「幕末名医の食養学」
沼田勇 著
◆中村天風 成功の実現 運命を拓く 天風瞑想録 盛大な人生 成功へ導く言葉 いつまでも若々しく生きる 真理のひびき ◆船瀬俊介 死のマイクロチップ ◆沼田勇 幕末名医の食養学 病は食から・日常食と治療食 ◆近藤誠 あなたの癌はがんもどき ◆安保徹 病気は自分で治す かたよらない生き方 ◆甲田光雄 生菜食健康法 ◆ロバート・キヨサキ 金持ち父さんシリーズ ◆佐藤富雄 朝の習慣を変えると人生はうまくいく ◆小林正観 100%幸せな1%の人々 ◆新谷弘美 腸からはじめる幸せ健康法 病気にならない生き方 ◆森下敬一 薬効食・自然医食の効用 ◆中野孝次 清貧の思想 ◆茂木健一郎 感動する脳 ◆本田健 スイス人銀行家の教え ◆稲盛和夫 稲盛和夫の哲学 ◆大岡昇平 野火 ◆藤田紘一郎 腸を整えれば心も体も元気に 万病を防ぐ水の飲み方選び方 ◆その他 食べない健康法 内臓脂肪が病気の原因 バランスの良い食事が老化の原因 体温を上げると健康になる SASサバイバルマニュアル |
父親が玄米党だったことと、玄米の味の複雑さに惹かれて、私も玄米食を続けておりました。
この本を読み、「玄米食」が自信と確信に変わりました。 甲田光雄先生の生菜食、安保徹教授の自律神経と免疫、新谷弘美先生の微量元素の重要性等、が体系的に一つにまとまったような気がします。 我々が「生きる」ということは、即ち「他の生命を奪うこと」と同意義である以上、他の生命を大切にするのは「あたりまえ」のこと。 美味しい所だけ食べるのでなく、先祖代々の食べ物を少量、まるごと全体を良く噛んで食べることが、健康長寿の秘訣と納得です。 中村天風師の著書で、心と体をコントロールすることを学び、沼田先生の著書で食養を学びました。 人生に求めるものは、「心の平安」と申します。 諸先輩方の著書は、その境地に近づく指針のような気がしております。 <いま蘇る石塚左玄の粗食健康法> 左玄五つの原理 @食物至上論(命は食にあり 百の薬より食) A穀物動物論(肉食動物でも草食動物でもない人間) B風土食論(順化適応した先祖代々の食) C自然食論(そのものを丸ごと食べる) D陰陽調和論(食の陰陽バランスが健康長寿の秘訣) (1)食物至上論 ・生命なき食物は生命の糧とならず・・・二木謙三 ・本来なら生の玄米を食べるのが理想 ・腹六分にすればガンは十分の一に減る・・・米栄養学者 ・僧侶、隠者の長寿はみな少食による・・・ベーコン ・世界で最も多く牛乳を飲んでいるオーストラリアの女性に骨粗鬆症が最も多い ・唾液に含まれるパロチンという成分が体内組織の老化を防ぐ効果を持つことが証明された フレッチャーイズム ◆空腹になってから食べる ◆徹底的に噛む ◆一日二食 ◆水は喉が乾いた時だけ口に含み、体温になったとき飲み下す チッテンデン教授 ・余分の蛋白は結腸で腐敗し、その毒物は吸収されて体内を回る ・炭水化物や脂肪のある限り、蛋白をエネルギー源とする必要はない ・抜歯した側の脳の退化が認められた。ボケ老人になりたくなければ、丈夫な歯が大事 (2)穀物動物論 ・石塚左玄が人間は穀物食の動物であるとした根拠 ●顎の動き・・・前後左右に動く ●腸の長さ・・・肉食と草食の中間 ●人間の唾液にデンプン分解酵素はあるが、タンパク分解酵素はない (デンプン分解酵素は、食塩によって活性化) (3)風土食論 ・東洋人は牛乳を飲まない民族であった←乳糖分解酵素であるラクターゼが腸に欠如 ・肉を分解したアミノ酸からは、アンモニアと有毒な各種のアミンが作られる ・原始人は果物を常食していた・・・ダーウィン ・日頃食べている食品の各栄養素は、分析量だけがそのまま消化され吸収されるのでなく、消化管内に常住する四百種、菌数にして百兆というバイキンの食べ散らしと食べかすを腸が吸収 ・澱粉80%、タンパク質10%、脂肪10% が成人病に有効…カリフォルニア長寿研究所 (4)自然食論 ・玄米で不足する栄養は、ビタミンA、B2、B12、Cです。 蛋白、カルシウム、鉄などは十分でなくても最低必要量はあるので、野菜、海草、豆腐、味噌で間に合います。 (5)陰陽調和論 ・ナトリウム塩の多い食品は陽性、カリウム塩の多い食品は陰性 ・栄養のバランスが取れていれば、免疫を作る力は百倍、千倍にもなる…矢追秀武教授 ・一般に脳、神経を酷使する人は、性ホルモン分泌が抑制される なお、「肉を分解したアミノ酸からは、アンモニアと有毒な各種のアミンが作られる」ことは、横田貴史著・医療革命で学んでいた。 横田医師は、タンパク質の摂り過ぎが、「酸性腐敗便」を産み、生成された猛毒アミンが突然死等の真因と主張されている。 |
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