株式投資・相場技法の基礎知識

 株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。
 そんな相場技法(理屈でなく売買できる力)を身に付ける方法と、株式投資の基礎知識集です。

<株式相場技法うねり取り・メールサポート>

弱点を整理して自分の財産に!


【ご依頼事項です】

    昨年に「プロが教える相場技法うねり取り!」を
   教えていただきました、●●といいます。

    現在、なかなか損益がプラスにならなく、もう一度
   ●●さんのメール等と本などを読み直してます。

    グラフも日足のグラフを2年間分書き直してますが、
   もしよろしければ、その後の講習を受けたかたたちの
   質問等と回答を送っていただければ参考にさせて
   いただきたいと思います。


【お返事です】

   ●● 様
   こんにちは

   E-bookをご購入頂いた全ての方を対象に、共通的に参考に
  なりそうなもの?は、「うねり取り通信」としてお送りさせて
  頂いているつもりです。
   もしも未達のナンバーがありましたら、お知らせ下さい。
 
   日足グラフの書きなおしは、最高の勉強になると思います。
   ご自分が、どういう場面で仕掛け、どういう場面で手仕舞
  ったのか?どういう動きに対し、どういう癖があるのか、
  客観的に分析できます。
   せっかくですから、古いグラフに建て玉の推移(仕掛け玉
  と残玉)を記入して、じっくりとご自分の建て玉をご覧下さい。

   その時の判断は、何によりましたか?思い出して下さい。

  ・場帖グラフ玉帖値板以外の情報に左右されません
   でしたか?
  ・うねりの感覚を得られる前に、仕掛けませんでしたか?
  ・株価の水準と、うねりの周期は意識しましたか?
  ・グラフから受けたイメージは?
  ・玉が固まりすぎていないですか?資金のバランスは?
  ・上値抵抗線を抜けると、青天井に感じますね。
   まさか、ここから仕掛けたのではないですよね?
  ・偶然得た、増益、新商品、M&A、・・・等のニュースに
   飛びついた?
  ・売ったタイミングは、市場が総弱気の時ではなかった
   ですか?
  ・売った時は、うねりの周期を意識したタイミング
   でしたか?


   過去を振り返るのは大変(特に損切りの過去を振り返る
  のは不愉快)ですが、自分の建て玉を改善するには、
  不可欠の作業です。
   皆様に、是非過去の振り返りをお奨めいたします。

   その時に、ご自分の問題点(弱点?)を相場ノートに
  整理されると、今後の成長に有効と信じます。


 
   私の場合は、次のような弱点があります。
  ・建て玉がマルになった後の仕掛けが早すぎる
   (特に、大きく利益が出た後)
  ・早すぎる仕掛けに左右され(思考の慣性)、その後の
   増し玉も早すぎる。
  ・結果、平均値が不利な塊をつくってしまう。
  ・上値抵抗線に近付くと、腹一杯の売り玉を抱える傾向
   がある。
  ・上値抵抗線を超え、上伸した場合のふたが一気にできない。
  ・新高値上伸中に仕掛け、上げ止まりを待って仕掛ける
   余裕玉が少なくなってしまう。
   結果、平均値が有利にできない。
  ・手仕舞い(買い)も、下値更新中(それも、早すぎ)で、
   十分な下げ止まり感覚まで待てない。 etc.


   こういう弱点を意識しながら建て玉しております。
   例えば、下げ止まりで、買いを入れるとします。
   3週間以上続いた下げの傾向から、新安値更新が止まり、
  長めの陽線が出た後の、下げを待ってから買い本玉の一部を
  入れられるように余裕を持たせます。
   新安値更新中に増し玉が種切れにならぬように、日数
  (うねりの周期)を意識します。

   次に、ツナギの売り試し玉を建てます。
   この時、下げ止まりから、少なくとも3週間〜1ヶ月
  経ってから仕掛けるように心がけております。

   なぜなら、経験的に私の銘柄(CSK)は、うねりの周期が
  短い場合は2週間、長い場合は6ヶ月位。
   大部分は、3週間から2ヶ月くらいで、うねりが変わります。
   この最短の3週間を意識して仕掛け、増し玉は2ヶ月を
  意識するわけです。
  (6ヶ月以上上げ続ける、最悪の事態が起きた場合も、
  対応は考えておきます)

