海外ファンド・ヘッジファンド投資の基礎知識

 海外のお金持ちが投資する海外ファンドヘッジファンド)は、景気の変動に関わりなく、すばらしい運用成績を残しています。
 英会話ができない私でも、渡航もせず海外ファンドを入手できるんですね。 そんな魅力ある海外投資の基礎知識集です。

【固定相場制と変動相場制】

                              「雑学3分間 金融」 太齊利幸 著

 

 ■固定相場制から変動相場制へ

       「固定相場制」は、正しくは固定為替相場制といい、政府が極めて強力に為替市場
      に介入するなどして、外国為替相場を固定するか、極めて狭い変動幅に制限する制度で、
      別名ペッグ制といいます。


       ペッグとは、釘止めし、安定させるという意味です。

       多くは開発途上国で採用されている制度で、日本でも第二次世界大戦後は固定相場制
      がとられ、1ドル=360円でした。

       固定相場制は、金とドルを交換することを前提にできたものですが、ニクソンショック
      によって、1971年にドルと金の交換が停止されました。

       その後、スミソニアン体制をとるものの、米国の国際収支の悪化が続いて、1972年6月
      にイギリスは変動相場制に移行しました。
   
       これにより、1973年3月までに主要国は次々に変動相場制に移行しました。
  

 ■変動相場制の機能と効果

       「変動相場制」は、固定相場制のように通貨の交換比率を一定に固定せず、
      為替レートの決定をマーケットの需要と供給にゆだね、自由に変動させる制度です。


       別名フロート制ともいいます。

       フロートとは、浮かぶということです。
       波に浮かんだ小船のように波に漂い、あっちに行ったりこっちに来たりといった、
      不安定なイメージです。

       当初、変動相場制には、国際収支の不均衡を自動的に調整する機能が有ると考えられ
      ていました。
       例えば、貿易収支が赤字に行き過ぎると、ドル買い需要が増えて、円安・ドル高に推移
      します。
       その結果、輸出が増え、輸入が減り、貿易収支の赤字は解消されるというもので、
      黒字のときはその逆です。

       しかし、資本取引が活発になり、金利差が相場に大きく影響を与える局面では、
      為替レートは必ずしも経常収支を均衡させる水準に決まらず、まったくかけ離れた水準で
      推移する期間が続きました。

       現在の変動相場制は、時折中央銀行が市場介入による為替レート操作を
      行うため、完全なフロート制とはいえません。

    ☆☆☆☆☆☆☆☆ 投資の基礎知識 投資信託運用成績低迷 ☆☆☆☆☆☆☆☆
    昨年までは、政府方針の「貯蓄から投資へ」の流れを受けたのか?、
   ゼロ金利の銀行預金を避け、外貨建ても含め投資信託(投信)への資金流入が
   活発でした。
    特に、グローバルソブリンに代表される毎月分配型の投信へは、加速度的な
   資金流入がみられました。

    ところが、昨年(07年半ば)以降、サブプライム問題が顕著になり、世界中の
   金融機関への影響が避けられなくなるに従い、株安、
   円高(高金利通貨へのキャリートレードの巻き直し)、リスク資産
   への投資削減と、投資信託の不調が目立つようになりました。

    07年度末の公募株式投信の純資産総額は66.8兆円(投資信託協会)。
    06年末に較べると、プラス11.1兆円で過去最高です。

    全体としては、日本の株式で運用する投信は不振でしたが、中国やインドなど
   新興国の株式で運用する投信や、海外の高金利通貨で運用する投信が
   好調でした。

    ところが、半期別の資金純増額を見ると、年前半1〜6月の10.4兆円増から、
   後半7〜12月は4.2兆円増と6割減。

    この背景には、米国のサブプライムローンから派生したデリバティブ
   (低格付け債券と高格付け債券を融合させた商品を、再び、組み合わせた)
   商品が世界中に販売され、減価が算定できなくなった。
    
    会計は、時価会計が原則であるから、その損失額を算定するため売りに出すも
   買い手不在で値付かず。
    これが、世界的にモノライン(金融保証会社)まで巻き込んだ金融市場の
   信用収縮懸念、景気減速懸念を引き起こした。

    そして株式や不動産などの相場が昨年夏以降、急激に不安定になり、
   運用環境が大幅に悪化しました。

    特筆すべきは、リスク限定型投信では株価急落によって、
   日経平均株価など予め決められた水準(ノックイン価格)を
   下回り、元本保証が消滅した商品が多発しているようです。

    安定志向の投資家に好まれる傾向がありますが、ノックイン価格を下回ると
   元本割れする可能性が高くなるというリスクは、忘れてはなりません。

    むしろ、ノックインなどという概念が不要な、オルタナティブ(全天候型)投資
   を選ぶべきではないでしょうか?
    上がるだけでなく、必ず下がる時もある相場の世界において、
   「(空売りを交えないで)買いのみで利益を上げる」というのは、
   不可能ではないが、限りなく難しいというのが、個人的考えです。

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