株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

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相場技法・月足記入方法

【ご質問です】

○○といいます。
現在、月足を書いてます。
いろんな候補を選択して15枚くらいかこうかと思ってます

とことで、
前回のメールで酒田罫線のことがかかれてますが、日足はローソク足でも終値の折れ線でもいいということを書いてましたが、●●さんはローソク足でかかれてるのですか



【回答致します】

○○ 様

 こんにちは!
 ご質問、ありがとうございます。

 ご指摘のように、私の書いているグラフは、陰陽(ローソク)足です。
なぜかは、後段で、説明させて頂きますが、まず、銘柄選定時について


 月足15枚、すばらしい!
是非、作成して下さい。
 きれいなグラフをコンピュータで自動作成できる、この時代に、あえて、手書きで、時間をかけ、グラフを作成する価値を実感して下さい。

 コンピュータ画面だけを見ているとか、市販のチャートを買うだけで、
実作業をしない方には、決して得られない、相場の動きというものを
体感(身に付く)出来ます。

 この面倒な作業が出来るか否かは、あなたが成功者になれるか否か、
の分岐点です。


 さて、ご質問に関連して、月足で選んだ銘柄の日足記入ですが、
おそらく数銘柄作られる予定でしょう。
 日足作成の目的が、銘柄の絞り込み、うねりの素直さを読み取ること、
でしたら、折れ線の方が見易いと思います。
グラフ作成の手間の面でも、圧倒的に楽ですからね。

 そうでなく、陰陽足での、値動きの受け止めも兼ねるのでしたら、
初めから陰陽足のみでも、良いでしょう。



 さて、私が日足グラフに、陰陽足を使っている理由を説明いたします。
最初に、お断りしておきますが、陰陽足を推奨しているわけでは有りません。
うねり取りには、折れ線の方が適しているという意見が多いです。
 できれば、両方のグラフを書いて、どちらが「うねりを受け止め易い」か、
各人の感覚で、比較してもらうのも、勉強になるでしょう。

 「あなたも株のプロになれる」 著者の立花義正さんは、
銘柄固定のプロ相場師ですが、日足は、初期は陰陽足、後に
折れ線に変更されました。

 198〜199ページから、引用します。
  ・日足は、寄り、引け、高安がありますから一本一本形ができ
   それが、集合形となって一つの型ができます。
  ・次に、遠くでみると両者とも同じようにみえ、いわゆる
   ”うねり”をつかむことができます。
  ・しかし、その”うねり”をよりはっきりみるには折れ線グラフ
   方が良いといえるでしょう。
  ・一方、日足では揉み場がくどく出ます。
   これは、線が重なるからで、それによって、型もできてくるわけです。
  ・しかし、流れを受け止めるには不利といえるでしょう。
   流れは、折れ線グラフの方が早くでます。
   たとえば、寄り付き天井は、折れ線グラフの方が日足より
   一日早く出てきます。
  ・きわめて常識的なことばかりですが、流れやうねり、あるいは
   実際に売買するということを考えますと、やはり折れ線グラフの方が
   やりやすいのではないでしょうか。

ここまでの、結論は、折れ線グラフですが、218〜219ページには、
「グラフにこだわるな」という趣旨の記述もあります。

  ・日足を基にするか、折れ線の方が良いかということは、
   売買の本筋とはそれほど関係がないように思います。
  ・日足では陰線新安値一本目、同二本目ということを
   明らかに意識していました。
   それによって玉を入れていたのですから当然です。
  ・・・・
  ・日足、折れ線グラフどちらも売買の道具であり、それよって
   流れを見て、どう対処していったらよいか自分の出方を決める
   わけですが、その場合、新値の本数というのは、あくまでも
   上達のための手段のひとつにすぎなかったということなのでしょう。



 さて、私が日足(陰陽足)を使っている理由ですが、
一つは、酒田新値の本数を売買判断に使っていること。
もう一つは、天底判断のための情報が、多いほうが有利と考えたからです。

 折れ線グラフを使う場合は、終値(と、出来高)のみの場帳となります。
対して、陰陽足の場帳からは、始、高、安、終(と、出来高)と、多くの情報から
売り方、買い方の攻防をつかめるようになりたいからです。
(未熟者ですから、現時点では、とても読めませんが、陰線の出方、陽線の形
その組み合わせには、確かに、揺れ動く人の心理状態の変化を感じます)   

 そこそこの儲けは、大雑把に、うねりの周期を把握し、分割売買で
平均値を有利にしていけば、比較的容易に得られると思います。

 だんだん習熟するにつれ、利益率を向上したくなりますね。
この時、当らずとも遠からずに、天底判断が出来れば、
圧倒的に有利ですね。
 これを、終局の目標として、個人的には、日足を継続していきます。

 

  建て玉のよりどころについて

 相場で勝ち続けるには、その「より所」とする根拠を何にするかが重要です。
 その「より所」に、普遍性があればあるほど、安心して投資できますね。

 例えば、FAI方式(低位株投資)では、株価の推移を10年単位で追い、低迷した会社の業績が収益回復した時、株価が上がる経験則(必然性?)を根拠に、銘柄を厳選し、かつ複数銘柄に分散投資します。