   同様に、弱点の不利な塊を作り過ぎないように、
  値幅と時間の分割を意識しております。


   さて、●●様の弱点と思われるものを整理されてみては、
  いかがでしょうか?
   私から申すまでもなく、過去の時点時点で十分反省されて
  いるような気もします。

   しかし、言葉に出すと、そのインパクトが違ってきますので、
  是非文章化して下さい。

   これも、あなたの財産となること間違いなしですよ(*^_^*)
               ●●

  建て玉のよりどころについて

    相場で勝ち続けるには、その「より所」とする根拠を何にするかが重要です。
    その「より所」に、普遍性があればあるほど、安心して投資できますね。

    例えば、FAI方式(低位株投資)では、株価の推移を10年単位で追い、低迷した会社の業績が
  収益回復した時、株価が上がる経験則(必然性?)を根拠に、銘柄を厳選し、かつ複数銘柄に
  分散投資します。

    異銘柄さやとりの場合は、複数の銘柄間の株価差が、開いたり、縮まったりする
  経験則を、収益源とします。
    自分の性格にあった相場技法を知ることも重要です。

    コンピュータの発達した現在、時代錯誤ではないか?と仰るかもしれませんが、相場師は
  場帖(場帳)もグラフも手書き(相場師の三種の神器)です。
    手書きすることで、常とは違う違和感(相場感覚)を得やすくなるのです。

    「うねり取り」の場合は、数日から数ヶ月の比較的大きな相場の上下を、収益源に
  するものです。
    多くの銘柄の株価は、長期的な視点から見れば、ある値幅のなかで、上げ下げを
  繰り返している。(別の表現をすれば、大きな値幅の中で、持ち合っている)

    そのうねりの感覚に基づいて、「上げトレンドは、買い」で取り、
  「下げトレンドは、空売」で取る、を繰り返すものです。
    貸し株費用が発生し、逆日歩のリスクがある「空売り」が嫌いな人は、下げ相場は
  お休み(建て玉しない)です。

    お休みといっても、何もしないわけではなく、毎日場帖とグラフを書いて、いつ下げ止まるか
  を注意深く観察します。

    「うねりとり」には、適する銘柄と、そうでない銘柄があります。
    長期にわたり、大きな持ち合い幅の中で、なんども上げ下げを繰り返す銘柄が、最適と
  いえます。(銘柄選定法

    何十年に一度の化ける動きをする仕手株材料株品薄株新規上場株では、
  うねりの繰り返し確率が、低すぎるのです。

    違和感が有ると思いますが、優良株も「うねり取り」の対象では有りません。
    むしろ、長期的に、優良株として評価された会社が、十分成長し、
  少しぐらいのヒット商品では、業績貢献も限られ、微々たる成長しかできなくなった時。
    巨体を持て余すようになり、右肩上がりの株価もすっかり勢いを無くした後が、
  ねらい目となります。

    言い方を代えますと、「うねり取り」には、地味な、大化けをしない、
  成長力をなくした面白くもない銘柄?、を厳選する必要があります

    なぜなら、あなたの収益源には、「安定したうねり」が必要だからです。

    加えて、忘れて頂きたくないこと
      【資金、目いっぱいの仕掛けは、絶対禁止!!】

    相場で破産する人は、いろいろいるが、統計的な事実があります。
    それは、資金目一杯の仕掛けをする人は、必ず破産するということ。

    従って、これから、練習売買する時も、資金は最低3単位(3000株分)、
  できれば4単位預けてから開始して下さい。
    練習売買の間、資金を出し入れしてはいけません。


    自分が厳選した銘柄の株価の動きを、毎日、場帳とグラフで受け止め、
  下げ止まったかな?とおもったら、1単位の買い(試し玉)を入れます。

    相場の波は昔から、「三月またがり60日」といわれています。
    数日の短いうねりから、半年を越える長いうねりもありますが、
  林輝太郎先生および関係者の方々のご著書には、具体的に統計をとった
  事例も載っています。

    自分好みの銘柄を選び(銘柄選定法2)、練習売買を始める時は、
  天井から、2〜3ヶ月(なるべく長い波の方が、安心感)後の下げ止まりを
  狙います。
    
    たぶん、最初は早過ぎ?で失敗!、となるかもしれませんね。
    しかし、それは、全く問題ありません。
    そのために、資金を抑え、時節を待つ、うねり感覚の訓練をしているわけ
  ですから。

    結果的な損益にとらわれずに、冷静に株価の動きを見る癖をつけましょう。
    下値抵抗線を勢いよく超えそうか、新値更新が鈍りそうか、 或いは
  順調に戻りそうか?
    場合によっては、仕掛ける前に決めた損切を実行するのも良いでしょう。

    重要なポイントは、
       【市場の実勢はどうだった? 
         この時、自分の銘柄は、どう動いたか?】

 
    この感覚を肌で感じ(相場感覚の受止め)、それを繰り返すこと!

