株式相場の世界で、安定した利益を出し続けるには、組織力に頼るか、相場技術を身に付ける必要があると云われています。 |
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「スマートマネー流株式選択術」
ネリー・S・ファン+ピーター・フィンチ著 ■グロース投資(成長株投資)growth investing 利益成長率が今期のみならず、将来的にも市場平均を超えるような企業を物色する投資スタイル。 信条は、値段にかかわらず、並外れた成長力を有する株を買い付けること。 このため、成長株には、利益成長率はかなり高いものの、配当利回りが非常に低い傾向がある。 市場での評価が高く、高PBR(株価純資産倍率)、高PER(株価収益率)、高PSR(株価売上倍率)で取引されているのが普通。 株価が高く、配当利回りが低いため、割安株に比べて、下値リスクが大きく、ボラティリティ(価格変動リスク)が高い。 特に金利上昇局面には弱く、急成長に水を差されることもある。 ■グロース型ファンド(成長株ファンド) growth fund その名の通り、このタイプのファンドは、市場において最も急成長している企業を物色する傾向がある。 グロース型のファンドマネジャーは、より大きなリスクをとって、こうした株を、プレミアムを払ってでも買い付けていく。 市場平均よりも利益成長率の大きい企業あるいは値上がり益の大きい企業の株でポートフォリオを組み立てていくのである。 一般に、成長株ファンドは普通のファンドに比べると、ハイリスク・ハイリターン型となっている。 つまり、下げ相場では市場全体よりも下げがきつくなる傾向があるが、上げ相場ではS&P500などのたいていのベンチマークを、上回る上昇を見せるのが普通。 また、時価総額にはこだわらず、中小型株から大型株まであらゆるサイズの株に投資している。 ■グロース&インカム型ファンド (安定成長型ファンド) growth and income fund 第一の目標として元本の長期的な成長(グロース)を目指し、第二の目標として配当収入(インカム)の確保を狙うミューチュアルファンド。 安定した配当実績と将来的な利益成長力を有する大型株を購入していくのが普通だが、成長株よりも割安株のほうが高配当が得られるため、グロース志向というよりもバリュー志向の投資スタイルに近い。 リスクの点では、S&P500などの市場平均と歩調を合わせた動きをする傾向がある。 プラス面は、市場全体に比べてボラティリティ(価格変動リスク)小さいこと。 マイナス面は、一般にトータルリターン(総合利回り)ベースでの飛びぬけた成績はあまり期待できないこと。 ■積極値上がり益追求ファンド aggressive growth funds 短期間で大きな値上がりを追及し、時価総額にはこだわらずに、エマージングマーケット(新興成長市場)の成長企業などに投資するファンド。 小型成長企業や新興成長企業に投資することが多く、他のファンドと比べ、新規公開企業のほか、高PER(株価収益率)、高PBR(株価純資産倍率)の企業に投資することが多い。 また、一部のセクターに大量に集中投資する、レバレッジを利かせる(訳者注 例えば、デリバティブを利用して少ない証拠金で大きな取引をする)、空売りを仕掛けるなど、各種の投資戦略を駆使することもある(訳者注 日本のリスク・リターン分類・RR5に相当するハイリスク・ハイリターン型のファンド)。 |
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★★★★★★ 投資の基本的考え方について ★★★★★★ |