【基礎:空売り残高と空売り比率】

「スマートマネー流株式選択術 (ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著)

空売り残高売り残)short interest


 所定の株において空売りされたままに買い戻されていない株数の総額。

 通常は、値下がりによって利益を得るために空売りを仕掛ける。
 このため、売り残は、特定の銘柄について市場がどのくらい悲観的に見ているかを示す指標となることが多い。が、反面、その株の潜在需要を示していることにもなる。

 というのも、特に株価が大きく値上がりしたときは、空売り筋が買戻しを余儀なくされるため、その株が活況を呈する可能性があるからだ。
 つまり、売り残が多いということは、いずれは株価が押し上げられることを意味している

 また、悲観的な見方とは無縁の、他の理由で空売りするケースもある。
 例えば、デリバティブ取引やM&A(企業の合併・買収)のヘッジ戦略として空売りが利用されることもある。


空売り比率 short interest ratio


 投資家がショートしている株数(売り残)を、その株の30日あるいは90日間の平均出来高で割った比率。

 つまり、空売り比率は---出来高が平均並と仮定した場合に---好材料が出て株価が上昇し、思惑の外れた売り方がショートカバーに入る(買い戻す)のに何日かかるかを示したもの。

 日本では、売り残をその日の出来高で割ったもの。

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