    これが、他の本に書いてない、相場感覚を身に付けるポイントと
  思っております。
    相場感覚につきましては、場帖とか、グラフから受ける感覚とか、
  上記のような体験の繰り返しが必要ですから、ある程度時間が必要と
  なります。
    「継続こそ力なり」です。


    さて、私が「より所」とする、もう一つの重要要件は、
      【上がった株は、必ず下がる。
               下がった株は、上がるとは限らない】


    これが、私の建て玉が、売りが多い(オーバーヘッジ)理由です。
    資金1千万の場合で、CSKの株価は、2000円〜5000円が大きな持合
  と見ておりましたから、具体的な自主ルール(最大建て玉)は、
        売りは、最大30単位(約1500万円)、
       買いは、最大15単位(約750万円)

  です。 
    現実には、強弱の相場観は、絶えずあやふやなものですから、
  売り買いの玉数の差が大きくなる機会は僅かなものです。

    売りは、上げ止まりを感じた時、大きく仕掛けますが、
  買いは、小さく試し玉1単位ずつ。
    その後も、小さく分割して仕掛け、平均値が有利になるような建て玉
  を心がけております。
 
    あなたも、練習売買で、数回続けて利益になると、つい気が緩んで、
  大きく仕掛けたい感情にとらわれると思いますが、ここが一番肝心です。
    じっと我慢して下さい。
    相場感覚の習得期間も、人それぞれです。

       【資金目一杯の仕掛けは、破産へまっしぐら】
  を思い出して下さいね。

 ■株式相場技法     →相場技法・うねり取り    →相場技法の種類      →三種の神器      →質問フォーム
             →EPS・PER・PCFR       →ROE・ROA・ROI       →空売残高と空売比率  →オプション・ストックオプション
             →BBレシオ          →信用取引とは       →委託保証金(証拠金) →信用取引の費用
             →制度信用取引と一般信用取引 →貸借取引と貸借銘柄    →証券金融会社と貸株  →貸株注意喚起銘柄と申込制限銘柄
             →規制措置・規制銘柄     →差金決済・転売・買戻し   →受渡決済・現引・現渡 →弁済期限・期日・期日明け

             信用取引残高と信用倍率   →株式分割と権利処理価格  →金利(日歩)と逆日歩 →委託保証金・信用余力・追証
             →空売り・つなぎ売り・ドテン →買残高と評価損率
     →インサイダー取引   
             →株式投資指標の種類     →PERの示す意味は      →PCFRの示す意味は   →PBRとQレシオの示す意味は
             →証券取引所         →証券総合口座とラップ口座 →店頭市場とJASDAQ   →株式累投(るいとう)とミニ株
             →保護預かり/保管振替制度と単位株   
 ■メールサポート事例  →ご挨拶           →場帳・業績推移他様式   →玉帳・値板様式    →よりどころ
             →投資の常識         →既に株をお持ちの方へ   →空売り        →練習売買・王子製紙
             →勝ち続けるには       →自分の感覚を大切に    →投資をしなくても幸せになれる時代は終わった 
             →投資を始める前に読んでおきたい名著           →実際投資に役立つ王道の著
 ■メールサポートQ&A例→新聞の整理         →具体的帳票活用と銘柄選定 →習得期間       →酒田新値
             →日足            →月足記入方法       →損切り        →分割売買
             →株式分割時のグラフ     →うねり感覚の習得     →現渡し手仕舞い    →順行か逆行か
             →ローソク足か折れ線か    →罫線グラフへの慣れ    →利益の伸ばし方    →自社株買い
             →銘柄選定          →切手屋/地場筋       →銘柄選定その2    →ミニ株活用
             →平均値の求め方       →自分だけのルール作り   千円を跨るグラフ   →値動きの受け止め方
             日足作成のポイント                                             

海外ファンド株式相場技法うねり取りFX(外国為替証拠金取引)情報起業料理・グルメお奨め本注文方法筆者特定商取引法サイトマップTOPページ