 異銘柄さやとりの場合は、複数の銘柄間の株価差が、開いたり、縮まったりする経験則を、収益源とします。

 自分の性格にあった相場技法を知ることも重要です。

 コンピュータの発達した現在、時代錯誤ではないか?と仰るかもしれませんが、相場師は、場帖(場帳)もグラフも手書き(相場師の三種の神器)です。
 手書きすることで、常とは違う違和感(相場感覚)を得やすくなるのです。

 「うねり取り」の場合は、数日から数ヶ月の比較的大きな相場の上下を、収益源にするものです。
 多くの銘柄の株価は、長期的な視点から見れば、ある値幅のなかで、上げ下げを繰り返している。
(別の表現をすれば、大きな値幅の中で、持ち合っている)

 そのうねりの感覚に基づいて、「上げトレンドは、買い」で取り、 「下げトレンドは、空売」で取る、を繰り返すものです。
 貸し株費用が発生し、逆日歩のリスクがある「空売り」が嫌いな人は、下げ相場は、 お休み(建て玉しない)です。

 お休みといっても、何もしないわけではなく、毎日場帖とグラフを書いて、いつ下げ止まるかを、注意深く観察します。

 「うねりとり」には、適する銘柄と、そうでない銘柄があります。
 長期にわたり、大きな持ち合い幅の中で、なんども上げ下げを繰り返す銘柄が、最適といえます。(銘柄選定法

 何十年に一度の化ける動きをする仕手株材料株品薄株新規上場株では、うねりの繰り返し確率が、低すぎるのです。

 違和感が有ると思いますが、優良株も「うねり取り」の対象では有りません。
 むしろ、長期的に、優良株として評価された会社が、十分成長し、少しぐらいのヒット商品では、業績貢献も限られ、微々たる成長しかできなくなった時。
 巨体を持て余すようになり、右肩上がりの株価もすっかり勢いを無くした後が、狙い目となります。

 言い方を代えますと、「うねり取り」には、地味な、大化けをしない、成長力をなくした面白くもない銘柄?、を厳選する必要があります

 なぜなら、あなたの収益源には、「安定したうねり」が必要だからです。

 加えて、忘れて頂きたくないこと
 【資金、目いっぱいの仕掛けは、絶対禁止!!】

 相場で破産する人は、いろいろいるが、統計的な事実があります。
 それは、資金目一杯の仕掛けをする人は、必ず破産するということ。

 従って、これから、練習売買する時も、資金は最低3単位(3000株分)、可能ならば4単位預けてから開始して下さい。
 練習売買の間、資金を出し入れしてはいけません。


 自分が厳選した銘柄の株価の動きを、毎日、場帳とグラフで受け止め、下げ止まったかな?とおもったら、1単位の買い(試し玉)を入れます。

 相場の波は昔から、「三月またがり60日」といわれています。
 数日の短いうねりから、半年を越える長いうねりもありますが、林輝太郎先生および関係者の方々のご著書には、具体的に統計をとった事例も載っています。

 自分好みの銘柄を選び(銘柄選定法2)、練習売買を始める時は、天井から、2〜3ヶ月(なるべく長い波の方が、安心感)後の下げ止まりを狙います。
    
 たぶん、最初は早過ぎ?で失敗!、となるかもしれませんね。
 しかし、それは、全く問題ありません。
 そのために、資金を抑え、時節を待つ、うねり感覚の訓練をしているわけですから。

 結果的な損益にとらわれずに、冷静に株価の動きを見る癖をつけましょう。
 下値抵抗線を勢いよく超えそうか、新値更新が鈍りそうか、 或いは順調に戻りそうか?

 場合によっては、仕掛ける前に決めた損切を実行するのも良いでしょう。

 重要なポイントは、
   【市場の実勢はどうだった? 
     この時、自分の銘柄は、どう動いたか?】

 
 この感覚を肌で感じ(相場感覚の受止め)、それを繰り返すこと!

 これが、他の本に書いてない、相場感覚を身に付けるポイントと、思っております。
 相場感覚につきましては、場帖とか、グラフから受ける感覚とか、上記のような体験の繰り返しが必要ですから、ある程度時間が必要となります。

 「継続こそ力なり」です。


 さて、私が「より所」とする、もう一つの重要要件は、
    
【上がった株は、必ず下がる。
        下がった株は、上がるとは限らない】


 これが、私の建て玉が、売りが多い(オーバーヘッジ)理由です。
 資金1千万の場合で、CSKの株価は、2000円〜5000円が大きな持合と見ておりましたから、具体的な自主ルール(最大建て玉)は、
     売りは、最大30単位(約1500万円)、
     買いは、最大15単位(約750万円)

です。 

 現実には、強弱の相場観は、絶えずあやふやなものですから、売り買いの玉数の差が大きくなる機会は僅かなものです。

 売りは、上げ止まりを感じた時、大きく仕掛けますが、買いは、小さく試し玉1単位ずつ。
 その後も、小さく分割して仕掛け、平均値が有利になるような建て玉を心がけております。
 
 あなたも、練習売買で、数回続けて利益になると、つい気が緩んで、大きく仕掛けたい感情にとらわれると思いますが、ここが一番肝心です。
 じっと我慢して下さい。
 相場感覚の習得期間も、人それぞれです。

   【資金目一杯の仕掛けは、破産へまっしぐら】
を思い出して下さいね。

 

















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