです。
 何がおきても対応できるように、柔軟な考え方をお奨め致します。

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